「早く就職活動を始めて、正社員にならないと……」と思いながらも、「結局今日も一日何もしないまま終わってしまった……」なんて、自己嫌悪に陥っていませんか。
この記事では、「就職活動を始めたいけどやる気が出ない」というあなたのために、無気力ループを脱出する方法を紹介します。
やる気が出ない原因を突き止めて、今より前向きな気持ちで就職活動に取り組めるようになりましょう。
「就活にやる気でない…」フリーターが陥る無気力ループの正体
就職活動のやる気が出ないのは、あなたが怠けものだからというわけではありません。
フリーターの多くが、就職活動へのモチベーションを保つのに苦労しています。
まずは、フリーターが就職活動のやる気をなくしてしまう原因を紹介します。
なぜ?フリーターが就活で「やる気」を失う5つのおもな原因
フリーターに限らず、正社員を目指す人がしたいのは「就職」であって「就職活動」ではありません。
「就職活動」は「就職」という目的のために「しなければならないこと」。なかなかやる気が起きないのも無理はありません。
フリーターの場合は、次の5つの思考に陥りがちなため、さらにモチベーションが下がってしまう傾向にあります。
自信がない
同年代で正社員として活躍している人を見て、負い目を感じていませんか。
また、自分自身を「フリーターにしかなれなかった」などと卑下していませんか。
そういった自信のなさは、正社員へのハードルを必要以上に高く感じさせます。
「どうせ自分はフリーター経験しかないから正社員になんかなれるはずがない」と、あなたがあなた自身を追い詰め、やる気を削いでいるのかもしれません。
怖い、恥をかきたくない
就職活動をしようと思うたびに、「特に経歴もないし、自己PRできることもない」「面接に行っても笑われるかもしれない」など、悪い想像ばかりが浮かんでいませんか。
誰でも、わからないものは怖いと感じるものです。
自信のなさと就職活動に関する知識の薄さが、「怖い」「恥をかきたくない」という感情を呼び、あなたを動けなくさせているのかもしれません。
やりたい仕事がない
「正社員になりたいけど、やりたい仕事は特にない」と悩んでいませんか。
漠然と「正社員にならなくてはいけない」と考えているだけでは、義務感と消去法で仕事を探さなければならないため、モチベーションが上がりません。
さらに「やりたい仕事を見つけなければならない」という考え方に縛られているため、なおさらやる気が起こらないのも無理はありません。
何から始めていいかわからない
就職活動について調べてみたものの、何から始めていいのかわからず、手が止まってしまったという人もいるのではないでしょうか。
就職活動は、自己分析や企業研究、求人探しや応募書類の作成など、やらなければならないことがたくさんあります。
さらに、多くの場合、複数の企業を同時に受験することになるため、それらを同時進行しなければならず、想像するだけでやる気がなくなってしまいます。
受かる気がしない
SNSで流れてくる就活に関する情報を見て、自分にないものばかりに意識が向いてしまい「就活したところで受かる気がしない」と、無気力になっていませんか。
そもそも「正社員にならなくてはいけない」という義務感から就職活動に取り組もうとしているのでは、「やる気」が出ないのは当たり前のことです。
就職活動は「これをすれば絶対に受かる」というものではありません。
勝てる確証のない賭けに時間とエネルギーを使うのは嫌だと、背を向けてしまいたくなるのも無理はありません。
「やる気が出ない」のはあなただけじゃない!多くのフリーターが抱える悩み
紹介してきたように「自信がない」「やりたい仕事がない」などの理由から、就職活動に対してやる気を出せずにいるフリーターは、少なくありません。
「正社員になりたい」と思いながらも、やる気が出ずに就職活動を先送りにしているフリーターは、あなただけではないのです。
「自分はダメだ」「怠けている」など、必要以上に自分を責めることはやめましょう。
大切なのは「やる気が出ない自分」をまず受け止めること
まずは現実から目を背けず、「やる気の出ない自分」をまっすぐに受け止めてみましょう。
「やる気が出ない」のは、何か理由があるはずです。
あなたのなかにある「何か」を、あなた自身がしっかり聞いてあげてください。
もちろん、「やる気の出ない自分」を責めてはいけません。
今の自分の気持ちを評価したり判断したりせず、フラットな気持ちで見つめるところから始めていきましょう。
【ステップ1】やる気がない自分を責めないで!心の負担を軽くする思考法
ここからは、やる気が出ない無気力ループから脱出するための方法を紹介します。
最初は、自分に厳しいハードルを課してしまうあなたの考え方のクセを変えてみるところから始めましょう。
自分を責めることをやめ、心の負担が軽くなれば、自然と行動したくなるかもしれません。
思考法1:「完璧な就活」を目指すのをやめる~70点くらいでOK~
ロールプレイングゲームのキャラクターを強化するには経験値が必要なように、就職活動でもあなた自身を磨くには、たくさんの経験が必要です。
何事も、最初から完璧にできる人はいません。
「まだ完璧じゃない」「もっとできるはず」と焦ってばかりで動けなくなるより、「まだ就職活動を始めたばかりだし」と肩の力を抜いて、どんどん行動するようにしましょう。
絶対に受かる完璧な履歴書は、この世界にはありません。
完成度が高ければ高いで「AIで作ったのでは?」と疑われてしまう時代です。
完璧を手放し、今のあなたの精いっぱいを目指しましょう。
思考法2:「今すぐやる気を出す」のではなく「ほんの少し動いてみる」に目標をシフト
焦る気持ちが高まると、つい「今すぐやる気を出して全力で就職活動をしなければ!」と自分に高いハードルを課したくなるかもしれません。
しかし、種火に強く息を吹きかければ、種火は炎になることなく消えてしまいます。
あなたのやる気も同じです。
今のやる気は種火の状態だと考え、優しく息を吹きかけて少しずつ大きな炎にしていくように、焦らずやる気を育てていきましょう。
やる気を起こすためのコツは、「行動すること」です。
まずは「散歩しながら自分の理想の働き方を考えてみる」など、就職活動に向けて「ほんの少し動いてみる」に目標をシフトしましょう。
思考法3:他人と比べない!自分のペースで進むことの大切さ
就職活動は、他人と自分を比較される場というイメージがあるかもしれません。
もちろん、そういう一面があるのは事実ですが、必ずしも一番優秀な人が採用されるわけではありません。
企業が探しているのは「自社とマッチする人材」です。
あなたが力を入れるべきは、他人の上を行こうとすることではなく、あなたなりに最善を尽くして、自分に合った企業に採用されることです。
ほかの誰かのペースに惑わされ、焦って「やる気が出ないループ」に陥るくらいなら、ゆっくりでも自分のペースで、確実に前に進んでいきましょう。
思考法4:やる気が出ない日があってもいい!自分を許す「お休みデー」を作る
誰にでも、やる気が出ない日はあります。
丸一日行動できなかったからといって、自分を責めることはやめましょう。
一度や二度中断したからといって、あなたが行動してきたことがゼロになるわけではありません。
自分を責めることにエネルギーを使うくらいなら「明日からまたがんばろう」と前向きになるためにエネルギーを使うようにしましょう。
あらかじめ、自分を許す「お休みデー」を作るのがおすすめです。
やる気が出ない日も「お休みデー」をモチベーションにすれば、「少しでもやろう」と前を向けるかもしれないからです。
就職活動は期限がないため、モチベーションを保つのが難しいものです。メリハリをつけて乗り切りましょう。
【ステップ2】重い腰を上げる!「やる気が出ない」フリーターでもできる超簡単な行動リスト
思考が少し切り替わったら、次は行動してみましょう。
先ほどお伝えしたように、やる気を出す簡単な方法は「行動すること」。
ここからは、「やる気が出ない」ままでも何とかなる、超簡単な行動を5つ紹介します。
「今日はやる気が出ない」というときこそ、ぜひ活用してみてください。
行動1:5分だけ!就職に関するポジティブな情報に触れてみる
1日5分だけ、就職活動に関して情報収集する時間を取ってみましょう。
求人サイトをぼんやり眺めるだけでもOK。ポイントは「ポジティブな情報だけを収集すること」と「5分以上は絶対にやらないこと」です。
インターネットで情報収集していると「これが現実」「辛口」など、心に刺さるような記事を目にするかもしれませんが、今のあなたにそれは必要ありません。
あなたと同じような境遇から正社員になった人の体験談など、あなたが前向きになれる情報に触れましょう。
行動2:気分転換を兼ねて、近所のハローワークに「行ってみるだけ」
近所にハローワークがあれば、散歩のついでに寄ってみましょう。
ハローワークは、行ったら必ず手続きしなければならない場所ではありません。
ぐるりと館内を一周したり、チラシや求人情報を眺めたりするだけで構いません。
「いずれ利用するかもしれないから下見しておこう」というくらいの軽い気持ちで見て回りましょう。
また、ハローワークを利用している人たちの多くは、あなたと同じように就職について悩みを抱えている人です。
「自分もがんばろう」と、モチベーションが上がる助けになるかもしれません。
行動3:信頼できる人に「ちょっと聞いてほしいんだけど…」と今の気持ちを話してみる
自分の現状や気持ちを人に聞いてもらうことは、それだけで新たな気付きを得たり、リフレッシュになったりします。
身近に信頼できる人がいれば、あなたの気持ちを聞いてもらう時間を作ってもらいましょう。
もしあなたが、アドバイスや叱咤激励をされるとプレッシャーに感じてしまうタイプの場合は、あらかじめ「アドバイスを求めているわけじゃなくて、ただ今の自分が考えていることを聞いてほしい」と伝えておくのがおすすめです。
あなたのことを大切に思っている人ほど、あなたを心配するあまりアドバイスをしたり厳しいことを言いたくなったりしてしまうものです。
相談する相手はよく考えて選びましょう。
行動4:就職活動とは関係ない「好きなこと」「得意なこと」に没頭する時間を作る
趣味や好きなことをしていると、頭の片隅で「就職活動もせずに自分の好きなことばかりしている」と、自分を責めてしまうかもしれません。
しかし、「好きなこと」や「得意なこと」に没頭する時間を作るのは大切なことです。
就職活動は、あなたにとって馴れないこと。馴れないことにばかり取り組んでいると、「あれもうまくできない」「これもうまくできない」と、少しずつ自信をなくしてしまいます。
先ほどおすすめした「お休みデー」を利用して、「自分はこんなに得意なことがある」「こんなに楽しめることがある」と思い出す時間を積極的に取るようにしましょう。
行動5:小さな目標とささやかなご褒美を設定する
ご褒美があった方ががんばれるという人は、うまく活用しましょう。
ポイントは、「就職が決まったら沖縄旅行に行く」などの大きな目標と大きなご褒美ではなく、小さな目標とささやかなご褒美を設定することです。
そうすることで「今日少しだけがんばってみよう」と、毎日のやる気の原動力を得ることができます。
例えば、1社応募したら好きなカードゲームを1パック買う、好きなコンビニスイーツを1個買うなど、小さな目標とそれに見合うささやかなご褒美を設定し、上手にモチベーションをコントロールしてみましょう。
【ステップ3】それでも就活のやる気が出ない……そんなときのための「最終手段」
最後のステップは、ステップ1とステップ2をやってみたけど、それでも就職活動のやる気が出ないという人のための最終手段です。
どうしてもやる気が出ないという人は、思い切ってチャレンジしてみましょう。
環境をガラッと変えてみる
就職活動に取り組んでいる場所が自宅なら、まずは場所を変えてみましょう。
図書館やカフェ、レンタルスペースなどを使ってみると意外とあっさりスイッチが切り替わるかもしれません。
また、思い切って短期のアルバイトやボランティア活動などを始めてみるのもおすすめです。
新たな仕事や人間関係から刺激を受けて、気付けば「やる気がない」なんて悩んでいたことも忘れてしまっているかもしれません。
就職活動の「一部」を誰かに手伝ってもらう
自己分析や書類の作成など、自分一人では行き詰まりそうなものは、一人で何とかしようとせず誰かの手を借りることを考えましょう。
身近な人はもちろん、就活のプロの手を借りるのもおすすめです。
悩みを聞いてもらったり、自分にはない視点でアドバイスをもらったりすることができるため、「どうしていいかわからない」と就職活動が停滞してしまうということがありません。
どうしても辛いときは、専門家に相談することも考えてみる
「どれだけがんばってみても、どうしてもやる気が出ない」「どうしてこんなにやる気が出ないのかわからなくて苦しい」と悩んでいるなら、キャリアアドバイザーやライフコーチの手を借りてみましょう。
キャリアアドバイザーはあなたの仕事や働き方に焦点をあてて、就職に向けてさまざまな相談に乗ってくれるアドバイザー。
ライフコーチはあなたの人生全体に焦点をあてて、あなたが望む人生に向かって進んでいけるようにサポートする専門家です。
自分一人ではどうにもならないと感じたら、一人で悩まず頼ってみましょう。
「就活にやる気でない」フリーターから、小さな一歩を踏み出すあなたへ
就職活動に対してやる気が出ないのは、あなただけではありません。
書類作成や面接対策など面倒なことも多く、緊張する場面も多い就職活動。「生活に困っている」などの差し迫った理由がなければ、なかなかやる気は出ないものです。
それでもあなたは「やる気を出して就職活動をしたい」と思い、ここまで読み進めてくれました。
ここからは、そんなあなたに最後のアドバイスを贈ります。
ぜひ、参考にしてください。
やる気は行動することで後から付いてくることもある
最初は気が乗らなかったことも、やっているうちに気付けば夢中になっていたという経験はありませんか。
机に向かって座ったままでやる気を出すのは難しいものです。
やる気は行動することで後から付いてくるようになっています。
今は「やる気が出ない」あなたで構いません。
「やる気が出ないけど、ほんの少しだけ行動する」あなたでいれば、やる気は後から必ず追いかけてきてくれます。
あなたのペースで大丈夫!焦らず、少しずつ前へ進もう
就職活動のペースは人それぞれです。
短期集中で決着をつける人もいれば、自分が納得できるまでゆっくり続ける人もいます。
あなたもあなたのペースで大丈夫。大切なのは、あなたがどのような人生を生きていきたいか。そのためにどのような働き方を選ぶかということです。
焦らずに、少しでも前に進んでいけば、今とは違うどこかにたどり着くはずです。
一人で抱えきれない悩みはプロに相談!客観的なアドバイスが突破口になるかも
「少しやる気が出たけど、これからどうしたらいい?」「自分一人で就職活動を続けていく自信がない」と悩んだときは、就職のプロの手を借りましょう。
いつ終わるかわからない就職活動。一人じゃないということ自体が、大きなモチベーションになってくれます。
就職支援サービスを利用すれば、プロがあなたに寄り添い就職活動のサポートをしてくれます。
悩み相談はもちろん、あなたの強みやあなたに合う仕事について、プロの目線からアドバイスを受けることもできます。
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