自己PRを書こうとしても、どう書けばいいかわからず困っていませんか?ネットなどで自己PRの書き方を調べたとき「自分の経験を深掘ることが大事」と解説されて悩む方もいるでしょう。
「自分の経験で深掘りできることはないかもしれない」「自己PRにできる経験がない」「普通の経験しかないから自己PRにならない」といった不安を覚えることもあるのではないでしょうか。
この記事では、普通の経験だと思っていてもそれをアピールポイントにできる具体的な深掘りの方法を解説します。
自己PRをより良く伝えるための”深掘り術”を知れば、自己PRを書くとき自信をもって書ける可能性が高まるはずです。
自己PRを書くうえで特別な経験は必要ありません。これまでの経験の中から、あなたの強みを一緒に見つけましょう。
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「自己PR、ありきたりかも…」その悩み、「深掘り」で自信作に変えられます!
「自己PRを書いてもありきたりになってしまう」と悩むことがあるでしょう。自己PRをより印象的な内容にするには「深掘り」という方法がカギになります。
しかし「深掘りって何?」「具体的にどうするの?」という疑問が出てくるでしょう。
そこで自己PRを考えるときの「深掘り」とは何か、どうすれば「深掘り」できるのかを解説します。
自己PRにおける「深掘り」って何?なぜフリーターにこそ必要なのか?
「深掘り」をすると、他の応募者の自己PRと差別化することが可能です。
特にフリーターの方は、「深掘り」が重要です。
正社員の職歴がないとアピールポイントがないと思いがちですが、アルバイトの経験の中にも学んだことや自分で工夫して努力した立派な経験があります。
「深掘り」とは、ただ「過去にこういうことをした」と経験を述べるだけではなく、過去の経験の中から出来事をピックアップし、そのときの自分の考え、取った行動とその結果を振り返り、経験を掘り下げて考えることです。
ありきたりな経験だと思っていても「なぜそうしたのか」「どう行動したのか」「その結果どうなったか」を考えてまとめることで、他の応募者にはないあなたの強みをアピールできるのです。
「特別な経験がない」は思い込み!深掘りで日常の経験がアピール材料に変わる
「自己PRを書くには、特別な経験がないといけない」というのは思い込みです。採用担当者が自己PRで知りたいのは、特別な経験だけではないからです。
アルバイトの経験は、特別なものではないと思っていませんか?また「アピールポイントは特別な経験でなければならない」と思うかもしれません。
しかし、一見普通の経験だと感じることでも「深掘り」をすればアピールポイントとなりうるのです。
たとえばコンビニ店員をする中で「混雑する時間帯に工夫していた」「接客のときお客様によい印象を与えるよう明るく接した」など、あなたが自分で考え行動したことはありませんか?
「売上が上がった」「常連さんから気に入ってもらえた」など、行動した結果どうなったかも振り返ってみましょう。
このような経験があれば、特別な経験でなくともあなた独自の自己PR材料にできます。
STEP1:どこを掘る?フリーター経験から「深掘り」対象エピソードを見つける着眼点
特にフリーターの方は、何の経験・エピソードを深掘りすればいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
「このエピソードは誰にでもあるのでは?」「強みのアピールに使えることなの?」など、悩んでしまうこともあるでしょう。
STEP1では、何の経験・エピソードが「深掘り」に向いているのか、具体的に紹介します。あなたの経験を照らし合わせてアピールできることを見つけましょう。
日常業務に隠れたヒント:「当たり前」の中に潜む工夫や成果を探そう
飲食店、コンビニ、倉庫作業などのアルバイトでの日常的な業務は「当たり前のこと」と思っていませんか?「当たり前のこと」は深掘りできないと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
「当たり前のこと」と思っている中にヒントがあります。
業務をより改善するために工夫したこと、もっと効率的な業務にするため取り組んだこと、業務の中で得た小さい成功体験などがないか、思い出してみましょう。
たとえば以下のようなことです。
- 「コンビニのレジ打ち業務で、お客様を待たせないように工夫したこと」
- 「品出しの際に、お客様が商品を手に取りやすいようにするには?と考えたこと」
- 「倉庫業務で、これまでより効率的に動けるよう頑張ったこと」
- 「飲食店での接客で、お客様に『ありがとう』と言われたこと」
これらのエピソードは「当たり前」のことではありません。このようなエピソードは、あなたの魅力として自己PRできる価値のあるものなのです。
「ちょっと困ったこと」「自分で考えて動いたこと」「誰かに感謝されたこと」を思い出そう
これまでのアルバイト経験で感じた気持ちや行動したことを思い出してみましょう。
たとえば「ちょっと困ったこと」というテーマで思い出すことを深掘りしてみるのです。
マニュアルにない状況に直面したときなどは、困ってしまいます。そのとき、自分で考えて行動し、その結果どうなったかを考えてみましょう。
このような具体的な過去のエピソードが、深掘りするのに適した内容になるのです。
アルバイトの経験は深く語れることがないと思っている方もいるかもしれません。しかし、アルバイトの仕事を真面目にしていたり責任感をもって働いたりしていれば、その中で経験したことの中に、深掘りできることが隠れています。
深掘りするエピソード選びのポイント
過去の経験の中から深掘りできそうなエピソードがたくさん出てきたときは、その中からエピソードを選びましょう。
選ぶ基準は、エピソードから自分の強みをアピールできるかです。
強みとは「真面目」「問題を解決する力」「粘り強い」「協調性」などです。
また、応募する企業・職種で求められている能力とその強みが関係あるかもポイントです。
たとえば、臨機応変に対応する必要のある接客業に応募する場合、協調性が活かせたエピソードがあれば、強みとしてアピールできます。
応募する企業が「この人を採用したい」と思える強みをアピールする、と目的を意識してエピソードを選ぶことが重要です。
STEP2:どう掘る?自己PRを劇的に変える「深掘り」実践テクニック
深掘りとは何かを理解したところで、次に、深掘りの具体的なテクニックを解説します。
アルバイトでの「当たり前かな」と思っていた経験も、深掘りのテクニックを使って、あなたの強みをアピールできる魅力的な自己PR文に変えましょう。
魔法の質問5連発!「なぜ?」「具体的に?」「どうした?」「結果は?」「学んだことは?」
シンプルな5つの質問「なぜ?」「具体的に?」「どうした?」「結果は?」「学んだことは?」から自分の経験を振り返ると、エピソードが浮かび上がってきます。
また、これら5つの質問を使うと、エピソードのどの部分を深掘りすればよいかがわかりやすくなります。
コンビニバイトにこの質問を当てはめると以下のようになります。
- 「なぜ朝の勤務を希望したのですか?」
- 「お客さんが多い時間帯は、具体的にどう工夫しましたか?」
- 「工夫した結果、どのようなことが得られましたか?(例:「売上アップに貢献した」「レジ待ちのお客様を減らせた」など)
倉庫作業なら以下のようになります。
- 「なぜ倉庫作業のアルバイトを選んだのですか?」
- 「作業の効率アップのための工夫はどう行いましたか?」
- 「作業の効率アップに挑戦した結果、どうなりましたか?」
- 「倉庫作業のアルバイトを通して学んだことは何ですか?」
STAR法(状況・課題・行動・結果)を活用してエピソードを構造的に分析する
自己PR作成では、よく「STARフレームワーク」が使われます。
STARフレームワークとは、自分の経験を相手にわかりやすく、効果的に伝える方法です。STAR法で自己PRすると、コミュニケーション能力のある人物と評価されやすくなります。
STARとは、「S」(Situation:状況)、「T」(Task:課題)、「A」(Action:行動)、「R」(Result:結果)の4つの要素からなります。
状況→課題→行動→結果の順に具体例を述べることで、相手が理解しやすい構成を作ることが可能です。
たとえば倉庫作業での経験をSTAR法で考えてみましょう。
作業効率が悪い職場でした。
作業効率を上げ、1時間の作業量を+10%アップする必要がありました。
現在の作業方法を洗い出し、無駄な動きや複雑な導線を改善しました。
課題の作業量+10%を達成しました。
また、エピソードにその経験で得た学び、その経験を今後どう活かしたいかといった視点も加える応用的な方法もあります。
書くことがない…は思い込み!フリーター経験の「価値」を再発見する思考法
過去の経験の「深掘り」をしてみても「やっぱり大したことがない」と不安に感じてしまうこともあるでしょう。
また「自分はフリーターだから何もない」と自己否定していませんか?しかし、そんなことはありません。
フリーターを経験することで得られるスキルは多くあります。以下はアルバイトにおいて一般的に得られやすいスキルです。
- 接客スキル
- コミュニケーション能力
- 臨機応変に対応する能力
- 継続する力
- 責任感
また、企業からすると、フリーター経験者の求職者には期待している点があります。たとえば以下の点です。
- 指示を素直にきける
- 成長する意欲がある
- 基本的なビジネスマナーの土台がある
自分の経験をほかの角度から見ると「価値」が見いだせるきっかけとなります。
その結果、自分にも強みがあるとわかり、自己肯定につながる可能性が高まるのです。
STEP3:どう見せる?「深掘り」で見つけた強みを自己PRに活かす表現方法
自己PR文は「深掘り」によってエピソードや強みを見いだすだけではなく、文章にも気を配りましょう。書き方次第で、あなたの強みが説得力を増すのです。
そこで、説得力のある自己PR文に役立つ、具体的な表現方法・例文を紹介します。
【例文ビフォーアフター】深掘りで変わる!フリーターの自己PR
自己PR文のBeforeと、深掘りしたAfterの例文を並べて紹介します。Afterの自己PR文にするポイントを知ることで、経験をどう深掘りすれば強みが伝えられるかわかります。
あなたの経験を深掘りして、あなただけの魅力的な自己PR文を作りましょう。
例1:コンビニバイト「品出しを頑張った」→深掘り後「顧客視点の陳列改善で売上貢献」
- 【Before】
-
「品出しをテキパキと行い、商品をきれいに並べることを心がけました」
- 【After】
-
「コンビニエンスストアでのアルバイトでは、特に商品の陳列に注力しました。
単に商品を補充するだけでなく、お客様が商品を手に取りやすいように季節や天候、近隣イベントなどを考慮して配置を工夫し、POP作成にも取り組みました。
その結果、担当した商品カテゴリーの売上が前月比でX%向上し、店長からも評価いただきました。
この経験から、常に顧客視点で考え、主体的に改善に取り組むことの重要性を学びました。」
Beforeは、ただ行ったことを述べただけで、具体的に何をしたか、テキパキ品出ししてどうなったか、商品をきれいに並べた結果などがわかりません。
同じことでもAfterは、「なぜ(顧客視点)」、具体的な「どうした(工夫、POP)」、「結果(売上X%向上、評価)」、「学び(顧客視点と主体的に取り組む重要性)」を具体的に述べています。
その結果、説得力が生まれアピールとしてわかりやすくなるのです。
特に結果は、数値を使って表すとより伝わりやすくなります。
例2:倉庫作業「黙々と作業をこなした」→深掘り後「効率性と正確性を追求し、ミス削減に貢献」
- 【Before】
-
「倉庫でピッキング作業を真面目に行い、ミスなく正確にこなすことを意識していました」
- 【After】
-
「倉庫でのピッキング作業においては、正確性はもちろんのこと、効率性を常に意識して取り組みました。
作業動線を自分なりに分析し、商品の配置を覚えることで無駄な動きを削減しました。
また、ダブルチェックの仕組みを自主的に導入し、チームメンバーにも共有することで、結果として月間のピッキングミスをX件からY件に削減することに貢献しました。
この経験から、地道な改善を積み重ねることの重要性と、チームで成果を出す喜びを学びました。」
Beforeは例1と同じく、行動の結果などがわかりません。
Afterは、具体的な「行動(動線分析、配置記憶、ダブルチェック導入・共有)」、「結果(ミス削減)」、「学び(チームへの貢献の喜び)」がハッキリわかります。
深掘りしたエピソードを「自分だけの強み」として具体的に記述する
例文はあくまで参考にし、自分ならではの経験や考えを自分の言葉で表現することが大切です。自分の経験から出たエピソードは、具体的にあなたの強みを表せるからです。
経験したことに、行動した「想い」や「動機」、困難を乗り越えた際の「感情」などを加えることで、あなたならではの自己PR文が作れます。
たとえばコンビニ店員なら、行動するときには「もっと回転率を上げたい」「廃棄を減らしたい」などの「想い」や「動機」があったはずです。
行動をした結果感じた「自分の工夫でお店に貢献できた充実感」なども盛り込みましょう。
例文をそのまま書き写したり、誰かの真似をしたりするのではなく、あなた自身から出る言葉でオリジナルの自己PR文を作成してみてください。
応募企業が求める人物像と、深掘りした自分の強みを効果的に結びつける
深掘りして強みを見つけたら、応募する企業のホームページなどで仕事内容や求める人物像を調べ、自分の強みと合うかを確認します。そして、企業が求める強みに合ったエピソードを自己PRとするのです。
たとえば「私は接客経験で「チームワーク」や「協調性」を身に付けられました。貴社で求められている「チームで協力しながら仕事ができる人材」として、貴社に貢献できると考えております」などです。
要注意!自己PR「深掘り」で失敗しないためのチェックポイント
「深掘り」を行ううえでは、注意すべき点があります。より質の高い自己PR文が書けるよう、以下の点を意識しましょう。
ただの「業務説明」や「昔話」で終わっていませんか?
深掘りしたと思っても、業務内容の説明や、過去の経験談を語るだけになっていませんか?
たとえばただ「こんな仕事をしていました」というだけでは、業務内容の説明や昔話だけになってしまいます。
ただ出来事を述べるのではなく、「成長」や「アピールポイント」がはっきりわかる自己PR文にしましょう。
経験から何を学んだか、その結果どんな強みができたか、という内容になっていれば、深掘りエピソードになります。
「すごい経験」を無理に作り出そうとしていませんか?
深掘りをしている途中、エピソードを大げさにしたり、事実ではないことを含んだ「すごい経験をした」という話を無理やり作ったりしていないか、意識しながら書きましょう。
自己PR文では、等身大の自分を正直に書き、なおかつ魅力的に伝わる文章にすることが大切です。
無理やり作った話は、面接での回答で深掘りできないため、自分の経験をそのまま活かしたエピソードを考えましょう。
深掘りした結果が、企業の求める人物像とズレていませんか?
企業は、求める人物像や企業の価値観と合った人材を探しています。
一生懸命深掘りしたエピソードで自己PRしても、会社が求める人物像と大きく違う場合は、深掘りしたエピソードでもアピールにはなりにくくなってしまいます。
自己PR文を書くときは、もう一度企業が求めている人材を確認し、求める人材と自分の強みとの関連、接点が伝えられるかを確認することが重要です。
「深掘り」で自己PRに自信!でも、その自己PR、本当に大丈夫?
自己PRを深掘りすると、過去の経験から得たもの、あなた自身の強み、結果などをアピールとして印象深くすることが可能です。
「深掘り」をすることで自己PRの質は高められます。
ただ、自己PR文はさらに向上の余地があります。それは客観的な視点を入れることです。
完成度アップ!深掘りした自己PRを客観的な視点で見直そう
自己PRに第三者の客観的な視点を入れる手軽な方法はおもに二つです。
一つは時間をおいてから自己PR文を読み返すこと、もう一つは友人や家族などに読んでもらうことです。
プロの力でさらに磨き上げる!自己PR添削で不安を解消
「自己PR文を深掘りしてみたけど、本当に企業に響くのかな」「プロの視点から客観的なアドバイスが欲しい」などと感じる読者の方も多いのではないでしょうか。
その場合、就職支援サービスのキャリアアドバイザーに自己PRを添削してもらうのがおすすめです。
就職支援サービスのキャリアアドバイザーからの添削は、自己PR文の客観的な評価や具体的な改善点を教えてもらえる点がメリットです。
「自己PRを深掘りできているかな」「選考に進める内容になっているかな」などの不安も、プロに見てもらうことで解消することができます。
キャリアアドバイザーのサービスを気軽に利用し、自信をもてる自己PR文を作りましょう。
こちらの記事では就職支援サービスについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
