そろそろフリーターを卒業しようと、正社員を目指して就職活動を始めてみたものの、自己PRを書こうとしてフリーズ……。
「どう書けばいいのか全然わからない」「アルバイト経験しかない自分に書けることなんかない」と、心が折れていませんか。
この記事では、就職活動に一歩踏み出そうとしているあなたが、自信を持って自己PRを書き始められるよう、自己分析のやり方から自己PRの書き方、例文の紹介まで、しっかりお伝えします。
「アルバイト経験しかない…」その不安、痛いほどわかります
これまで自分なりにがんばってきたけど、いざ自己PRとなると途端に「アルバイト経験しかない……」と弱気になってしまう気持ち、とてもよくわかります。
ここでは「アルバイト経験なんて相手にされないのでは」「どうせ大したことは書けない」と、ネガティブな想像に邪魔されて自己PRを作る手が止まってしまったあなたに、まず知ってほしいことをお伝えします。
フリーターが自己PRで抱えがちな「思い込み」とは?
あなたは「アルバイト経験なんて大したことじゃない。自己PRになんかならない」と考えていませんか。
働き方が多様化してきたとはいえ、フリーターに対して世間の風当たりはまだ強いのが現実。
同年代の正社員と自分を比べて、「フリーターの自分がしている仕事なんか大したことない」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし、それは大きな思い込みです。
アルバイト経験は、立派な自己PRになります。
ここまで歩んできた自分自身の経験を軽んじるのはもうやめにしましょう。
今日からは、思い込みのメガネを外して、自分の経験をしっかり振り返ってみてください。
大丈夫!この記事を読めば、あなたのアルバイト経験が「武器」に変わる
あなたのアルバイト経験は、しっかりと掘り下げて伝え方を工夫すれば、就職活動で戦える「武器」になります。
あなたはまだその方法を知らないだけで、「武器」の材料、つまり自己PRに使えるタネをすでに持っているのです。
今は信じられなくても大丈夫。
この記事で紹介していることを一つずつ実践して、自信を持って自己PR作りに取り組めるようになりましょう。
なぜ企業はアルバイト経験も評価する?採用担当者が見ている3つのポイント
あなたは「アルバイトなんて大した経験じゃない」と思っているかもしれません。
しかし、アルバイト経験には、あなたが想像するよりも「あなたという人間」が表れます。
ここでは、採用担当者があなたのアルバイト経験を通して見ている3つのポイントを紹介します。
ポイント1:基本的な仕事力
アルバイトは正社員と比べ、責任が軽い業務を任される傾向にあります。
しかし、そこからでも、あなたの基本的な仕事力は十分にわかります。
例えば「周りと協力して仕事を進められるか」「任された仕事を責任持ってやり遂げられるか」などは、アルバイトか正社員かにかかわらず、社会人として組織で働く以上、最低限必要な能力です。
採用担当者は、あなたのアルバイト経験から、あなたが仕事をするうえで最低限必要となる能力が身に付いているかどうかを、見極めようとしています。
ポイント2:ポテンシャル
正社員になることはゴールではなく、スタートです。
たとえ入社できたとしても、そこで満足せず、知識や経験を積んで、自分を成長させ続けなければなりません。
「入社後も成長しようという意欲があるか」「上司や先輩からの指導を素直に受け止めることができるか」などは、職場に新たな人材を迎え入れるうえで、とても大切な要素。
採用担当者が見たいのは、あなたのこれまでではなく、あなたがこれからどうなっていくかです。
ポイント3:人間性
人間性は、日常のあらゆる場で表れます。
採用担当者は、アルバイトでのコミュニケーションの取り方や仕事への向き合い方などを通して、あなたがどのような人間なのかを見ています。
アルバイト先で何かトラブルが起こったとき、解決に向けて率先して動いたりフォローにまわったりすることができる人と、「自分には関係ない」とただ見ているだけの人。
その二人がほとんど同じような能力だった場合、あなたが採用担当者ならどちらを採用したいと思いますか。
【準備編】アルバイト経験は無駄じゃない!自己PRの「タネ」を見つけ出す自己分析3ステップ
アルバイト経験は、伝え方を工夫すれば十分自己PRに使うことができます。
ここからは、自己PRの材料になる「タネ」を見つけるため、3つのステップで自己分析をしていきましょう。
手元に紙とペンを用意して、記事を読みながら、あなたも手を動かしてみてください。
整った言葉や上手な文章を書こうとする必要はありません。
遊び感覚で楽しんで取り組んでみましょう。
ステップ1:まずは書き出す!これまでのアルバイト経験を棚卸ししよう
最初のステップは、「あなた自身を知ること」です。
これまでのアルバイト経験を、一つずつまとめていきましょう。
以下を参考に、「アルバイトの期間」「仕事の内容」「特にがんばったこと」「自分なりに工夫したこと」「アルバイトを通して身に付いたと思うこと」などを書き出してみましょう。
書いたことすべてが、あなたの自己PRの材料になります。
アルバイト | 焼肉屋の調理担当 |
アルバイトの期間 | 1年間 |
仕事の内容 | 開店前準備、調理、ドリンク作り、食器洗い、清掃 |
特にがんばったこと | オーダーが入ったらできるだけ早くミスなく作れるようにがんばった。 |
自分なりに工夫したこと | 一度にたくさんのオーダーが入ったときは、できるだけ早く提供できるように、食器を置く位置を工夫して動きに無駄がないようにした |
アルバイトを通して身に付いたと思うこと | 効率よく仕事をする方法を考えるようになった。 圧の強い人や酔っ払った人とも笑顔で話せるようになった。 |
ステップ2:企業はどのような「強み」を求めている?
自分のことが少しわかってきたら、次のステップでは、企業について理解を深めていきましょう。
カードゲームをするときに手持ちのカードを強い順に出していけば勝てるわけではないように、あなたの一番の強みをアピールすることが必ずしも最善とは限りません。
就職活動は、企業という相手が存在します。
相手が何を求めているのかを知らないまま、やみくもにアピールするのは、かえって逆効果になる可能性もあるのです。
まずは、企業がどのような人材を求めているのか調べていきましょう。
企業のWebサイトや求人サイトの口コミなど、インターネットの情報を参考に、あなたが行きたい企業が、どのような強みを持った人材を求めているのかを調べて書き出してください。
求める人材についてハッキリと書かれていない場合は、集めた情報をもとに「どのような人材が求められているか」を、あなたなりに考えてみましょう。
ステップ3:あなたの経験と企業のニーズを結びつける「アピールポイント」の仮説を立てる
最後は、ステップ1とステップ2を見比べて、共通点を探していきましょう。
例えば、ステップ1の「アルバイトを通して身に付いたと思うこと」のなかに「コミュケーション能力」があり、ステップ2の企業が求めている「強み」にも「コミュニケーション能力」があるとします。
あなたがこの企業に応募するときにアピールすべき「強み」は、「コミュニケーション能力」です。
共通点が複数ある場合は、企業の優先度が高そうな「強み」を自己PRのメインにしましょう。
もしも「一つも共通点がなかった」という場合は、企業が求めている「強み」が本当にあなたのなかに少しもないのか、もう一度よく考えてみましょう。
「コミュニケ―ション能力自体には自信がないけど、アルバイト経験を通してお互いに声をかけ合うことの大切さを感じて、自分なりに採り入れた」という程度でも、自己PRを作っていくことは可能です。
【実践編】アルバイト経験を最大限に活かす!自己PR作成3つのコツ
ここからは【準備編】で見つけ出した「タネ」を、書類選考や面接で使える形に育てていきましょう。
あなたのアルバイト経験を活かした自己PR作成のコツを3つ紹介します。
コツ1:「具体的なエピソード」で語る!行動・工夫・成果を明確に
「私はコミュニケーション能力があります」と話すだけでは、採用担当者はあなたの言葉を信用することができません。
「強み」を語るときには、必ず「具体的なエピソード」をセットにすると覚えておきましょう。
エピソードは、「このような行動(仕事)をするときに、このような工夫をしたことで、このような成果が出た」という流れで話すと、無理なく具体的にすることができます。
難しい言葉や専門用語はできるだけ使わず、相手が想像しやすい表現を心がけましょう。
また、成果の部分は「作業時間が10分短縮できた」など、数字を盛り込むとより伝わる自己PRになります。
コツ2:「汎用的なスキル」に言い換える!経験を魅力的な言葉で表現するテクニック
アルバイト経験も表現の仕方を少し変えるだけで、あなたが「汎用的なスキル」、つまり広く使えるスキルを身に付けていると伝えることができます。
例えば、単に「レジ打ちを経験しました」ではなく、「レジ打ちを通して、すばやく正確に金銭の受け渡しができるスキルと、臨機応変に対応できる力を身に付けました」と表現を変えると、ずいぶん印象が変わりませんか。
など、その仕事の経験を通してあなたが「何を身に付けたか」を付け加えるだけで、あなたのアルバイト経験は、あっという間に自己PRに変わります。
コツ3:「入社後の貢献」を伝える!企業でどう活かせるかを具体的に示す
自己PRは、「私を採用すれば、あなたの会社の役に立ちます」ということを採用担当者に伝えるためのものです。
これまでのテクニックを使って自分の強みを説明できたら、最後は「入社後、その強みをどう役立てていきたいか」で締めましょう。
これを伝えるには、あなたなりに企業での仕事のイメージをつかんでおく必要があります。
Webサイトや求人サイトの口コミなどを参考に、情報を集めておきましょう。
入社後どう貢献していきたいかを具体的に話すことができれば、「企業研究をしっかりしてきている」ということや「本気でこの会社に入りたいと思っている」というあなたの強い意欲を伝えることができます。
【例文集】もう迷わない!アルバイト経験で作る自己PR(強み・経験別)
ここからは、アルバイト経験から作る自己PRの例文を紹介します。
強み別に4つ、経験別に3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、ここで紹介している例文は、応募書類に記入することを前提に作成しています。
面接に使う自己PRを作成するときは、「貴社」ではなく「御社」と表現することを忘れずに。
アピールする「強み」別の自己PR例文
「継続力」「責任感」「コミュニケーション能力」「対応力・問題解決力」の4つのパターンを紹介します。
どのような組織で仕事をするにも、この4つの能力は必要とされるものです。
具体的なエピソードをまじえて、採用担当者にしっかり伝わる表現を心がけましょう。
例文1:「継続力」をアピール
私は「継続力」に自信があります。
約4年間、焼き肉店のキッチンスタッフとして勤務しました。
最初は指示されたことをこなすのに精いっぱいで、辛いと感じることも多かったのですが「最低でも1年間は続けて、この経験を自分の糧にする」と決めて働き続けました。
だんだんと仕事に慣れてくると、「お客様の待ち時間を少しでも短くするために自分に何ができるか」を考えるようになりました。
私にできることは「オーダーを受けたら少しでも早く商品をホール担当に引き継ぐこと」と思い、自分なりに工夫を続けていたところ、周りから「忙しい時間帯もあなたがいれば大丈夫」と言ってもらえるようになりました。
貴社でも、与えられた仕事を責任持ってやり抜くことはもちろん、常に問題意識を持ち、解決に向けて努力を重ねていきたいと考えております。
例文2:「責任感」をアピール
私の強みは「責任感」です。
3年間経験した家電量販店の品出し・売場管理のアルバイトでは、担当コーナーの商品管理を任されていました。
はじめは指示どおり動くだけでしたが、お客様からの質問にうまく答えることができず悔しい思いをしたことをきっかけに、在庫状況や売れ筋、製品の知識などをすぐに答えられるよう努力を続けました。
製品の知識を増やしたりお客様の声を聞いたりしていくうちに、「自分がお客様の立場だったら」という視点で物事を見られるようになり、発注や陳列の見直しを提案できるようになっていきました。
フリーターとはいえ、長く働いてきたなかで「責任を持って自分の仕事をまっとうする姿勢」は自然と身に付いてきたと感じます。
貴社でも、与えられた役割を着実にこなすことはもちろん、自分にできることを少しずつ増やしながら、信頼される社員を目指してまいります。
例文3:「コミュニケーション能力」をアピール
私の強みは「コミュニケーション能力」です。
カラオケ店でのアルバイトを3年間続けるなかで、円滑なコミュニケーションは、お店の雰囲気はもちろん、スタッフの働き方さえ変えてしまうことを実感しました。
働き始めた当初、スタッフ同士のコミュニケーションがあまりなく、連携が取れていないことでお客様にご迷惑をかける場面が多くありました。
面談時にそのことを店長に相談し、同じように問題意識を持っていたスタッフと協力し、「報告・連絡・相談が自然にできる職場」になるよう少しずつ改善していったところ、スタッフ同士の会話が増え、お店全体の雰囲気が徐々に明るくなっていきました。
さらに、以前はトラブルがあっても直接かかわりのないスタッフは傍観している状況がありましたが、スタッフ同士の関係性が深まり、自然とお互いをフォローする風土に変化していきました。
貴社でも、周囲との連携や「報・連・相」を大切にし、チームの一員としてスムーズに働けるよう努力してまいります。
例文4:「対応力・問題解決能力」をアピール
私はこれまでの経験を通して「対応力」と「問題解決能力」を養ってきました。
2年前からアルバイトをしている書店で、昨年の大型台風の日に天井の雨漏りが発生し、売場の商品が濡れてしまうトラブルが起こりました。
ちょうど社員の方が不在で、誰もがどうしていいかわからないなか「まずはお客様と商品にこれ以上被害がおよばないように」と、すぐにその一帯を通行できないように封鎖し、ブルーシートで本棚を保護しました。
さらに、ほかのアルバイトスタッフと協力し、濡れた商品の撤去や清掃、お客様への案内を迅速に行った結果、大きな混乱を防ぐことができました。
このような対応ができたのは、日頃から「より多くのお客様に愛していただけるお店にするにはどうしたら良いか」という視点を持ち、書店に関するあらゆることにアンテナを張り巡らせていたからだと考えています。
貴社でも、状況に応じて柔軟に対応し、円滑な業務遂行に貢献できるよう努めてまいります。
「経験したアルバイト」別の自己PRのヒントと例文
次は、経験別に「飲食店」「倉庫作業」「イベント設営」の3つのパターンを紹介します。
同じ職種の経験がある方は、例文と自分のアルバイト経験を照らし合わせてみてください。
忘れていたあなたの「強み」を思い出せるかもしれません。
飲食店(ホール)
飲食店のホール業務は、常に時間との勝負。注文の優先順位や全体の流れを考えて動く判断力や、忙しいなかでも正確に仕事をこなす段取り力などをアピールできます。
私の強みは、「段取り力」と「冷静な対応力」です。
レストランのホールスタッフとして2年間勤務するなかで、忙しい時間帯の優先順位の見極めや、効率の良い動き方を工夫してきました。
複数のテーブルの注文を同時にこなすため、常に一歩先を考えて動くことを意識していたところ、店長から「全体を見て動ける」と評価をいただき、ディナータイムのピーク時にリーダー的な立場でほかのアルバイトに指示を出すこともありました。
今後は、この段取り力や冷静な対応力をさらに伸ばして、貴社においても周囲を支えられるような存在になりたいと考えています。
倉庫作業
地道に正確に作業し続ける力が必要な倉庫作業。たとえ目立たなくても責任感を持ってしっかりと役割を果たせるところをアピールしましょう。
私の強みは、「責任感」です。
倉庫内での仕分けや検品作業のアルバイトを約1年半続けるなかで、正確性と作業スピードの両立を常に意識してきました。
最初はミスもありましたが、作業手順を自分なりに分析し、ミスを減らす工夫を重ねた結果、担当エリアでのミスの発生率を大幅に下げることができました。
リーダーに「君は地味だけど仕事に対してプライドと責任感を持ってしっかりやってくれている」と言われたときは、とてもうれしかったです。
派手さはないかもしれませんが、どのような仕事であっても責任感を持ってコツコツと積み重ね、着実に成果を出せるタイプだと思っています。
入社後も、与えられた仕事を丁寧に、かつ改善の意識を持って取り組みたいと考えています。
イベント設営・運営など短期/単発バイト
短期のアルバイトの話ばかりだと、採用担当者に「同じ仕事は続かないのかもしれない」と心配されてしまう可能性があります。
長く続いたアルバイトがほかにあるのなら、そちらを自己PRに使うのがベターですが、短期のアルバイトから自己PRを作るなら「即戦力として動ける力」「知らない人と協力できる柔軟性」「限られた時間で仕事を終えるための段取り力」など、短期ならではのポイントをアピールしましょう。
学生時代から現在まで、イベント設営の短期アルバイトを何度も経験してきました。
毎回初対面のメンバーとの作業ですが、短い時間でできるだけコミュニケーションを図り、協力体制を作るように意識しています。
また、現場では即戦力が求められるため、「指示をすばやく理解すること」「テキパキと動くこと」「状況を見て自主的に動くこと」を意識して取り組んできた結果、「次も来てほしい」と声をかけていただき、ここまで続けてきました。
複数のアルバイトをかけ持ちしながらも、毎回全力で働いてきた経験は、どんな現場でもフレキシブルに対応できる力になっていると感じています。
今後は正社員として、その力をさらに磨き、「どんな現場でも君がいれば大丈夫」と周りに信頼される社員になれるよう努力を続けていきます。
【要注意】これでは逆効果?アルバイト経験の自己PRで避けるべきNG例
ここまで時間をかけて作ってきた自己PRも、その内容によってはアピールどころか採用担当者に悪い印象を与えてしまうことも。
ここでは、自己PRを作るときには絶対に避けたいNG例を3つ紹介します。
NG例1:ただの業務内容の羅列になっている
自己PRは、「強み」「具体的なエピソード」「入社後どう貢献したいか」の3構成で書いていきましょう。
たくさんアルバイトを経験してきたからと、ただ業務内容や期間を並べるだけは、あなたの魅力が伝わりません。
魅力が伝わるどころか「どこも長くは続かなかったんだな……」とネガティブな印象を与えてしまう恐れもあります。
採用担当者が知りたいのは、「あなたはどのような人間か」「採用したら長く会社に貢献してくれるか」です。
たくさんのアルバイト経験があるという場合も、そのなかからあなたの「強み」につながる経験を厳選しましょう。
NG例2:ネガティブな表現・愚痴で終わっている
就職活動では、短い時間で採用担当者に自分の良さを知ってもらわなければなりません。
限られた時間を、ネガティブなことや今の状況への愚痴に使うのはもったいないと思いませんか。
就職活動で自分を表現するとき「何を話すのか」も大切ですが、「何を話さないのか」も同じくらい大切です。
採用担当者から「なんでもネガティブにとらえたり、自分以外のせいにしたりして成長意欲が感じられない」と誤解されてしまわないよう、ネガティブな表現や愚痴ととらえられてしまうような表現がないか注意しましょう。
NG例3:エピソードが曖昧で具体性に欠ける
例えば「私が周りに声をかけ始めたことで、みんなのコミュニケーションが円滑になりました」というだけでは、あなたが「どのような状況を改善したい」と考え、「どのような声かけ」をし、「誰とのコミュニケーションが円滑になった」のか、採用担当者には伝わりません。
これではアピールにならないどころか、採用担当者に「状況を説明する能力に欠けている」という印象を与えかねません。
エピソードを話すときは、状況をまったく知らない人にも伝わるように、わかりやすく、具体的に表現するように心がけましょう。
NG例4:企業の求める人物像とかけ離れたアピールをしている
あなたに「これだ!」と思う「強み」があったとしても、企業が求めている人物像とかけ離れたものであれば、その「強み」を自己PRに使ってはいけません。
大声で「私はあなたの会社が求める人材ではありません!」と宣言しているようなものです。
自己PRは「企業のニーズ」に合わせて作りましょう。
もし「自分にはそれ以外に強みがない」と思うなら、それは自己分析が足りていないだけかもしれません。
もう一度、これまでのアルバイト経験を振り返って、自分の「強み」について時間をかけて考えてみましょう。
自信を持って自己PRを完成させよう!でも……「これで本当に大丈夫?」
ここまで、アルバイト経験から自己PRを作る方法をお伝えしてきました。
これであなたも自分の「強み」と企業のニーズを理解し、その企業に合った自己PRを作れるようになっているはずです。
ここからは、それでも少し不安だという方のために、覚えておいてほしいことと、就職活動に役立つサービスを紹介します。
あなたのアルバイト経験には、必ず伝えるべき価値がある!
正社員として活躍している人たちを見ていると、自分がとても小さく感じてしまうことがあるかもしれません。
しかし、アルバイトだからと自分の経験を軽んじるのはもうやめましょう。
あなたの経験は、あなただけのかけがえのないものです。
アルバイトであろうが、あなたがその時間から学んだことはたくさんあるはず。大切なのは「経験」そのものではなく、「経験からあなたが何を学び、どう成長したのか」ということです。
あなたに学びを与え、あなたを成長させた経験は、どのようなことであっても伝えるべき価値があるものです。
書けた!でも、もっと良くしたい……その自己PR、プロの視点で磨きませんか?
就職活動は、明確な答えがないなかを、自分を信じて進んでいかなければなりません。
自己PRを完成させても「これで大丈夫かな」「もっと良くする方法はないんだろうか……」と不安になるのは当たり前のこと。一人で悩んで立ち止まってしまうくらいなら、思い切って就職のプロの手を借りてみませんか。
就職支援サービスを利用すれば、自己PRをプロの目で添削してもらうことができます。
「言葉足らずでわかりにくい」「言い回しを変えた方がより伝わる」など、自分ではなかなか気付くことができないポイントも、プロがしっかり気付いてサポートしてくれます。
また、就職支援サービスのなかには、フリーターの就職支援に特化したサービスもあり、自己PRの添削だけではなく、履歴書の添削や面接試験対策、あなたにあった求人紹介など、さまざまなサポートを無料で受けることができます。
以下の記事では、20代フリーターの方におすすめの就職支援サービスを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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