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    【例文あり】就活の志望動機で「家から近い」を伝える方法と注意点

    自宅から近いことを条件に、就職先の企業を検討している人も少なくないでしょう。

    だからといって、「家から近いので選びました」とストレートに言うのは、就活の志望動機にふさわしくありません。採用担当者に良い印象を与えるには、伝え方に工夫が必要です。

    そこで本記事では、「家から近い」を印象の良い志望動機に言い換えるための、具体的な方法を解説します。

    また、志望動機を面接で伝える際の注意点や、自分の伝え方に自信がもてないときのヒントも紹介します。評価される志望動機を作るために、ぜひ参考にしてください。

    目次

    志望動機に「家から近い」はOK?それともNG?

    通勤の利便性などを考えて、自宅から近い職場への就職を希望するのは悪いことではありません。

    ただし、そのことを就活の志望動機とすると、言い方によっては印象が悪くなってしまう場合があります。

    ここでは、どのような伝え方がOKあるいはNGとなるのか、企業側(採用担当者)の視点で考えてみましょう。

    正直に「家から近い」と伝えるのはOK

    「就職先は家から近くて通勤が楽なほうが助かる」というのは、多くの人の正直な気持ちでしょう。

    企業側の立場で考えても、職場から近い場所に住んでいる人に働いてもらうことには、例えば次のようなメリットがあります。

    • 通勤時間が短い分、余計なストレスを与えにくい
    • 緊急の仕事で人手が必要な場合に、素早く対応してもらいやすい

    そのため、就活の際に職場と家が近いと伝えること自体は、実のところ何の問題もありません。

    志望動機が「家から近い」だけなのはNG

    家から近いことを正直に伝えても問題ないとはいえ、それだけを志望動機とするのはNGです。

    企業側の立場で、「家から近いので、ここで働きたいです」と言われたら何を感じるかイメージしてみてください。これでは採用を決める理由としては弱く、特に響くものはないでしょう。

    場合によっては、採用担当者に次のように思われてしまうかもしれません。

    • 自社の仕事内容への興味が薄いのでは?
    • 近くで就職できれば、ほかの会社でも構わないのでは?

    採用担当者は通常、これから一緒に働く意味がある人を採用したいと考えています。

    就活で失敗しないためには、「この人を迎え入れたい」と評価してもらえるような要素を見つけて、ポジティブな志望動機にすることが大切です。

    志望動機の「家から近い」をポジティブに言い換える方法

    ここからは、「家から近い」ことを理由に企業への興味をもったという正直な気持ちは残しつつ、評価につながる志望動機とするための方法を具体的に説明します。

    これらは、いずれも採用担当者にアピールしやすい要素を見つけて、「家から近い」をポジティブに言い換える方法です。実際の志望動機に応用できる例文も併せて紹介するので、参考にしてください。

    方法1:仕事にエネルギーを注げる点を強調する

    「活力のある状態で日々の業務に取り組みたい」と、仕事への意欲をポジティブに伝える方法です。

    勤務先が家から近ければ、その分通勤時間は短くなります。体力的・精神的なストレスが少なくなるのはうれしい点ですが、それだけでは志望動機として物足りません。

    そこで、「通勤のストレスが少ない」結果として、「仕事にエネルギーを注ぎやすくなる」と考えてみましょう。これにより、仕事に前向きな姿勢をアピールしやすくなります。

    ただし、採用担当者から見ると、「なぜ自社を選んだのだろう」という疑問が残るかもしれません。実際の志望動機では、その企業を選んだ理由をしっかりと述べたうえで、補足的にアピールするのがポイントです。

    例文:パフォーマンスを発揮できる環境で働きたい

    御社の「◯◯」という理念に魅力を感じ、志望いたしました。

    私が「◯◯」に魅力を感じるようになったのは、「◇◇」のアルバイト経験がきっかけです。さまざまなお客様と触れ合うなかで、人を喜ばせることに自分の価値観があると気付きました。

    そのような仕事ができる環境はないかと考えていた折に御社の求人を見つけ、応募した次第です。

    これからも誰かに喜んでいただけるような成果をあげるには、自分自身が疲れを溜めこまないことも大切だと感じております。

    幸いなことに自宅が御社から近く、通勤の負担はそれほどかかりません。集中力とパフォーマンスを維持しながら、日々の仕事にエネルギーを注ぎ、貢献していきたいと考えております。

    方法2:長く貢献する意欲を示す

    「腰を据えて成長しながら会社に貢献していきたい」と、長期就業の意欲を示す方法です。

    長く働ける人を採用することは企業側にもメリットがあるため、前向きなアピールだといえます。

    通勤時間が短ければ、その分だけ自由に使える時間を多くとれるでしょう。こうした時間はプライベートの充実だけでなく、自己研鑽にも充てられます。

    もちろん、「自由時間は100%自分の楽しみのために使いたい」と考えるのも悪いことではありません。

    一方で、「自己研鑽は自分への投資だ」と思えるのであれば、志望動機で成長の意欲をアピールできます。

    例文:成長できる環境で長期的に貢献したい

    以前から、「◯◯」分野における御社の技術力に魅力を感じております。

    「◇◇」のアルバイトを通して「◯◯」の使い方を人に教える機会が多かったこともあり、私も御社の一員になりたいという想いがつのり、この度決心して応募いたしました。

    これまでの経験をアドバンテージとしつつ、少しでも早く仕事で成果を出せればと考えております。

    また、今後もスキルを向上させ、長く貢献できるよう努めたいです。

    そのためには、安定して自己研鑽の時間を確保することも重要かと思います。

    私は「◯◯」の技術を磨くことに関心があり、自宅も近いため通勤時間は比較的かかりません。その分、スキルアップを続けやすいと考えております。

    方法3:素早く出社できる点をメリットとして挙げる

    仕事への熱意を伝えたうえで、家が近いことのメリットを挙げる方法です。

    業種などによっては、繁忙期に残業が必要となる仕事もあるでしょう。その場合でも、家が近ければ通勤で疲れにくいため、気力や体力を維持しやすいメリットがあります。

    また、仕事上のトラブルにより、緊急で人手が必要となることもあるかもしれません。

    そのような事態を想定し、素早く出社して対応しやすい点をアピールすれば、さらに熱意が伝わります。

    例文:柔軟な働き方で貢献したい

    御社の活気ある「◯◯」サービスに魅力を感じ、志望いたしました。

    年末などは繁忙期かと思いますが、我が家でも御社のサービスを利用するのが毎年の恒例行事となっております。

    サービス内容に慣れ親しむにつれて、今後は利用する側から提供する側の一員になりたいという想いが強くなり、応募した次第です。

    私は自宅が近いため、通勤の負担はそれほど大きくありません。

    繁忙期などは集中的に働く必要もあるのではと想像しておりますが、気力・体力の面でも貢献できるのではと考えております。

    また、緊急の場合も比較的柔軟に対応できると思います。

    方法4:地域貢献への熱意を示す

    住んでいる地域に根付いた事業を行なう企業に応募するのなら、「地元で働くことに意義を感じている」と伝えるのも有効です。

    この方法なら、あえて言葉にしなくても「家から近い」と自然に伝えられます。

    「企業への愛着」や「地域貢献への熱意」があれば、素直な気持ちを表現することで印象の良い志望動機になるでしょう。

    例文:親近感のある仕事で地域の役に立ちたい

    御社の「◯◯」サービスには、子供の頃から親近感がありました。

    大人になり、こうしたサービスが地元企業に支えられていると知ったことで、あらためて地域に根付いた仕事内容に魅力を感じています。

    なかでも、「◇◇」のイベント会場での体験は強く記憶に残っております。今度は私自身がサービスを提供する側にまわりたいという想いで、御社の求人にたどり着いた次第です。

    自分が生まれ育った地域社会の仕事に貢献できれば、これ以上にうれしいことはありません。

    次の世代の記憶に残るようなサービスの提供・開発に、力を注いでいきたいと考えております。

    就活で失敗しないために!「家から近い」を伝える際の注意点

    冒頭でも説明したとおり、「家から近い」という志望動機は、伝え方しだいでOKにもNGにもなります。

    面接で失敗しないためにも、伝え方には十分に注意を払うことが大切です。

    ここからは、就活に臨む際に気を付けたい、以下の点について説明します。

    注意点1:言わずにすむのなら言わない

    就活で使う履歴書には、住所を記入する欄が設けられています。どこに住んでいるかは採用担当者に伝わるため、わざわざ「家から近い」ことを強調する必要はありません。

    同様に、面接の際にも面接官は履歴書を見ているのが通常のため、あえて「家から近い」と伝える必要はないでしょう。言わずにすむのなら、言わないほうが得策です。

    ただし、よりポジティブな理由をアピールするために、「家から近い」ことに触れるのは問題ありません。

    どのようなメリットが得られるのかを企業側の視点で説明すれば、好印象を与えられる可能性があります。

    注意点2:志望動機のメインはほかにある

    面接で志望動機を尋ねられたときは、真っ先に「家が近いからです」などと答えないように気を付けましょう。

    志望動機では、「この企業だからこそ選んだ」と言える理由を述べることが重要だからです。家から近い企業はほかにもあるため、それだけでは良い印象を与えられません。

    まずは、応募の理由を「家から近い」こと以外で考え、そちらをメインとしましょう。

    面接でボロを出さないためだけでなく、入社後に「この会社で正解だった」と思えるようにするためにも、しっくりくる志望動機をメインに据えることが大切です。

    注意点3:面接では家が近いと切り出せるタイミングもある

    面接では、「今日はどうやって来ましたか」と尋ねられることもあります。これは、家が近いことを伝えるのに適したタイミングです。

    面接官がこの質問をするのは、おもに「場を和ませたいから」という理由からかもしれません。

    しかし、「この人は無理なく通勤できそうか」と確認する意図も隠れています。企業側としては、現実問題として通勤できないほど遠方に住んでいる人を採用するのは難しいためです。

    以下の例を参考に、スムーズな受け答えができるよう準備しておきましょう。

    答え方の例

    電車と徒歩です。乗り換えもなく◯分ほどの距離でしたので、業務にも支障はなさそうです。

    注意点4:面接で家が近いから選んだのかと聞かれたら

    面接官に「家が近いという理由で就職先を選んでいるのですか」と尋ねられることもあるかもしれません。

    ややプレッシャーを感じる質問ですが、これには志望動機を深掘りする意図が隠れています。

    そのため、あわてて否定するのは印象が良くありません。かといって、「はい、そのとおりです」と答えるだけでは不十分です。

    「家から近いほうが助かる」というのが正直な気持ちなら、その点は就職先を選ぶ理由に含めてよいでしょう。ただし、以下の例のように、落ち着いてメインの志望動機を付け加えることが重要です。

    答え方の例

    はい。家から近いというのは理由の一つですが、より重視しているのは「◯◯」です。

    自分の志望動機に自信がもてないときのヒント

    「家から近い」以外にメインとなる志望動機を用意しておくと良いことは、すでに説明したとおりです。

    しかし、採用担当者から高評価を得られる要素を見つけるのは、なかなか難しいかもしれません。メインの志望動機にしようと考えた内容が、どこかしっくりこないこともあるでしょう。

    自分で考えた志望動機に自信がもてないときは、以下の方法を試してみてください。

    ヒント1:企業の理念や業務を詳しく調べよう

    就活で志望動機を聞かれる背景には、「長く貢献してくれる人を採用したい」という企業側のニーズがあります。

    そのため、志望動機では「この会社で働きたい」という熱意や、「この仕事がしたい」などの意欲を伝えることが重要です。

    採用担当者に響く志望動機とするには、こうした熱意や意欲を自分の言葉に落とし込まなければなりません。

    それには、志望する企業のホームページなどをチェックして、企業理念や業務内容についてよく知ることが大切です。特に、会社紹介や社長からのメッセージなどは、しっかりと読んでおきましょう。

    企業への理解が深まれば、あらためて自分のなかにある熱意や意欲に気付くかもしれません。

    ヒント2:職場の雰囲気を知ろう

    企業側は通常、できる限り自社に合う人材を採用したいと思っています。

    これは、必ずしも「仕事内容やスキルがマッチしているか」という話ばかりではありません。ときには、性格や人柄が採用の決め手になることもあります。

    企業によってはSNSなどで情報発信していることもあるので、どのような人が働く職場なのか調べてみましょう。

    その雰囲気から魅力や働きがいを感じられれば、それが自分の志望動機につながるかもしれません。

    ヒント3:志望動機が書けたら客観的にチェックしよう

    「家から近い」をポジティブな志望動機とするには、伝え方が重要なことを説明してきました。しかし、意図したとおりに採用担当者に伝わる表現ができているかと考えると、だんだん不安になってくるものです。

    そこで、志望動機は客観的な視点でチェックすることが重要となります。

    とはいえ、自分が作った志望動機を客観的に見るのは、なかなか難しいかもしれません。その場合は、信頼できる第三者にチェックを依頼することも検討してみましょう。

    プロに相談!就職支援サービスを活用して志望動機を作るメリット

    就活の志望動機を第三者にチェックしてもらうなら、プロに相談するのがおすすめです。それには、就職支援サービスが役立つでしょう。

    就職支援サービスを活用して志望動機を作ることには、以下のようなメリットがあります。

    企業側の視点で志望動機をブラッシュアップできる

    就職支援サービスでは、希望する就職先の条件などについて、就活のプロによるヒアリングを受けられます。そのうえで、希望に合う求人を紹介してもらえます。

    求人に応募する際には、志望動機を添削してもらえる点が大きなメリットです。

    事前にヒアリングを受けているので、伝えたいことがしっかりと伝わる表現にブラッシュアップできるでしょう。「家から近い」という希望も、企業の採用担当者に響く効果的な内容や表現に言い換えられます。

    具体的なアドバイスで就活の自信が付く

    就活を始めるにあたって、「そもそも進め方がわからない」と悩んでしまう人は少なくありません。

    就職支援サービスなら、志望動機の書き方に限らず、就活の進め方についてトータルでサポートしてもらえるので安心です。

    求人への応募のしかたや面接での受け答えなど、印象を気にして不安な気持ちになりがちなところも具体的にアドバイスしてもらえます。

    ほかにも、これまで一人で迷っていたことがあれば相談できるので、自信をもって就活を進められるでしょう。

    無料で就活をサポートしてもらえる

    就職支援サービスのなかには、完全無料で利用できるものもあります。無料だからといって、サービス内容が制限されるわけではありません。

    「就活はしたいけれど、なるべくお金も時間もかけたくない」という人に、ぴったりのサービスとなっています。就職支援サービスには、就活の経験が少なくても取り組みやすくなるメリットがあるので、まずは気軽に相談してみましょう。

    下記のページでは、年齢や職歴にかかわらず無料で利用できる、おすすめの就職支援サービスを紹介しています。

    まとめ:「家から近い」も伝え方しだいで立派な志望動機に

    「家から近い」という理由で就職先を選ぶのは問題ありませんが、そのことを志望動機でストレートに伝えるのはNGです。

    本記事では、採用担当者に良い評価をもらえるよう、アピールできる要素を見つけてボジティブに言い換える方法を例文付きで説明しました。

    客観的な視点が評価される志望動機につながる

    志望動機は、企業から「どう見られるか」をふまえて作ることが大切です。

    正直に「家から近い」と伝えること自体は問題ありませんが、それだけでは弱いでしょう。企業が採用を決める理由となる、メインの動機が必要です。

    また、就活で失敗しないためには、採用担当者に評価されるポジティブな伝え方が求められます。

    本記事で紹介した言い換え方や例文を参考にしながら、履歴書や面接でどのようなアピールができるか考えてみてください。

    自信をもって就活を進める準備をしよう

    志望動機に自信がもてないときは、就職したい企業の情報をホームページやSNSで詳しく調べてみましょう。「ここで働きたい」「この仕事がしたい」など、自分のなかに眠っていた熱意や意欲に気付けるかもしれません。

    また、企業の特徴や雰囲気をよく知れば、希望条件と交わる部分がきっと見つかるはずです。

    それでも一人で就活を進めるのが難しいと感じたら、就職支援サービスを活用するのもおすすめです。プロの力を借りながら、自信をもって就活に臨むための準備を始めましょう。

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