就職活動を始めてみると、就活にふさわしい服装や髪型など、独特のマナーに戸惑うことも多いのではないでしょうか。
Web面接で使用する機材にも、就職活動に「ふさわしいもの」と「ふさわしくないもの」が存在します。
この記事は「ゲーミングヘッドセットしか持ってないけど、これで大丈夫……?」と悩んでいるあなたのために、あなたが持っているゲーミングヘッドセットが就活にふさわしいものかどうかを判断するポイントをお伝えします。
ほかにも、Web面接でゲーミングヘッドセットを使うときの注意点や、代用できる機材の情報など、あなたに役立つ情報をお届けします。
この記事を読んで、安心してWeb面接に臨めるようになりましょう。
【結論】Web面接でゲーミングヘッドセットは「避けるのが無難」
結論からいうと、Web面接でゲーミングヘッドセットは使用しない方がよいでしょう。
「ゲーミングヘッドセットは、性能がいいからクリアな音声でやりとりができるのに!」と思うかもしれません。
しかし、それを上回るデメリットが存在するのです。
ここでは、Web面接にゲーミングヘッドセットを使うのは避けた方が良い理由をお伝えします。
なぜNG?面接官に「TPOをわきまえない人」という印象を与えるリスク
「避けるのが無難」という一番の理由は、そのデザイン性にあります。
ゲーミングヘッドセットはさまざまな種類がありますが、カラフルなものや光るものなど、デザイン性に富んだものが多く販売されています。
面接当日、首から下はビジネススーツにネクタイというしっかりした就活スタイルにもかかわらず、頭ではヘッドセットがピカピカと光っていたり蛍光色が悪目立ちしていたりするのは、やはり違和感があります。
面接官には「TPОをわきまえることができない」「詰めが甘い」人材として映ってしまう恐れがあるのです。
機能性は良くても「見た目」で損をするのはもったいない
ゲーミングヘッドセットのなかには、ヘッドセット自体が大きく、見た目がゴツいものも多く販売されています。
一般的なWeb会議用のヘッドセットと比較して顔が見えづらくなるうえ、ビジネススーツのスタイリッシュさとゲーミングヘッドセットの大きさやゴツさがアンバランスな印象を与え、ゲーミングヘッドセットばかりが悪目立ちしてしまいます。
実際に一度ビジネススーツを着て、ゲーミングヘッドセットを付けた状態でWebカメラに写ってみてください。
あなたが持っているゲーミングヘッドセットのデザインによっては「急きょ巨大ロボットのパイロットに選ばれた営業中のサラリーマン」のような、違和感のある見た目になっているかもしれません。
「機能性を重視するならゲーミングヘッドセット一択!」と主張したくなる気持ちはわかります。
しかし、就職活動では「見た目」も重要な判断材料です。
服装も背景も完璧なのに、ゲーミングヘッドセットでそれが帳消しになってしまうのはもったいないと思いませんか?
あなたのヘッドセットは大丈夫?面接で使えるかの判断基準チェックリスト
一口にゲーミングヘッドセットといっても、さまざまな種類があります。
これまで「ゲーミングヘッドセットは避けるのが無難」とお伝えしてきましたが、
- 「新しく機材を買うのはどうしても避けたい」
- 「面接が明日に迫っていてどうしようもない」
という場合は、これから紹介するチェックリストを確認してみてください。
あなたのゲーミングヘッドセットがWeb面接に使えるものかどうかを判断することができます。
【チェック1:色と形】黒や白など、シンプルで悪目立ちしないデザインか
まずは何よりも目を引く「色」をチェックしましょう。
黒や白など落ち着いた単色であれば、よほど奇抜なデザインのゲーミングヘッドセットでない限り、Web面接に使用しても支障はないと考えられます。
しかし、黒や白がベースであっても、それ以外の差し色が入っていたり、スケルトンなどの特殊な加工が施されたりしているものは、避けた方が良いでしょう。
ネイビーやグレーなどの場合は、実際にかけてみてスーツの色とのマッチングを見て検討してください。
また、「色」はクリアしたとしても「形」が特殊なものは避けましょう。
猫やウサギなど、動物の耳がモチーフになっているものなどは絶対にNG。
あなたの顔がよく見える、できるだけシンプルなデザインがWeb面接で使える条件です。
【チェック2:光(LED)】ライトアップ機能は完全にオフにできるか
あなたが持っているゲーミングヘッドセットにライトアップ機能があるのなら、「完全にオフにできること」が、Web面接で使える絶対条件です。
面接中に受験者のヘッドフォンが光っていたり点滅したりしているという状況は、面接官にとって邪魔でしかありません。
たとえあなたがすばらしい自己PRをしたとしても、面接官の視線はあなたの頭に釘付け。
面接官の心のなかは「Web面接で光るヘッドセットを使用しているあなた」への疑問でいっぱいで、もはや面接どころではないでしょう。
もしライトアップ機能をオフにできなければ、ゲーミングヘッドセットの性能がどれだけ良いものであっても、リスクになってしまいます。
残念ですが、Web面接で使うのはあきらめましょう。
【チェック3:マイク】着脱可能か、または小型で目立たないか
ゲーミングヘッドセットに付いているマイクは、小型のものがベターです。
Web面接では顔をしっかりと面接官に見せるのが大原則。
顔が見えづらいと、表情が読み取りにくくなり、あなたがどういう人柄なのかが面接官に伝わりにくくなってしまうからです。
マイクが大きすぎて、顔や口元が隠れてしまわないか、事前にWebカメラで確認してみましょう。
着脱したり、位置を調整したりできるマイクであれば、Web面接で使用しても問題ありません。
あなたの顔が隠れず、声をしっかり拾える位置に調整しておきましょう。
【実践】どうしてもゲーミングヘッドセットを使う場合の、印象を下げない裏ワザ
あなたのゲーミングヘッドセットは、チェックリストの条件をクリアしたでしょうか。
これまで何度もお伝えしてきたとおり、ゲーミングヘッドセットはWeb面接では使わない方が無難です。
しかし、チェックリストの条件をクリアし「次のWeb面接は、どうしてもゲーミングヘッドセットを使いたい」という人のために、ゲーミングヘッドセットをWeb面接のリスクにしない裏ワザをお伝えします。
面接冒頭で誠実に伝える魔法のフレーズ
Web面接が始まる前のあいさつのタイミングで、面接官に以下の内容を伝えましょう。
そうすることで、面接官に「意図を持って大きなヘッドセットを使っている」ということが伝わり、「TPОをわきまえていない」という印象を持たれにくくなります。
さらに、「差しつかえがありましたら教えてください」と、面接官にとって不都合があればすぐに対処するという姿勢を示しておくことで、あなたの誠実さを面接官に伝えることができます
また、「ゲーミングヘッドセット」という言葉を使うのは避けましょう。
「ゲーミングヘッドセット」という言葉は、ゲームをしない人にとっては聞きなれない言葉です。
面接官によっては「遊びに使っているものを面接に持ち込むなんて」と、あなたに悪い印象を持つかもしれません。
背景はいつも以上に「無地でシンプル」を徹底!ヘッドセットの派手さを中和する
すでにお伝えしたとおり、ゲーミングヘッドセットは、目立つ色やその大きさ、デザインなどにより必要以上に存在感が出てしまいます。
Web面接には不要な存在感を少しでも中和するため、背景にはいつも以上に気を使いましょう。
Web面接での望ましい背景は、無地の白い壁です。
ゲーミングヘッドセットを使用するときは「無地でシンプルな白い背景」をしっかり準備し、それ以外のものが映り込まないようにしておきましょう。
もしWeb面接を受けているあなたの背後にゲーム機やソフト、それに関連するグッズが並んでいたら、ゲーミングヘッドセットの存在感も相まって、とても面接をする雰囲気ではなくなってしまいます。
【NGだった人向け】3,000円以下で買える!Web面接におすすめの代替品
チェックリストを確認し、持っているゲーミングヘッドセットはWeb面接には使えないと判断したら、Web面接用のイヤホンやヘッドセットを購入しましょう。
ここからは、ゲーミングヘッドセットに代わるWeb面接におすすめの機材を紹介します。
Web面接用の機材は、ゲーミングヘッドセットのように機能性にこだわる必要がなく、比較的安価で手に入ります。
Webミーティング用として3,000円以下で販売されているものもあるので、一度家電量販店などを見に行ってみましょう。
選択肢1:有線のイヤホンマイク
最も無難で、費用も安くすむのが有線のイヤホンマイクです。
イヤホンからコードがのびているシンプルなもののため、顔や口元を覆うことがなく、Web面接にはぴったり。
色は、黒や白など就活ファッションの邪魔にならないものを選びましょう。
イヤホンマイクを選ぶときに注意したいのが、イヤホンの大きさが自分の耳に合うかどうかです。
耳に合わないイヤホンは、頻繁に耳から外れてしまいます。
イヤホンが気になって面接に集中できなくなることがないよう、自分の耳に合うイヤホンマイクを選びましょう。
選択肢2:ビジネス向けのシンプルなヘッドセット
「イヤホンは外れるのが不安」「イヤホンマイクはあまり好きじゃない」という場合は、ビジネス向けのヘッドセットがおすすめです。
黒のシンプルなデザインのものが多いので、そのなかから自分に合うものを選べば基本的にはどれでも問題ありません。
ただしゲーミングヘッドセットと同じように、マイクの位置が調節できないと顔が隠れてしまう恐れがあるほか、片耳だけのヘッドセットだとうまく音声が聞き取れない場合があります。
より安心できるものが欲しいという人は、両耳用でマイクの位置が調整できるヘッドセットを選ぶようにしましょう。
また、ワイヤレスのものは充電が必要だったり通信状況により音声が不安定になったりする恐れがあるため、Web面接には有線のものをおすすめします。
なお、パソコンによっては有線のものは使用できない場合もあるので、事前に当日使用するパソコンを確認して、ムダな買い物をすることのないように注意してください。
まとめ:たかが機材、されど機材。万全の準備で自信を持って面接に臨もう
ここまで記事を読んで、Web面接に使う機材選びのポイントがつかめたでしょうか。
「どんな機材を使うかより、大切なのは自分がどんな人材であるかでは?」と言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、面接に臨む姿勢は、使用する機材にも表れます。
面接官は、あなたの言葉だけではなくカメラとマイクを通して受け取るすべての情報から、あなたという人間を理解しようとしています。
あなたという人間を先入観なく見てもらえるよう、万全の準備をし、自信を持って面接本番を迎えましょう。
今回のポイントをおさらい
ゲーミングヘッドセットは、その大きさやデザインの派手さなどからWeb面接では使用しないのが無難です。
どうしても使用したいのであれば「色は黒や白で、デザインはシンプルなもの」「光ったり顔が隠れたりしないもの」が絶対条件。
持っているゲーミングヘッドセットが条件をクリアしているか必ず確認してください。
また、ゲーミングヘッドセットを使用する場合は、背景は「無地でシンプルな白い背景」にして、面接官があなた自身に集中できる環境を作るようにしましょう。
持っているゲーミングヘッドセットがWeb面接の条件に合わなかった場合は、Web面接用のイヤホンマイクやヘッドセットの購入をおすすめします。
安価なものだと3,000円以下で手に入るので、就職活動の投資として自分に合ったものを購入しておきましょう。
「機材」の準備は完璧!でも、本当に準備すべき「中身」は大丈夫?
- 「ゲーミングヘッドセットの判断基準はわかったけど、ほかにもマナーがあるか不安」
- 「ヘッドセットの心配はなくなったけど、そもそも面接で自信を持って話せる内容がない……」
というように、不安が一つ解消できると、より本質的な課題が見えてくるものです。
もし、一人で就職活動を進めるのに限界を感じているなら、就活のプロの手を借りてみませんか。
求職者をサポートしてくれる就職支援サービスを利用すれば、ビジネスマナーや面接での受け答えなど、就職活動に必要なスキルを身に付けることができます。
また、専任のアドバイザーが就活の相談に乗ってくれるので「一人じゃへこたれそう」という人にもおすすめです。
就職活動は一人きりで戦う必要はありません。就活のプロを頼るのも賢い選択ですよ。
