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    アルバイト経験は履歴書にどう書く?職歴・仕事内容・自己PRの伝え方を例文付きで解説

    「アルバイト経験しかないし、自分に自信が持てない」そんな思いから、履歴書に何を書けばいいのか悩んでいませんか?

    でも安心してください。アルバイトの経験も、伝え方次第でしっかりアピール材料になりますよ。

    この記事では、履歴書や職務経歴書の正しい書き方から自己PRのコツまで、例文付きでわかりやすく解説します。

    目次

    「アルバイト経験しかない……」履歴書の書き方に悩むあなたへ

    アルバイト経験だけでも、採用担当者に伝える価値は十分にあります。

    例えば、同じ職場で長く働いてきたことや、責任ある立場を任されていたことは、それだけで信頼性の高い実績です。

    実際に、現場に即戦力として入れる人材を求めている企業では、アルバイトで身に付けた「実務力」や「柔軟な対応力」が高く評価されるケースもあります。

    あなたが積み重ねてきた経験は、伝え方次第で立派なアピールになります。

    自信がないときこそ視点を変えて、自分の力を見つめ直してみましょう。履歴書作成はその第一歩です。

    「アルバイト経験は履歴書に書かない」は本当?

    「アルバイト経験は履歴書に書かない」と聞いたことがあるかもしれません。

    たしかに、正社員から正社員への転職や、新卒学生の就職活動では、基本的にアルバイト経験を職歴として書かないのが一般的です。ただし、状況によっては強みとしてアピールできる場合もあります。

    ここでは、アルバイト経験を書くべきか迷ったときの判断基準を紹介します。

    履歴書に書いた方が良いアルバイト経験

    正社員経験がない場合や、アルバイトがおもな経歴である方は、履歴書に書くべきアルバイトを目的や内容に応じて選んで書きましょう。

    すべてを書き出す必要はなく、「採用担当者に伝えたい経験」に絞って整理することで、伝わりやすい履歴書になります。

    以下のようなケースは、積極的に職歴欄へ記載しましょう。

    • 長期間(3ヵ月以上)継続して働いていたアルバイト
    • 社会保険に加入していたアルバイト
    • 応募先の職種と関連がある経験
    • スキルや成果がアピールできる業務

    これらの経験は、履歴書の職歴欄だけでなく、自己PR欄や職務経歴書を使って具体的にアピールするとより効果的です。

    また、フルタイム勤務であれば「週5日勤務」といった情報を加えると働き方のイメージも伝わりやすくなります。

    書かなくてもOKなアルバイト経験

    経験は多いほど有利、と思うかもしれませんが、内容によっては書かない方が印象を良く保てるケースもあります。

    履歴書は、自分をより良く見せるための書類。嘘を書くのはNGですが、すべてを記載する義務はないのです。

    特に以下のようなアルバイト経験は、省略しても問題ありません。

    • 短期間(3ヵ月未満)で辞めたアルバイト
    • 転職活動の合間に一時的に行なっていたアルバイト
    • 良くない印象を与える可能性のあるアルバイト
    • 学生時代のアルバイト

    これらの経験は、職歴としてのアピール材料が弱い、もしくは誤解を招く可能性があるため、無理に書かない方が良い場合があります。

    特に社会的に問題視されやすい内容や、違法性を疑われる業種は避けるのが無難です。

    履歴書では、伝えたいことに焦点を絞り、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる内容に整理しましょう。

    不要な情報をあえて省くことも、選ばれる履歴書を作るコツの一つです。

    履歴書にアルバイト経験を書く書き方は?

    履歴書にアルバイト経験を書くときは、「職歴欄」に記載します。書き方の基本ルールを押さえて、魅力的な履歴書を作成しましょう。

    ここでは、仕事内容を具体的に記載するポイントやアルバイトならではの注意点を解説します。履歴書ひとつで印象は大きく変わるので、しっかり確認していきましょう。

    【基本ルール】アルバイト経験の正しい書き方

    アルバイト経験を履歴書に書く際は、3つのステップに沿って、シンプルかつ丁寧にまとめることがポイントです。

    採用担当者が読みやすい形で整理されていると、それだけで印象が良くなります。

    STEP
    入社年月・社名を書く

    まずは、アルバイトを始めた年月と勤務先の社名を記入します。

    年月は「年/月」形式で統一し、時系列に沿って記載するのが一般的です。

    STEP
    業務内容を書く

    次に、担当していた仕事内容を1〜2行でわかりやすくまとめます。

    「レジ業務、商品の品出し、発注補助を担当」など、実際に行なっていた業務を端的に伝えましょう。在籍していた部署名や店舗名を書いてもOKです。

    STEP
    退職年月・理由を書く

    退職した年月を記載します。退職理由は、自身の都合の場合は「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。

    形式通りで構いませんが、「契約満了のため」「資格取得のため」といった形で具体的に記載しても問題ありません。

    現在も在籍している場合は「現在に至る」「在職中」と書き、現在も継続中であることがわかるようにしましょう。

    注意点

    • 雇用形態を「アルバイト」と必ず明記する
    • 会社名・部署名は略さず正式名称を書く
    • 西暦・和暦はどちらでもOKだが、履歴書全体で統一する

    採用担当者がスムーズに理解できるよう、表記は統一し、略称は避けましょう。

    また、事実に基づいて書くことが重要なため、曖昧な情報も記載しないようにしてください。職歴の最後には「以上」と書くことも忘れずに。

    採用担当者に伝わる「仕事内容」の書き方

    履歴書にアルバイトの仕事内容を書くときは業種や職種を明確に示し、具体的な業務内容を簡潔に書くことが大切です。

     「具体的な書き方がわからない」という方のためにコンビニでのアルバイトを例にとってみましょう。

    「コンビニ店員として勤務」と書いただけではイメージが沸きにくく、印象が薄くなってしまいますよね。 

    一言でコンビニ勤務といっても、その業務は多岐にわたります。「レジ対応、商品陳列、接客、売上管理、発注業務、新人アルバイトの指導」と具体的に書くことで、幅広い業務をこなせる能力を伝えられます。

    さらに、リーダーやチーフなど役職があればスキルの高さをアピールできるでしょう。

    まずは自分がどのような仕事をしていたか、振り返ってみることから始めてください。

    応募先で活かせるアルバイト経験がある場合の書き方

    同業種であれば、アルバイト経験も立派な実務経験として評価される可能性があります。

    応募先で活かせる経験はしっかり履歴書に記載しましょう。「売上目標を毎月120%達成」「アルバイトリーダーとして5名の指導経験」など、具体的な数値を示すと説得力が増します。

    また、履歴書だけで収まりきらない経験や実績は「詳細は職務経歴書に記載しております」と補足しておくと、ほかの応募書類を読んでもらえるきっかけになります。

    履歴書の職歴欄だけだとスペースが限られるため、職務経歴書や自己PR欄なども活用しましょう。

    職務経歴書にアルバイト経験を書くときのポイント

    職務経歴書には以下の内容を記載します。

    • 職務要約
    • 職務内容(会社概要やおもな業務内容・実績)
    • 取得資格・スキル
    • 自己PR

    職務経歴書にアルバイト経験を書く際は、まず職務要約として職務全体を簡潔にまとめます。

    続いて、担当していた具体的な職務内容や習得したスキル、配属先などを時系列に沿って記載しましょう。

    箇条書きでわかりやすく整理するのがおすすめです。会社の事業内容や規模なども記載すると、働いていた環境がイメージしやすくなります。

    職務経歴は、企業のニーズを意識して求められるスキルや経験を強調することが大切です。

    例えば、接客業なら「コミュニケーション力」、販売職なら「目標達成力」など、実績を積極的にアピールしてください。

    たとえ直接関連のない職務でも、コミュニケーション能力や接客力、パソコンスキルなど応用できるものがあれば記載しましょう。

    他者からの評価や上司の推薦なども加えると、さらに信ぴょう性が高まります。

    自己PRには、その経験の活かし方や入社後の意欲を盛り込みます。

    職務経歴書は作成に手間がかかりますが、使い回さずに「この企業のためにしっかり作り込むこと」が成功のポイントです。

    【例文あり】アルバイト経験を活かした自己PRの書き方

    アルバイト経験が職歴としてアピールできることをお伝えしましたが、実は自己PRに活かすこともできます。

    ここでは、あなたのアルバイト経験を自己PRとして活かすポイントと、すぐに使える例文を紹介します。

    アルバイト経験を強みにした、魅力的な自己PRの書き方をマスターしましょう。

    魅力的な自己PRを書くコツは?

    自己PRでは、自分の強みが応募先でどのように役立つかを具体的に伝えることが大切です。

    まずは、求人票や企業の公式サイトをチェックし、どのような人物を求めているのかを把握しましょう。

    求める人物像が「チームワークを大切にできる人材」なら、アルバイト経験からチームで協力したエピソードを選ぶと効果的です。

    自己PRの構成は、最初にアピールしたい強みを一文で述べ、その後に課題への取り組みや努力の過程、最後に学んだことと今後の仕事でどう活かすかをまとめるのがポイントです。

    例えば、「売上アップのために接客方法を工夫し、先輩に相談しながら実践した」など、行動が見えるエピソードを加えると説得力が増します。

    自分を採用するメリットを採用担当者にイメージさせることが、選考突破のカギになります。

    次の見出しでアルバイトの業種別に自己PRの例文を紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

    【コンビニ】アルバイト経験がアピールできる自己PRの例文

    コンビニのアルバイト経験は、レジ操作から商品管理、清掃まで多岐にわたる業務をこなすため、幅広いスキルをアピールできます。

    忙しい時間帯に臨機応変に対応する力、チームと連携しながら店舗運営を支えた経験も自己PRに活かせます。

    【例文】

    私の強みは、忙しい時間帯でも冷静に接客と業務を両立できることです。

    コンビニのレジスタッフとして勤務していた際、昼食時や夕方のピークではお客様が次々と来店しました。

    そこで、レジ対応を迅速に行なうだけでなく、商品の補充や清掃も同時にこなすことで、スムーズな店舗運営を支えました。

    例えば、忙しいなかで商品棚が空になりそうなときはすぐに気付き、先輩に報告して迅速に補充を行ない、売り場の見栄えを保ちました。

    その結果、「いつも気持ち良く買い物ができるよ」とお客様から声をいただき、自信につながりました。

    忙しいなかでも笑顔を絶やさず接することを大切にしており、この経験から状況を把握し、冷静に動く力が身に付いたと感じています。

    貴社においても、これらのスキルを活かしてチームの円滑な運営に貢献したいと考えています。責任感を持って取り組み、常に成長し続ける姿勢で仕事に向き合います。

    【飲食店】アルバイト経験がアピールできる自己PRの例文

    飲食店でのアルバイト経験を活かす自己PRでは、接客スキルや臨機応変な対応力を具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。

    忙しいなかでのチームワークやリーダーシップもアピールしましょう。

    【例文】

    私の強みは、細かい気配りができることです。

    焼肉店のアルバイトでは基本の業務だけでなく、食べ終わったお皿を素早く片づけたり、グラスが空きそうなタイミングで声をかけたり、お客様が気持ち良く食事できるよう気を配りました。

    また、同僚の仕事の状況にも気を配り、忙しいときは率先してフォローするよう努めました。こうした姿勢が評価され、店長からバイトリーダーを任されるまでになりました。

    リーダーとしては、チーム全体の連携を大切にし、スタッフ間のコミュニケーションを円滑にすることを心がけました。

    細やかな気配りと洞察力で、店の円滑な運営に貢献できる自信があります。

    この経験を活かして、御社でも信頼される存在になりたいと考えています。

    【軽作業】アルバイト経験がアピールできる自己PRの例文

    軽作業のアルバイトは、倉庫や工場での仕分けや検品など、正確さとスピードが求められる業務です。

    重い荷物の運搬や立ち作業が多く、体力も必要とされます。

    集中力を切らさず、正確かつ効率的に作業を進めた経験は、どの職場でも活かせる強みとなります。

    【例文】

    私はコツコツと丁寧に正確な作業を続けることが得意です。

    運送会社での荷物仕分けのアルバイトでは、種類ごとに荷物を間違えずに仕分けることが求められました。

    最初はミスもありましたが、集中力を切らさずに作業の流れを覚え、ミスを減らす工夫を重ねていきました。

    加えて、重い荷物の運搬や立ちっぱなしの作業を続けるなかで、体力面でも自信をつけることができました。

    こうした経験を通じて、正確さと集中力に加え、体力的にも安定して作業を続けられるようになりました。

    これらのスキルは、在庫管理や検品、商品の発送準備など、正確さとスピードが求められる業務においても大いに役立てられると考えています。

    【Q&A】アルバイト経験を履歴書に書くときによくある質問

    履歴書への書き方について、不安や疑問がある人も多いでしょう。

    ここではアルバイト経験を履歴書に書くときによくある質問をまとめました。

    かけ持ちのアルバイト経験はどう書けばいい?

    かけ持ちのアルバイト経験は、ほかの職歴と合わせて時系列で書きます。

    例えばA社に在籍中にB社でも勤務を始めた場合、「入社」が順に続きますが、在籍期間が重なっていればダブルワークをしていたことがわかるでしょう。

    職歴がほかにない場合は、それぞれの会社ごとに「入社」と「退職」をまとめる書き方でも構いません。状況に応じて、わかりやすく整理しましょう。

    なお、アルバイトをかけ持ちしていたことについて面接で質問されたときは、素直に理由を答えて問題ありません。

    「生活費を補うため」「キャリアアップのため」など、前向きな理由を伝えると印象が良くなります。

    職歴にブランクがある場合はどうしたらいい?

    職歴にブランクがある場合でも、履歴書には空白期間を正直に記載し、その期間に何をしていたのか面接で説明できる準備をしておくことが大切です。

    資格取得の勉強や体調の回復、家族のサポートなど、ポジティブな理由があれば伝えやすくなります。

    ブランクがあることは悪いことではありません。むしろ、過去の経験を見つめ直し、次の仕事にどう活かせるかを考えるチャンスととらえましょう。

    面接官も正直さや前向きな姿勢を評価してくれるはずです。

    アルバイト経験が多くて書ききれないときはどうしたらいい?

    アルバイト経験が多くて履歴書に書ききれない場合は、応募先の仕事に活かせるものを優先して書くとよいでしょう。

    似た業種や短期間のものをまとめて記入しても問題ありません。その際は「〇〇株式会社 ほか4社にて勤務」のように表記すると見やすくなります。

    また、3ヵ月未満の短期や単発のアルバイトは記載しなくてOKです。

    なお、短期間で多数のアルバイトを経験していると、面接官から「すぐに辞めるのでは?」と不安を持たれることもあるため、なぜ短期間だったのか理由をきちんと説明できる準備をしておくことをおすすめします。

    学生時代のアルバイト経験も書いていい?

    学生時代のアルバイトは履歴書に書かないのが一般的ですが、卒業後に正社員としての就労経験がない場合や、応募先の企業で活かせる内容であれば職歴として履歴書に記入してもよいでしょう。

    あなたの仕事経験をしっかりアピールするチャンスになります。

    正社員経験がある場合、学生時代のアルバイトは職歴に書くよりも自己PR欄で活用するのがおすすめです。

    自己PRのなかで、そこで身に付けたスキルや姿勢を具体的に伝えることで、あなたの魅力をより効果的に伝えられます。

    どちらの場合も、自分の経験が応募先にどう役立つかを意識して書くことが大切です。

    アルバイト経験は調べられることもある?

    アルバイト経験が調べられるかどうかは、企業によって異なりますが、雇用保険被保険者証や源泉徴収票などからわかる場合があります。

    面接や書類選考の段階で話のつじつまが合わなくなり、疑念を持たれる原因にもなるため、履歴書に嘘を書くのは避けましょう。

    たとえ嘘をついたまま内定を得たとしても、もし入社前や入社後に事実と異なることが発覚すれば、内定の取り消しにもなりかねません。

    ばれなければいいという問題ではなく、嘘が原因で企業とのミスマッチが起こる可能性もあります。

    あなたが本当に働きたい職場で活躍するためにも、事実をそのまま記載し、自分らしさを大切にしてください。

    アルバイト経験しかなくても大丈夫。自信を持って履歴書に書こう

    最後に、自信を持って履歴書にアルバイト経験を書くためのヒントを紹介します。

    就職活動は誰しもが悩むもの。しっかり事前準備をすることで不安を解消していきましょう。

    あなたのアルバイト経験には必ず価値がある

    「アルバイト経験しかない」と不安に感じている方も多いかもしれません。しかし、アルバイトで得た経験やスキルは、あなたの立派な「強み」になります。

    長期間の勤務や責任あるポジションを任されていた経験があれば、それは信頼の証です。

    接客を通じて身に付けたコミュニケーション力や、チームでの協力、マルチタスクをこなす力は、どれも社会人として重要なスキルなのです。

    同業種でのアルバイト経験は、他業種での正社員経験より有利に働くことさえあります。

    「フリーターだから」と自分を卑下せずに、自分の経験を振り返り、強みを理解することが、履歴書や面接での自信につながっていきます。

    履歴書に自信が持てないときはプロに相談しよう

    それでも「うまく書けない」「これでいいのか不安」という気持ちが残る場合は、一人で抱え込まず、誰かに相談してみましょう。

    特に就職や転職の支援をしているプロのアドバイザーは、履歴書の書き方から自己PRの整理、面接対策まで幅広くサポートしてくれます。

    第三者の視点でアドバイスをもらうことで、自分では気付かなかった強みがわかることもありますし、不安もぐっと軽くなるはずです。

    就職活動は不安や緊張の連続かもしれませんが、今できることを少しずつ積み重ねていけば、きっと道は開けます。

    アルバイト経験を、あなたらしいキャリアの第一歩として堂々と伝えていきましょう。

    以下の記事で20代後半のフリーターにもおすすめの就職支援サービスを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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