せっかく就職活動を始めたのに、スーツ選びでつまずいていませんか。
「どんなスーツを選んだらいいか全然わからないし、お金もそんなにないし……詰んだかもしれない」なんて、悩まなくても大丈夫。
この記事では、フリーターから正社員を目指す方のために就活用のスーツの選び方や着こなしについてやさしく解説します。
この記事を読んで、さっそくあなたにぴったりの就活用のスーツを買いに行きましょう。
「フリーターの就活、スーツは何を着れば……?」その悩み、この記事で解決します
就職活動の悩みのひとつといえば「服装」。
学生時代は周りのみんなに合わせて制服やリクルートスーツを着れば何とかなったかもしれませんが、20代後半以降はそうはいきません。
どのような服装が良いかを考えていく前に、まずは、フリーターがスーツ選びで悩む理由と面接官が見ている服装のポイントを紹介します。
なぜフリーターはスーツ選びで悩むのか?
就職活動の服装に悩んでいるのはあなただけではありません。
フリーターが就職活動の服装に悩むのは、いくつかの理由が考えられます。
まず一つは、お手本になる人がいないということ。
学生時代は熱心に調べなくても先輩や同級生を真似ていれば問題ありませんでしたが、社会人になると就職活動や転職活動は基本的に一人でするもの。
お手本になってくれる人はいません。
もう一つ考えられるのは、スーツの知識を得る機会がないということ。
仕事でスーツを着る機会がなければ、スーツについての知識を得る場はなかなかないでしょう。
就活用のスーツを用意しようにも、種類や価格帯などわからないことが多く、頭を悩ませることになります。
服装で失敗したくない!面接官が見ているポイント
服装は、面接官があなたを判断する大切なポイントの一つです。
面接官があなたの服装で見ているのは、「清潔感」と「TPO」。
どれだけ高級なスーツを着ていても、シワだらけだったりワイシャツにシミが付いていたりしたら台無しです。
また、どれだけ似合うスーツを着ていても、カジュアルすぎるなど、その場にふさわしくないデザインだと評価はマイナスになってしまいます。
「清潔感」があり「TPO」に合わせた服装で面接に臨むことは、あなたの人間性のアピールにもなります。
「外見より中身が大切」などという言葉に逃げず、しっかり準備して臨みましょう。
【これを買えば間違いない】フリーターの就活スーツ選びの基本
「スーツなんて持ってないし、どんなものを買えばいいかさっぱりわからない」という人のために、ここからは就職活動にふさわしいスーツのポイントを紹介します。
スーツを買うときはこのポイントさえ押さえておけば、まずはOKです。
色:ネイビーかチャコールグレー
ジャケットとスラックスはセットでの購入が基本。同じ色味でそろえても材質が違うと目立ちます。
「似たような色のものがあるからジャケットだけ買おう」などと思わず、しっかりそろえましょう。
色はビジネスの場にふさわしく、また、年相応の印象を与えるネイビーやチャコールグレーがおすすめです。
また、業界によって好まれる色などもあるので、事前にインターネットで傾向を調べたり、会社の公式サイトに登場している社員がどのような色のスーツを着ているかなどを調べたりしておくとスーツ選びの参考になります。
柄:基本は「無地」
柄は、無地を選びましょう。
おしゃれな柄はさまざまありますが、就職活動において服装で表現するのは「個性」ではなく「配慮ができること」。
シンプルなスーツで社会人としての誠実さをアピールしましょう。
もちろん、シンプルなストライプ柄などを選んでもそれほど問題はありませんが、自分ではシンプルな柄と思っているものがビジネスの場ではそうではないという可能性があります。
普段からスーツを着ておらず、判断に自信がない人は、無地を選んでおくのが安全です。
形:2つボタンのシングルスーツ
スーツは、シングル、ダブル、タキシードなどさまざまな種類があります。
20代後半の方が面接に着るなら、2つボタンのシングルスーツをおすすめします。
ダブルスーツはビジネスの場で着用することはマナー違反ではありませんが、シングルスーツに比べて格式が高いという位置づけのものなので、若い人が着ることで「生意気」と思われる恐れがあります。
タキシードは式典などのフォーマルな場で着用するものなので、面接に着ていくには不適切です。
【費用を抑えたい人必見】スーツはどこで、いくらで買うべき?
「就活くらいにしか使わないのだから、スーツにはできるだけお金をかけたくない」そう思う気持ちはよくわかります。
ここでは、就職活動に使うスーツの価格相場や手に入る場所などをお知らせします。
スーツ一式の価格相場は?安くても本当に大丈夫?
面接やビジネスの場にふさわしいとされる、いわゆる「ビジネススーツ」。
価格の相場はオーダーメイドも含めて1万円から20万円とかなり幅が広くなっています。
スーツを選ぶときに大切なのは「いくらのスーツを着るか」ではなく「どう見えるスーツを着るか」です。
安価であっても、面接の場にふさわしく、あなたの体に合ったスーツであれば問題ありません。
おすすめの購入場所とその理由
購入場所を選ぶ際のポイントは、「試着」と「お直し」ができる場所です。
「面倒くさいしインターネット通販で適当に買ってしまおう」という気持ちもわかりますが、スーツを買うときは実際に着てから買える場所を選びましょう。
試着せずに購入すると、スーツがあなたの体にフィットせず、面接官にだらしない印象を与えてしまう恐れがあります。
また、価格を重視するなら紳士服量販店やショッピングモールなどにある紳士服売り場、全国展開しているアパレルショップなどで購入するのがおすすめです。
どのような場所で購入する場合も、サイズ感はもちろん、生地の質感や色味などを必ず確認してから購入しましょう。
試着で失敗しないためのチェックポイント5選
スーツを試着するときは、次の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
- ジャケットにもスラックスにもシワができていないか
- 袖丈が長すぎたり短すぎたりしないか(シャツが1.5cmほど出る長さ)
- 着丈が長すぎたり短すぎたりしないか(お尻全体が隠れる程度)
- しゃがむことができるか
- ジャケットの背面裾に入った切れ込み(ベント)が開いていないか
これらのうち一つでも当てはまらないものがあれば、それはあなたの体に合っていないスーツです。
同じサイズでもスーツのデザインによってあなたの体に合うものと合わないものがあるので、面倒くさがらず、いろいろなスーツを試着するようにしましょう。
また、自分で隅々までチェックするのは難しいもの。
お店を訪れた段階で店員さんに面接用のスーツを探していると相談し、一緒に選んでもらうのがおすすめです。
スーツだけじゃない!一緒にそろえるべきアイテム一式リスト
ここまでスーツの色や形、チェックすべきポイントなどについてお伝えしてきました。
「スーツの選び方がわかったからもう大丈夫!」と安心するのはもう少し待ってください。
ここからは、シャツやネクタイなど、スーツスタイルには欠かせないアイテムの選び方について解説していきます。
シャツ
就職活動をするなら、シャツは白の無地のものを選びましょう。
襟の形はレギュラーカラーかワイドカラーがおすすめです。
襟がボタンでとまっているボタンダウンもよく見かけますが、ボタンダウンはカジュアルなデザインと位置づけられているので、面接やビジネスの場では好ましくないとされています。
また、肌の色がすけるのはNG。シャツの下には目立たない色のインナーを着るようにしましょう。
そして、一番大切なのは「清潔感」です。
ここまでおすすめしたとおりのシャツを用意しても、シワや汚れがあったら台無しです。
緊急事態に備えて、シャツは複数枚用意しておきましょう。
アイロンをかけるのが面倒という人は、出費を惜しまずクリーニングを利用してください。
それほどまでにシャツのシワはあなたから「清潔感」を奪ってしまいます。
ネクタイ
ネクタイを選ぶときのポイントは、色と柄です。
色は、スーツの色と相性のいい色や、あなたの顔が明るく見える色を選ぶのがおすすめです。
黒や白、金、派手な色合いのものは避けましょう。
柄は、スーツと同じく無地のほか、チェックやストライプなどシンプルなものを選びましょう。
大きな柄やキャラクターもの、ごちゃごちゃした柄のネクタイは避けるのが無難。
面接官の関心があなたよりもネクタイの柄に行ってしまわないよう気を付けましょう。
靴・ベルト・カバン
靴は、本革でひも付きのものがおすすめです。
色は、黒や茶などスーツに合う色で、カバンの色と同系色のものにしましょう。
靴下は、無地の黒が無難です。
ベルトは、靴と同系色のシンプルなデザインがおすすめ。
バックルは意外と目立つので、ゴールドや奇抜なデザインのものは避けましょう。
ベルトの幅は3cm程度だと見栄えが良くなります。
カバンは、黒や紺色、茶色などの無地のビジネスバッグを選びましょう。
A4サイズのファイルが無理なく入る大きさで、自立するものがおすすめです。
清潔感が命!フリーターが好印象を与えるスーツの着こなし術
最初にお伝えしたとおり、面接官があなたの服装で見ているポイントは「清潔感」です。
ここからは面接官に好印象を与えるスーツの着こなしのコツをお伝えします。
サイズ感は最重要!ダボダボもピチピチもNG
スーツは生地の質や価格よりもあなたの体にフィットしているかが何よりも大切です。
あなたが面接室に入った瞬間、あなたのスーツが体に合っているかどうか、面接官はすぐに見抜きます。
大きくても小さくても、だらしなく見えることに変わりありません。
残念な第一印象で面接をスタートすることがないように、スーツは必ず試着をしてから購入しましょう。
また、同じサイズ感でも、肩幅や胸板の厚さ、腕の長さなどはすべて人それぞれ。
スーツ選びに自信がないなら、恥ずかしがらずに店員さんの助けを借りましょう。
シワや汚れはない?面接前の最終チェックリスト
スーツも小物もしっかり準備して臨んだのに、肩にフケが積もっていて不潔な印象を与えてしまっていた……なんてことにならないように、面接直前には次のポイントを必ずチェックするようにしましょう。
- スーツにシワや汚れが付いていないか
- 肩にフケが乗っていないか
- シャツが出ていないか
- シャツのボタンは一番上まで留まっているか
- ネクタイはゆるんでいないか、長すぎたり短すぎたりしないか
- 靴は汚れていないか
- カバンの中身が見えていないか
また、不意の汚れに対応できるように、持ち運びができる染み抜きアイテムをカバンに入れておくのもおすすめです。
やっぱりリクルートスーツはだめ?
結論からいうと、リクルートスーツはだめです。
リクルートスーツは、学生が就職活動をするために作られたスーツです。
生地に配合されているポリエステルの割合が高くシワになりにくいので、一日に何件も面接を受けてもシワを気にしなくていいというメリットがありますが、その反面、生地の質感などから安っぽい印象を与えてしまいます。
また、リクルートスーツでよく見られる黒のスーツは、一部の業界をのぞいてビジネススーツとしてはあまり着用されないという実態もあります。
これらの理由から、すでに社会人になっているあなたにふさわしいのは、リクルートスーツではなくビジネススーツという結論になります。
(補足)「服装自由」「オフィスカジュアル」と言われたらどうする?
ここまでお伝えしたことを守れば、就職活動のスーツ対策は完璧です。
しかし、企業によっては面接時の服装を「自由」としたり、「オフィスカジュアル」と指定したりしてくるところもあるようです。
ここでは、そんなときの対応方法について解説していきます。
フリーターの就活における「オフィスカジュアル」の正解とは
オフィスカジュアルとは、ビジネススーツよりもカジュアルでありながら、ビジネスの場で通用するファッションのことを指します。
就職活動でのオフィスカジュアルなら、紺のジャケットに無地の白い襟付きシャツ、黒のスラックスなどで問題ありません。
ビジネススーツの着こなしと同様に、あなたの体に合っているかと清潔感を重視して服装を決めていきましょう。
最低限そろえておくと安心なアイテム
オフィスカジュアルを指定されたときは、落ち着いた色合いのジャケット、ノーネクタイ用の白い襟付きシャツ、ジャケットに合う色のチノパンまたはスラックスなどを用意しましょう。
ビジネススーツのときとは異なり、ジャケットとチノパンの色をそろえる必要はありません。
また、カバンやベルト、靴などは、明らかに色味が合わない場合などを除き、ビジネススーツと一緒にそろえたものを使用して無駄な出費を抑えましょう。
まとめ:自信が持てるスーツで、就活の第一歩を踏み出そう
ここまで、フリーターから正社員を目指す方に向けて、就職活動で着るべきスーツの選び方や着こなしのポイントをお伝えしてきました。
しっかり着こなしたスーツは、あなたを誠実でしっかりした大人に見せてくれる就活の強い味方です。
「自分なんかどれを着ても同じ」なんて思わずに、しっかり準備してあなたが望む就職を現実のものにしていきましょう。
今回のポイントをおさらい:フリーターの就活スーツは基本を押さえればOK!
すでに学生ではないあなたは、ビジネススーツの基本ルールを守って着ればOKです。
スーツはシンプルなものを選び、必ず試着して体に合うものを購入しましょう。
頭からつま先まで「清潔感」を意識すれば、多少のことは問題ありません。
あなた自身が「この人と一緒に仕事がしたい」「この人になら安心して仕事を任せたい」と思えるような着こなしを目指しましょう。
面接直前の、最終チェックも忘れずに。
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服装の準備が整ったなら、次は面接の受け答えの準備に全力を注ぎましょう。
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