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    書類選考に落ちたショックでつらい……もう自分を責めないで。次に進むための心の立て直し方

    「また不採用だった……」書類選考に応募しても、返ってくるのは不採用通知ばかり。

    そんな日々が続くと「もうダメだ」「自分は社会に必要とされていない」と自分を否定してしまったり、すべてを投げ出したくなったりするのも無理はありません。

    でも、安心してください。

    もし、あなたがつらい気持ちを抱えきれず、動けなくなっていたとしても、もう大丈夫です。

    この記事を読めば、心を上手に休ませる方法や次に進むための心の持ち方など、傷ついた心を少しでも軽くする応急手当の方法がわかります。

    記事を読んでしっかり心を立て直し、あなたらしく再スタートを切れるようになっていきましょう。

    目次

    なぜ?「書類選考に落ちただけ」で、こんなにもショックを受ける本当の理由

    何度挑戦しても届く不採用通知。

    自分が想像していた以上に大きなショックを受けていませんか。

    もしもあなたが「不採用が続いたくらいで、いちいち傷つくなんて情けない」と自分を責めているのなら、今すぐにやめましょう。

    不採用が続いて大きなショックを受けるのは、あなたが弱いからではありません。

    まずは、あなたが受けたショックの裏にある心の動きを探ってみましょう。

    理由1:不採用通知を「人格否定」だと感じてしまうから

    考えられる1つ目の理由は、不採用通知があなた自身の人格を否定するもののように感じるからです。

    多くの応募書類には、自己PR欄など、自分の強みを表現する項目があります。

    そこには、あなたが考えた「あなたの一番良いところや強み」が、あなたが考えた「一番伝わる言葉」で表現されていたはずです。

    それなのにもかかわらず不採用通知が届くばかりでは「自分の一番良いところすら受け入れられなかった」とショックを受けるのも無理はありません。

    これまで就職活動に真面目に取り組んできた人ほど、「もう打つ手がない」と大きなショックを受けてしまいます。

    理由2:「これまでの人生を否定された」という思い込み

    考えられる2つ目の理由は、不採用通知があなたのこれまでの生き方を否定するもののように感じるからです。

    応募書類の経歴欄には、これまでのあなたの学歴や職歴など「人生の歩み」が書かれています。

    自分の学歴や職歴に自信がある人やあまり関心がない人は、書類選考での不採用が続いても「自己PRや志望動機の書き方に問題があるのかもしれない」などと、「表現の仕方が良くなかった」と考えます。

    しかし、学歴に自信がなかったり空白期間があったりする人は「やっぱり自分の経歴では就職なんてできないんだ」などと、「これまでの人生が良くなかった」という考えに陥ってしまうのです。

    今さら修正しようのない「これまでの人生」を否定されたと感じたら、ショックを受けてしまうのも無理はありません。

    理由3:「自分だけが取り残されている」という孤独感と焦り

    考えられる3つ目の理由は、自分の未来が閉ざされたような感覚になってしまうからです。

    同級生たちと情報交換をしたり励まし合ったりできた学生時代とは違い、社会人になってからの就職活動は孤独を感じやすいものです。

    スムーズに進んでいるときはそれほど気にならなくても、不採用続きなど就職活動が思うように進まなくなってきたときに、深い孤独や大きな焦りが襲ってきます。

    まるで自分以外のすべての人がどんどん次のステップへ進み、世界で自分一人だけが取り残されているような孤独や焦りが、あなたを苦しめているのかもしれません。

    【ショックで動けないあなたへ】試してほしい心の緊急手当3選

    もし今あなたが、不採用が続いたショックで動けなくなっているなら、まずは自分の心の状態を確認してみましょう。

    「まだがんばれるエネルギーがある」と感じるなら、書類選考を突破するための対策を立てるのも良いかもしれません。

    しかし、

    • 「もうがんばれない」
    • 「心が折れている」
    • 「どうしていいかわからない」

    など、ショックで身動きが取れない状態の場合、あなたに今必要なのは「もっとがんばること」ではなく、「またがんばれるように」エネルギーをチャージすることです。

    「もうがんばれない」のに無理やり走り出しても、大事なところで転んでしまいます。

    とにかく今はゆっくり時間を取り、心を回復させることに専念しましょう。

    これから紹介する3つのことを、ぜひ試してみてください。

    手当1:何もしない、を許可する。「1日だけ」就活を忘れてみよう

    あなたが就職活動を始めてからこれまで、就職活動のことをすべて忘れられる日はほとんどなかったのではないでしょうか。

    おそらく何をしていても、頭の隅には就職活動のことがあったと思います。

    しかし、今あなたに必要なのは、就職活動のことはいったん忘れてエネルギーをチャージすることです。

    まずは1日だけ「就活のことは忘れる日」を作り、自分の心と体の栄養になることだけをしてみましょう。

    就職活動のために後回しにしてきた好きなことをしてみたり、ずっとやってみたかったことに挑戦してみたりするのも良いかもしれません。

    「就職活動をしなくていいのかな……」「怠けていてもいいのかな……」と思ってしまうかもしれませんが、今のあなたは就職活動に疲れ切って、深く傷ついている状態です。

    「就職活動を続けていくためにも、今は自分を休めるとき」と割り切って、心から楽しむ時間を自分にプレゼントしてあげましょう。

    手当2:求人サイトやSNSを閉じる。他人と自分を比べるのをやめる

    「就活のことを忘れる日」は、求人サイトを開いたり、求人サイトからのメールを開いたりするのはもちろんNG。就職活動を思い出してしまうすべてのことから距離を取りましょう。

    また、その日はSNSを開かないのがおすすめです。

    理由は、これまで少しでもSNSを利用して就職活動に関する情報収集をしていた場合、広告欄やおすすめ欄に就職活動に関する情報が表示される恐れがあるからです。

    また、「つらいときにこそ動き続けた人が勝つ」など、ビジネスアカウントなどでよく発信されている「見た人を鼓舞する強い言葉」を避けるためでもあります。

    強い言葉は、がんばるエネルギーがある人には役に立つかもしれませんが、動けなくなるほど心が傷ついている今のあなたには毒になりかねません。

    ついSNSを見てしまうという人は、思い切って電波の届かない場所に出かけてソロキャンプなどを楽しみ、デジタルデトックスをしてみるのも良いかもしれません。

    手当3:安心して話せる人に「つらい気持ち」を打ち明ける

    今のつらい気持ちを打ち明けられる相手はいますか。

    もしいるのなら、ぜひ連絡を取って、今のつらい気持ちを聞いてもらいましょう。

    信頼できる人に話を聞いてもらうと、それだけで少し心が楽になります。

    話を聞いてもらえることになったら、事前に「今は少しへこんでいるから、ただ話を聞いてほしい」とお願いしましょう。

    普段の会話では軽い気持ちで感想を言い合ったり、ときにはアドバイスをもらったりするかもしれませんが、今のあなたにアドバイスは必要ありません。

    今は信頼できる人に甘えて、あなたの気持ちにただ耳を傾けてもらいましょう。

    また、「就職活動がうまくいかないことを話すなんて恥ずかしい」「相手に負担をかけるのが申し訳なくて人に相談できない」という人は、一度逆の立場で考えてみましょう。

    あなたの友達や大切な人が一人で悩んで苦しんでいるとき、「自分を頼ってほしい」と思いませんか。

    「あなたに頼るなんて申し訳ない」と言われるのは、さみしくないでしょうか。

    あなたの周りには、あなたのことを助けたいと思う人がきっといます。

    あなたに向けて差し伸べられている手に気付いてください。

    「申し訳ない」という思いが消せないのなら、いつか大切な人がつらい思いをしているときに、あなたが手を差し伸べればいいのです。

    【少し心が落ち着いたら】知ってほしい。「不採用=あなたが悪い」は誤解

    就職活動から距離を取って、ゆっくりと心を休めたら、ぜひ知ってほしいことがあります。

    それは、書類選考に落ちるのは、必ずしもあなたが悪いからではないということです。

    これを読んだあなたは、もしかすると「それは自分に都合がよすぎる」「自分にはもっと改善できるところがあるはずだ」と思うかもしれません。

    そんなふうに自分自身を振り返ることができるのは、あなたの素晴らしいところです。

    もちろんその考え方は、まったくの間違いというわけではありません。

    ここからは、あなたが悪いわけではないことを表す2つの事実をお伝えします。

    この事実を、ぜひ覚えておいてください。

    事実1:選考は「能力」だけで決まらない。「相性」や「タイミング」が大きく影響する

    学生時代のテストや資格試験などとは違い、就職活動は「能力」があることが必ずしも採用につながるわけではありません。

    例えば、クラスで一番人気がある人でも全員がその人のことを好きというわけではないように、あなたがどれだけ優秀な人材であったとしても、すべての企業があなたを採用したいと考えるわけではありません。

    大切なのはあなたと企業の「相性」と、お互いの「タイミング」です。

    あなたという人間が、企業の「風土」に合うか、企業が「今求めている人材」に合うか、その二つと一致してようやく採用に至るのです。

    就職活動を成功させたいのなら、あなたが最善を尽くさなければならないのは当たり前のことです。

    しかし、最善を尽くしたからといって必ず採用されるわけではありませんし、採用されなかったとしても必ずしもあなたの能力が足りないというわけではありません。

    あなたと企業がマッチングしなかっただけの話です。

    事実2:採用担当者は、あなたのすべてを知っているわけではない

    採用担当者は、あなたが作った応募書類だけであなたという人物を想像し、合否を決めなければなりません。

    さらに、ほかの業務もあるなかで多数の応募書類を確認しなければならないのです。

    あなた一人に割ける時間は、ごくわずかだと考えてよいでしょう。

    いくらキャリアの長い採用担当者だとしても、そのような限られた時間のなかで応募書1枚からその人のすべてを正確に把握できる人はまずいません。

    採用担当者が評価したのは、あくまでも「短時間で応募書類を確認しながら想像したあなた」という人物に過ぎず、「実際のあなた」ではないのです。

    あなたにもし反省することがあるとすれば、応募書類の表現方法であり、あなた自身の人格や人生ではありません。

    ショックを「次へのエネルギー」に変える、心の持ち方

    ここからは、もしまた不採用通知が届いたときに大きなショックを受けないための心の持ち方を紹介します。

    もちろん落ちないことが一番ですが、先ほどお伝えしたとおり、あなたがどれだけ完璧な応募書類を作っても落ちるときは落ちるのが現実。

    もうつらい思いをしないためには、あなた自身の心の持ち方を変えることが一番の近道です。

    これから紹介する3つの心の持ち方を身に付け、不採用すらも次に進むためのエネルギーに変えていきましょう。

    「落とされた」ではなく「合わなかった」ととらえ直す

    先ほどお伝えしたとおり、就職活動は企業とあなたのマッチングです。

    いくらあなたが優秀な人材であっても、企業が求めているものと合わなければ採用されることはありません。

    逆に言えば、いくらあなたのような人材を求めている企業があったとしても、あなたが応募しなければ、企業はあなたを採用することができないのです。

    これからは、不採用通知が届いたときは「落とされた」と思うのではなく「合わなかった」「縁がなかった」と考えましょう。

    日本国内だけでも、約500万の企業があります。

    あなたのような人材を求めている企業に出会えると信じて、あなたとマッチングする企業を探しましょう。

    今回の経験を、次に活かせる「データ」として考える

    今回の経験から、あなたが学んだことがあるとしたらどのようなことでしょうか。

    例えば、今回の経験から、

    • あなたはどのような理由で傷つくのか
    • 何をすれば自分を癒すことができるのか
    • 回復時間はどのくらいかかるのか
    • 自分の思い込みはどのようなものか
    • あなたに寄り添ってくれる人は誰か

    など、あなた自身に関することだけでもこれだけのことがわかるはずです。

    そしてこれだけのデータがあれば、あなたがこれから先、また同じことが起こったときやとても大きなショックを受けたときに、

    • どのように対処すれば傷が最小限で済むのか
    • どうすればすぐに立ち直れるのか
    • 気を付けなければならないこと

    など、あなた専用の対策を立てておくことができるのです。

    つらい思いを乗り越えたあなたは、これまでより確実に成長しています。

    今回の経験から得た学びをお守りに変えて、大切に持っておきましょう。

    完璧を目指さない。まずは「1社書類を出す」を目標にする

    この世界に完璧な人はいません。

    そして、何度も繰り返しますが、どれだけ完璧でも必ず内定がとれるわけではありません。

    この二つの事実だけでも、あなたが目指すべきは「完璧」ではないことがわかるのではないでしょうか。

    あなたが目指すべきは、完璧になることではなく、あなたとマッチングする企業に出会えるまで歩み続けることです。

    婚活や出会いに例えるなら、理想の相手に選んでもらうために自分自身を磨くことはもちろん大切なものの、どれだけ自分を磨いても自分の部屋から外に出なければ誰かに出会うこともできないということです。

    そして、理想の相手に出会えたとしてもアプローチをしなければ関係が進んでいくこともないのです。

    あなたにぴったりの企業と出会えるまで、まずは目の前の「1社に書類を出す」を続けていきましょう。

    書類選考のショックを乗り越え、自分らしい一歩を踏み出そう

    書類選考で何度も不採用になり、動き出せなくなるほどショックなのは、あなたが本気で就職活動に打ち込んできたからにほかなりません。

    まずはそんな自分をほめて、ゆっくりと休ませてあげてください。

    そして、エネルギーが回復したら、次の一歩を踏み出しましょう。

    この記事で知った心の立て直し方を忘れず、自分を責めずに一歩ずつ進んでいけば、その先にはあなたにぴったりの企業が待っているはずです。

    今回のポイントをおさらい

    書類選考で落ちてしまい、立ち直れないほどの大きなショックを受けたときは、いったん立ち止まり、就職活動と距離を取りましょう。

    自分の好きなことをしたり、信頼している人に話を聞いてもらったりして、心を回復させることが最優先です。

    また、就職活動は企業と自分とのマッチング。「相性」や「タイミング」など、努力ではどうにもならない要素の影響も大きいため、いくら完璧な人材でも必ず採用されるわけではありません。

    このことを理解し、また不採用通知が届いても、自分を否定することはやめましょう。

    「落とされた」のではなく「合わなかった」と考え、自分に合う企業と出会えるまで一歩ずつ歩み続けることを目標に進んでいってください。

    あなたが望む未来にたどり着けるよう、応援しています。

    心の応急手当は完了!でも、また落ちるのが怖いと感じたら……

    この記事を読んで

    • 「気持ちは少し楽になったけど、同じように書類を出しても、またショックを受けるかもしれない……」
    • 「心の持ち方の問題だけじゃなくて、応募書類の書き方を根本的に見直さないとダメなのかな……」

    など、次の一歩への不安を感じていませんか。

    その不安、一人きりで抱える必要はありません。

    一人で悩むのがつらいなら、客観的な視点でサポートしてくれる就職活動の専門家の力を借りてみましょう。

    応募書類の添削や面接対策はもちろん、「自分に合う仕事がわからない」など就職活動に関する相談にも乗ってくれます。

    ほとんどのサービスは無料で受けられるので、ぜひ一度利用してみてください。

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