「正社員として働きたいけれど職歴がなく、年齢的にも、もう遅いのかもしれない……」そんな不安に押しつぶされそうになっていませんか?
周りの友人たちがキャリアを築いているのを見ると、焦りや自己嫌悪を感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、どうか諦めないでください。職歴がないことは、決してあなたの価値を否定するものではありません。
大切なのは、現状を理解し、これからどのように行動していくかです。
この記事では、職歴がない方が正社員を目指すうえで知っておきたい「就職の現実」と、未経験からの就職を成功させるための「具体的な対策」について解説します。
「職歴なしからの就職は、何歳まで許される?」フリーターが抱える切実な悩み
気が付けば年齢も重なり、就職について漠然とした不安や悩みを抱えるフリーターは、あなた一人ではありません。
20代後半となり、年齢への不安が尽きない
周囲の友人は正社員として働き、キャリアを積み重ねていくなか、自分だけが取り残されているように感じる……そんな焦りを感じているフリーターは少なくありません。
「20代後半、このままフリーターを続けていていいのだろうか?」
「正社員になるなら、何歳までがリミットなんだろう?」
年齢を重ねるごとに、このような不安は増幅していくものです。
ニュースやインターネットの記事で「30歳が就職の限界」といった情報を見かけるたびに、胸が締め付けられる思いをしているかもしれません。
「未経験で就職できる年齢」や「就職しやすい業界」を知ろう!
年齢への不安を解消するためには、現実を知ることが大切です。
未経験でも正社員として就職できる年齢の目安を知り、比較的門戸が開かれている業界について理解を深めることで、具体的な就職対策を立てやすくなります。
職歴なしの正社員就職、「年齢の壁」は実際にあるのか?
職歴なしから正社員就職を目指す場合、「年齢の壁」があるのではないかと不安に思う方は多いかもしれません。実際のところはどうなのでしょうか。
年齢の壁は残念ながら「ある」
厳しい現実ではありますが、職歴のない未経験者に対しては、採用に年齢の上限が設けられているケースが多いのが実情です。
というのも、企業が未経験者を募集するのは、その人材のポテンシャルに期待しているからです。
長期的なキャリア形成を前提としているため、「育てやすい若手」を求める傾向が強く、未経験者の採用はおおむね30歳までが目安とされています。
【年齢別】完全未経験OK・正社員求人の数
求職者へ向けた求人には、応募資格として年齢は記載されていません。
年齢で制限をかけるのは法令で禁止されているため、特別な事情がない限りは年齢不問とする必要があります。
しかし、企業は社内の人材バランスなどを考慮し、年齢もしっかりと見ています。
そのため、転職エージェントによっては若者向けに特化して、年齢制限を設けている場合もあります。
サクラスタート編集部では、転職エージェントに対して公開されている求人を独自ルートで調査。
「完全未経験OK」としている正社員求人の数を、年齢別で公開します。
【年齢別】完全未経験OK・正社員求人の数(対象求人数5,879件) | |
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24歳以下 | 5,408件 |
25歳~29歳 | 5,363件 |
30歳~34歳 | 3,759件 |
35歳~39歳 | 1,515件 |
40歳~44歳 | 837件 |
45歳~49歳 | 498件 |
以上の結果から、30歳を境に未経験者OKの求人数が減りはじめ、35歳以上になると急激に減っていくことがわかります。
(※)2025年5月、記事執筆時点での情報
経験者との差が明確になる年齢が境目
求職者の年齢が上がるにつれて、企業は「同年代で職歴がある人」との比較を意識するようになります。
先ほどの求人データからもわかるとおり、30歳がその分岐点と考えられます。
その頃がちょうど、新卒から就職し、5年、10年と経験を積んできた人材とのギャップが生まれやすくなる年齢といえるでしょう。
何歳が限界?知っておきたい年齢別の就職の現実
職歴がない場合、年齢を基準に就職の選択肢や難易度が大きく変わることがあります。
ここでは、年齢別にその現実と対策について見ていきましょう。
「職歴なし・20代」の就職
20代であれば、職歴なしでも正社員就職は十分に可能です。
20代を採用ターゲットとしている企業は、応募者の将来性や成長力に期待をかけ、長期の育成を前提とした採用を行なっています。
なお、厚生労働省が調査結果によると、2023年度の新卒採用枠への既卒者応募を可とした企業は72%にのぼりました。
この調査結果は、20代前半の応募者に対し、新卒と変わらない採用が実施されている裏づけといえるでしょう。
20代前半のうちは職歴がない点について、大きく不利になる可能性は低いことがわかります。
ただし、20代後半になると、企業は「社会人としての基礎」や「ある程度の適応力」を求める傾向が強まります。
そのため、アルバイト経験を通して培った能力や、正社員として働く意欲をしっかりとアピールすることが重要となるでしょう。
「職歴なし・30代」の就職
30代になると、未経験から正社員として就職するのは、20代の頃に比べて難しくなります。
これは、30代の応募者に対しては、企業が即戦力となる経験者をより一層求める傾向にあるためです。
しかし、30代前半であれば、業界や企業を慎重に選ぶことで、正社員として就職できる可能性は十分にあります。
特に人材が不足している業界では、年齢よりも人柄や意欲が重視されます。強い意志と努力があれば道は開けるでしょう。
重要なのは、これまで正社員として働いてこなかった理由や、今後のキャリアプランを明確に説明できるかどうかです。
「職歴なし・40代」の就職
40代になると、未経験からの就職は極めて厳しいのが現実です。
40代の人材を採用する場合、多くの企業は管理職や専門職などの経験豊富な即戦力を求めるため、未経験者を積極的に採用するケースは珍しいでしょう。
ただし、介護業界や警備業界など、慢性的な人手不足の業界であれば、経験よりも人間性を重視して採用している場合があります。
自分の好きな仕事や、やりたい仕事を選ぶのは難しくなるかもしれませんが、「正社員で働く」という道が断たれてしまうということはありません。
「30歳前後」が職歴なしでも就職できる年齢の目安!
ここまでお伝えしてきた就職事情を踏まえると、職歴なしから未経験の正社員に就職しやすいのは、「30歳前後」までといえるでしょう。
もちろん、これはあくまで目安であり、実際の就職のしやすさは、個人の能力や経験、応募する業界や企業の状況によって大きく左右されます。
しかし、30歳を超えると未経験者の採用枠は減少し、経験やスキルがより重視されるようになることは、理解しておいたほうがよいでしょう。
若いほど就職は有利になる
企業が未経験者に期待するのは「将来性」です。この将来性とは、長く働いて会社に貢献してくれる可能性の高さを意味します。
そのため、年齢が若いほど就職が有利になるのです。
正社員で働きたいと考えているなら、「30歳までに動き出す」ことが大切です。
20代後半の方は、まだ若いというアドバンテージを最大限に活かして今のうちに行動しましょう。
企業の採用担当者が、職歴以上に重視しているポイント
企業の採用担当者が、職歴以上に重視しているのはどのようなことでしょうか。
このポイントを知っておくことは、就職活動を成功させるうえで非常に重要です。
意欲・コミュニケーション力・継続力などの人間性
多くの企業は採用において、人柄をはじめとする「人間性」を重視しています。
たとえ経験が豊富で高いスキルを持っていても、上から目線で自慢げに話す人や、声が小さく消極的すぎる人は、採用されにくいでしょう。
特に未経験者の場合は、職歴そのものよりも「成長の可能性」や「一緒に働きたい人物か」といった点が重視されます。
企業が見ているのは、例えば以下のようなポイントです。
- 仕事に対して前向きか(意欲)
- 自分の言葉でわかりやすく伝えられるか(コミュニケーション力)
- 困難にぶつかっても投げ出さない姿勢があるか(継続力)
たとえ職歴がなくても、アルバイトや日常生活のなかで培ってきた経験を、面接などの場でしっかりとアピールすることが大切です。
「正社員として成長したい」という強い意志や、周りの人と協力して仕事に取り組んだ経験などを、具体的なエピソードを交えて伝えるようにしましょう。
職歴なしから正社員就職を目指す5ステップ
職歴がないからといって、正社員就職を諦める必要はありません。正しい段階を踏んで行動することで、道は開けていくでしょう。
ここからは、職歴なしから正社員就職を目指す5つのステップを紹介します。
1.自己分析で自分の「強み」や「興味」を知る
まず取り組むべきなのは、自分自身を深く理解することです。自分の強みや得意なこと、興味のある分野、そしてどのような働き方をしたいのかをじっくりと分析しましょう。
これまでのアルバイト経験を振り返り、「どのような業務を担当してきたか」「どのようなときにやりがいを感じたか」「どのようなスキルを身に付けたか」「どのようなことに興味を持って取り組めたか」などを具体的に書き出してみてください。
自己分析を丁寧に行なうことで、自分に合った仕事や業界を見つけやすくなり、自信を持って就職活動を進められます。
2.未経験採用やポテンシャル採用の求人を探す
未経験採用やポテンシャル採用の求人を探すのも、職歴なしからの就職を成功させるための秘訣です。
視野を広げて、さまざまな求人情報をチェックしてみましょう。
「未経験歓迎」「経験不問」と記載のある求人が狙い目!
「未経験歓迎」「経験不問」といったキーワードが記載された求人は、企業があなたの経験よりも、今後の活躍や意欲に期待していることを示しています。
未経験でも採用される可能性が高く、積極的に応募していきたい求人です。
3.効果的な履歴書・職務経歴書の作成
履歴書や職務経歴書は、あなたの第一印象を決める重要な書類です。
しかし、そこに記載できる職歴がないからといって、臆することはありません。
アルバイト経験や自己PR、志望動機などを丁寧に記述し、あなたの魅力を最大限に伝えられるような工夫をします。
企業研究を怠らない
応募する企業についてしっかりと調べ、企業の理念や事業内容、求める人物像などを理解しましょう。
そして、企業研究で得た情報と自分の価値観や経験を照らし合わせ、その企業で自分の能力をどう活かせるかを整理します。
履歴書・職務経歴書の内容を企業のニーズに合わせて作り込む作業は、書類選考を突破するために不可欠です。
自分の経験や興味と結びつけ、熱意と可能性を伝える
アルバイト経験のなかから、応募する仕事に活かせそうなスキルや経験を選び出し、具体的に記述しましょう。
併せて、なぜその企業で働きたいのかという熱意や、入社後にどのように貢献したいかという想いもしっかり伝えることが大切です。
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4.自信を持って面接に臨むための対策
面接は、あなたの意欲や人柄を直接伝えられる貴重な機会です。
自信を持って臨むために、しっかりと対策を行なっておきましょう。
元気よくハキハキと答える練習
第一印象はとても重要です。自信がなさそうに見えると、それだけでマイナス評価になってしまいます。
面接官に良い印象を与えるには、明るく元気な態度で、ハキハキと話すことがポイントです。
家族や友人に協力してもらい、模擬面接を行なうなどして、練習を重ねましょう。
嘘はつかず、ネガティブをポジティブに変える
空白期間や退職理由といったネガティブに見られがちな要素も、できるだけポジティブに言い換える努力が必要です。
例えば、「仕事内容が嫌で辞めた」「退職後はやる気がなく何もしていなかった」という伝え方でなく、「働き方を見直したいと思った」「英気を養い、自分に向いた仕事を見つけるための期間を設けた」といった表現に言い換えることができます。
嘘をつくのではなく、前向きな言い回しに変える工夫をしてみましょう。
5.就職支援サービス活用で成功への近道
ハローワークや民間の就職支援サービスの活用は、正社員就職への近道となります。
就職支援サービスのキャリアアドバイザーは、あなたのこれまでの経験をしっかり把握したうえで、就職が決定するまでのサポートをしてくれます。
求人紹介から面接対策まで、すべてに対応してくれる
就職支援サービスを活用する最大のメリットは、以下のような細やかな対応をしてくれることです。
- 適性のある求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の作成指導、添削
- 応募企業へのアプローチ(推薦文の作成など)
- 面接対策
これらをすべて一人でこなすのは、大きな労力がかかります。
キャリアアドバイザーによるプロの視点からのアドバイスや協力は、就職活動を進めるうえで心強い味方になるでしょう。

職歴に空白期間がある場合は?
無職だった時期があるなど職歴に空白期間がある場合、面接でその理由について聞かれる可能性があります。
正直に答えることが大切ですが、ネガティブな印象を与えずに説明できるように、事前に対策しておきましょう。
空白期間が短いとき
空白期間が3ヵ月未満の場合は、履歴書に理由を記入する必要はありません。
ただし、面接では空白期間について問われることがあります。そのため、
- 就職活動をしていた
- 資格取得の勉強をしていた
- ボランティア活動に取り組んでいた
など、その時期に行なっていたことを前向きな内容で説明できるようにしておきましょう。
空白期間が長いとき
3ヵ月以上の長期的な空白期間がある場合は、履歴書や職務経歴書にも、その期間に何をしていたかを記入するのが望ましいでしょう。
例えば、病気やケガで療養していたのであれば正直にその旨を書き、現在は完治して仕事には支障がないことをアピールします。
趣味や旅行などに長期間没頭していたということであれば、その行動で得られたものを仕事と結び付け、今後にどう活かすかをアピールしましょう。
そして、「これからは正社員として、一つの仕事に腰を据えて頑張りたい」という意欲を強く伝えることが大切です。
フリーター経験は「職歴」になり得る!
覚えておいてほしいのは、フリーターとしてのアルバイト経験は、決して無駄ではないということです。
というのも、アルバイト経験を通じて、社会人としてのマナーや仕事への向き合い方などを、少なからず学んでいるはずだからです。
こうした経験は、立派な「職歴」としてアピールできます。
大切なのは、それぞれの経験から何を学び、どのように成長してきたのかを具体的に説明することです。
職歴なしでも就職しやすい業界・職種5選
職歴なしから正社員就職を目指す場合、比較的門戸が開かれている業界や職種を選ぶことが有効な戦略です。
ここからは、未経験でもチャレンジしやすい5つの業界・職種を紹介します。
IT業界
今では、日常生活のなかでデジタルシステムやWebサイトを利用するのが当たり前になっています。
それを支えるIT業界では人手不足が深刻化しており、未経験者の採用も積極的に行なわれています。
特に20代に対しては、広く門戸が開かれているのが特徴です。
仕事内容が難しそうに見えるIT業界ですが、ITサポートやヘルプデスクなどの職種は、問い合わせ対応やメンテナンス作業が主体です。
そのため、未経験からでも挑戦しやすいでしょう。
将来的にはプログラマーやシステムエンジニアといった専門職を目指すことができ、キャリアパスも広い業界です。
学歴・職歴よりも「学ぶ意欲」とスキル
IT業界では、学歴や職歴よりも、新しい技術を学ぶ意欲や、論理的な思考力、コミュニケーション能力などが重視される傾向があります。
常に新しい技術が登場する業界のため、自主的に学習し続ける必要があるでしょう。
しかし、高いスキルを習得できれば、引く手あまたの世界です。
スキル次第では高収入を得られ、さらに良い条件での転職のチャンスもあります。
建設・設備業界
建設業界や設備業界でも人手不足が深刻化しており、未経験者の採用に積極的です。
技術系の職種では、資格取得支援制度などを利用しながら、未経験者でも手に職をつけて働けるのが大きな魅力になっています。
技術・資格を身に付けて一生モノの仕事にできる
建設・設備業界で必要とされる資格の多くは国家資格です。技術と資格を身に付ければ、「一生モノの仕事」として長く働き続けることができます。
肉体労働がイメージされやすい業界ですが、建築現場で工程管理や安全管理などを担当する施工管理の仕事は、力仕事ではありません。
現場への指示出しをはじめ、各種書類作成など、デスクワークが中心となります。
さらに経験を積み、施工管理技士の資格(国家資格)を取得すれば、中堅・大手建設会社への転職や収入アップも目指せるでしょう。
参考:国土交通省 建設業法における配置技術者となり得る国家資格等一覧
交通・物流業界
タクシー、トラック、バス、電車など、交通・物流系の仕事も、未経験者歓迎の求人が多い分野です。
人々の生活を支える重要な役割を担っている業界であり、安定した需要があります。
タクシードライバーが若年層に大人気!
近年、タクシー業界は、若手の人材確保に力を入れています。
休日数を増やしたり、勤務する時間帯を選べたりするなど、ワークライフバランスを改善するタクシー会社が急増中です。
そのため、働き方に多様性を求める20~30代の若年層から人気を集めています。
予約システムなど業界のDX(※)化が進み、効率よく仕事ができるようになったのも人気の一因です。また、歩合制で頑張った分稼げる点も大きな魅力になっています。
さらに、未経験者向けの研修制度が充実している企業が多く、普通自動車免許(AT限定可)があれば挑戦しやすい点も人気のポイントでしょう。
(※)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、AIなどのデジタル技術を活用し、生活やビジネスのあり方を変革することで、より良い社会や新たな価値を創造していく取り組みのことをいいます。
販売・サービス業界
小売や飲食、アパレルなどの販売・サービス業界は、人材の流動性が高く、未経験者でも比較的採用されやすいでしょう。
経験よりも、コミュニケーション力やホスピタリティ精神が重視される業界です。
店長・エリアマネジャーになれば高収入に
販売・サービス業界では、現場スタッフの年収はおおむね300万円程度にとどまることが多い傾向にあります。
しかし、経験を積んで店長やエリアマネジャーなどの管理職に昇進すれば、年収500万円以上を目指すことも十分可能です。
また、販売やサービスの仕事は、アルバイトの経験が活かしやすく、フリーターからでも始めやすい職種です。
しかし、正社員になれば、接客や売り場づくりなど、売上達成に対するアプローチが重要になってきます。
今まで以上に高い意識を持って業務に取り組む必要があるでしょう。
介護・福祉業界
高齢化が進む日本において、介護・福祉業界は、長らく人手不足の状態が続いています。
そのため、未経験者を対象にした求人は多い傾向です。また、社会貢献度の高い仕事の一つでもあります。
介護現場以外の仕事もある
介護職というと、まず現場でのハードな介護業務を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、経験を積めばそうした業務から離れ、別の役割を担うこともあります。
介護業界には、利用者の相談に応じるケアマネジャーや生活相談員、施設の運営を行なう管理職など、さまざまな職種があり、経験や資格に応じて幅広いキャリアパスを描くことができます。
実際に働いてみると、高齢者と会話しながら仕事をするのが楽しい、やりがいを感じるといった声も多く、人とかかわる仕事がしたいという方におすすめの職業です。
成功事例に学ぶ「20代後半・職歴なし」からの逆転劇
実際に、正社員としての職歴がない状態から就職を成功させた方はたくさんいます。
彼らの事例から、成功のヒントを学びましょう。
ドラッグストアのパートから正社員キャリアアドバイザーに転身
高校卒業時、思うような就職ができなかったAさんは、仕方なくドラッグストアで長時間パートとして勤務していました。
しかし働くうちに、お客様から笑顔や感謝の声をもらえるという、接客の楽しさや喜びを実感。
「もっとお客様一人ひとりとじっくり向き合える仕事に就きたい」と考えるようになりました。
そうしたなか、人の人生を支援する仕事への関心が高まり、転職を決意して就職支援サービスに登録しました。
そこで転職エージェント事業を行なう人材紹介会社の求人紹介を受けます。
キャリアアドバイザーの丁寧なサポートを経て、正社員の座をつかんだAさん。
今までの接客経験はもちろん、就職活動で得た学びも仕事に活かし、充実した日々を送っています。
フリーターからSNSマーケターとして正社員就職決定
専門学校卒業後、ワーキングホリデー制度を利用しオーストラリアへ渡ったBさんは、語学力向上を目的に現地でアルバイト就労を経験。
その生活の様子をYouTubeで配信していました。
3年間の滞在を終え、日本に帰国後もしばらくアルバイト生活を続けていましたが、収入が安定しないことに不安を感じ、就職を決意します。
動画編集スキルを活かせる仕事を探すうち、未経験者応募可のSNSマーケターの求人に出会いました。
海外生活で培ったタフさと動画編集スキルが評価され、見事正社員としての就職が決定。
現在Bさんは、InstagramやTikTokのショート動画を作成し、Web上で集客を行なう業務を担当しています。
採用の決定打はコミュニケーション力と積極性
これらの成功事例に共通しているのは、正社員としての職歴がないという不利な状況を、自分の強みや熱意、そして積極的な行動でカバーしている点です。
面接では、過去の経験から何を学び、入社後にどのように貢献したいかを具体的に語ることが重要になります。
「職歴なし、もう遅い?」…いいえ、まだ間に合います
この記事を読んでいるあなたは、「職歴がない自分は、年齢的にもう手遅れなのではないか」という不安を抱えているかもしれません。
しかし、まだ手遅れではありません。今から動けば間に合います!
重要なのは「年齢」より「行動の早さ」
正社員としての職歴がない場合、年齢を重ねるごとに、未経験での正社員就職が難しくなるのは事実です。しかし、それ以上に重要なのは「行動の早さ」です。
「いつか正社員になりたい」と思っていても、何もしなければ状況は変わりません。
年齢を気にして立ち止まっている間に、時間は刻々と過ぎていきます。
一歩踏み出すかどうかが分かれ道
年齢は単なる数字であり、年齢だけであなたの人生が決まってしまうものではありません。
大切なのは、現状を打破するために「今、この瞬間から行動を起こせるかどうか」です。
一歩踏み出す勇気を持つことで、将来は大きく変わります。
不安でも、今日から変えられることがある
それでも「何から始めたらいいかわからない」「本当に自分にできるのだろうか」といった不安は、なかなか解消できないかもしれません。
しかし、どんなに小さな一歩でもかまいません。まずは求人サイトを見てみる、就職支援サービスに登録してみる、キャリアに関する本を読んでみるなど、できることから始めてみましょう。
小さな一歩でも、確実に未来へとつながっていきます。