就職活動をしていくなかで避けて通れないのが志望動機。できることなら書きたくないと思う人が多いのではないでしょうか。
「なんとなく重要そうなイメージはあるけど、志望動機欄のない履歴書もあるし、志望動機は任意としている企業もある……一体どうしたら?!」
この記事では、就職活動をしていくなかでぶつかるそんな疑問にお答えします。
これを読めば、志望動機は書くべきか書かなくてもよいかの判断が、あなた自身でできるようになります。疑問をスッキリさせて、就職活動のモチベーションを高めましょう。
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「志望動機、書かなくてもいい?」書類選考での疑問と不安
書類選考の代表的な項目である志望動機。「そんなの仕事ができるかどうかを判断するのに必要あるの?」と疑問に思うかもしれません。
また、本心ではないことを書かなければならないと心苦しく感じたり、書こうとしてもつい手が止まったりしていませんか。
そこでまずは、志望動機に関するそんな疑問と不安にお答えします。
履歴書に欄がない…「任意」って書いてある…「不要」って本当?
購入した履歴書に志望動機欄がなかったり、応募したい企業の募集要項に「任意」「不要」などと書かれていたりすると、何を信じていいのかわからなくなりますよね。
「書かなくていいなら書きたくない」と思っているかもしれませんが、志望動機は「不要」と明記されていない限り、書くのがベターです。
実は、志望動機はあなたをアピールするのにとても役立つ項目です。面倒と思わず、力を入れて作りましょう。
もしも志望動機欄のない履歴書をすでに買ってしまったという人は、就職のための投資と割り切り、志望動機欄の大きい履歴書を買い直すことをおすすめします。
書くのが苦手、面倒…でも書かないと不利になる?
志望動機を書かないと就職活動で不利になる可能性があります。
「文章を書くのが苦手。志望動機と言われても思い浮かばない。だったら書かない方が良いのでは……」と考えてしまうのは理解できます。
しかし、あなたが企業の採用担当者だとしたらどうでしょうか。
同じようなスキルと人柄の応募者が2人いて、「書くのが苦手なので……」と志望動機を書かなかった人と、熱意を感じる志望動機を書いた人、どちらと仕事をしたいと思いますか?
志望動機を書かなかった人をあえて採用する理由があるでしょうか。
就職試験は、あらゆる面で「あなた」という人間が見られる場所。
マイナスになりそうなことはできるだけ避けて、あなたの良いところを見てもらいませんか。
この記事で「書くべきか・書くべきではないか」の判断基準がわかります!
就職活動は、明確な答えがないまま進めなければならないものです。
志望動機についても、書くのがベターとはお伝えしましたが、本当に書く必要がない場合もあります。
真面目に向き合えば向き合うほど、投げ出したくなってしまうのも無理はありません。
だけど安心してください。この記事を読めば、志望動機を書くべきか書くべきではないかの判断が、あなた自身でできるようになります。
書類選考で志望動機が重視される理由とは?
就職活動では、どうしてこれほどまでに志望動機が重視されるのでしょうか。
ここでは、志望動機に対する企業の考え方と、志望動機を書くのがベターな理由について解説します。
企業は「入社意欲」と「企業理解度」を知りたい
企業の採用担当者は、多くの応募者が複数の会社を受験していることを知っています。
そして、華々しい経歴や高い能力がある人が、必ずしも自社で活躍できる人材というわけではないということもよく知っています。
企業はこれらの現実をよく理解したうえで、自社で長く活躍してくれる人材を探しています。そこで注目するのが、応募者の「入社意欲」と「企業理解度」です。
どれだけ自社に対して興味と関心を持っているか、そのうえでどれだけ入社したいと思っているのか、それがわかるのが履歴書の「志望動機」なのです。
志望動機は書いたほうが熱意は伝わりやすい!
「採用担当者が志望動機に注目する理由はわかったけど、志望動機なんてない」と思っているのなら、それは大きな間違いです。
どのような人にも、その企業に応募しようと思ったきっかけは必ずあります。それが、あなたの志望動機の大元です。
志望動機を伝えることは「この会社がいいんです!」という熱意を伝えること。
「人間は感情の動物である」という言葉があるように、採用担当者も感情を持った人間です。熱意を伝えるということを軽んじてはいけません。
【状況別】「志望動機を書かない」ケースごとの対応と考え方
ここでは、志望動機を書くべきか書くべきではないか、迷いやすいケースを取り上げて、一つずつ解説します。ぜひ参考にしてください。
ケース1:履歴書に志望動機欄がない/小さい場合
このような場合、「志望動機欄がないから書かなくていいかな」「志望動機欄が小さいし書かなくても目立たないか」と考えて志望動機を書かないという選択をしてしまいがちです。
それともどうにかして志望動機を書く手段を探すべきでしょうか。
無理に書く必要はない?でも意欲は示したい…
あなたに、採用担当者に入社意欲を示したいという気持ちが少しでもあるのなら、志望動機を書くべきです。
一番の理由はもちろん、あなた自身をよりアピールできるからです。
また、もしも不採用になった場合「あのとき、志望動機を書けば受かったかもしれない」と、確認しようのない後悔が残ってしまうのも原因です。
同じ不採用でも「やるだけやった」という気持ちで不採用になるのと「もっとやればよかった」という気持ちで不採用になるのとでは、得られる経験値が違います。
就職活動はあなたの人間力が試される場でもあります。手間を惜しまず、志望動機を書く手段を前向きに考えましょう。
なお、市販の履歴書を使う場合は、できるだけ志望動機欄が大きいものを選ぶのがおすすめです。
職務経歴書や自己PR欄を活用しよう
指定された様式に志望動機の欄がなかったり極端に小さかったりする場合は、職務経歴書を作成し、志望動機を書きましょう。
職務経歴書は、あなたのこれまでの経験や強みを表現できる書類です。
決まった形式がないため、志望動機欄を作成することも、その文章量もあなたの自由です。
応募書類が「履歴書のみ」と指定されていなければ、職務経歴書の作成をおすすめします。
応募書類が「履歴書のみ」と指定されている場合は、自己PR欄などを利用して志望動機をうまく盛り込みましょう。
ケース2:記入が「任意」とされている場合
Web応募フォームや求人媒体のテンプレートなどで見られるのが、志望動機の項目はあるものの「任意」となっているケース。
このような場合、あなたは「任意だし書かなくていいか」と判断しますか?それとも「任意だけど、せっかくだし書いておくか」と判断しますか?
この判断が、合否を左右するかもしれません。大切なのは、企業の意図を想像することです。
「任意=書かなくて良い」ではない!
「任意」とは「その人の自由意志に任せること」です。文字どおり「志望動機を書くか書かないかは、あなたの意志に任せます」という企業からのメッセージであることは間違いありません。
応募者からすれば「はっきりしてくれよ」と言いたくなるのも無理はありませんが、どちらの選択が自分にとって有利に働くかを考えてみると、そう難しい問いではないのではないでしょうか。
原則「書く」のがおすすめ!その理由は?
それでもはっきりした答えがほしいというあなたに伝えます。志望動機は「書く」のがおすすめです。
このケースを、企業の採用担当者の立場になって考えてみましょう。
もし、志望動機は合否に一切関係ないのであれば企業側は「志望動機は不要」とするのではないでしょうか。
あなたが採用担当者としてWeb応募フォームを作成するとして、書かれていても目を通す必要のない項目をわざわざ作るでしょうか。
つまり、「任意」とは「志望動機を書くか書かないかは、あなたの意志に任せます」というメッセージであると同時に、「もし書いてあるのなら、合否の参考にします」というメッセージであると解釈することができます。
また、実際のところ志望動機は、多くの企業にとって合否を左右する重要な項目とされています。
あなたが就職活動の成功率を少しでも上げたいと思うのであれば、志望動機を書かない理由はありません。
書くスペースがない場合の代替策
「志望動機は書けって言うけど、企業から指定された様式には志望動機の欄はないし、任意だし。やっぱり書かなくでもいいのでは」という場合も、安心してください。
志望動機を書く方法はあります。一つは自己PR欄に志望動機を盛り込む方法、もう一つは添え状を利用する方法です。
詳しくは、のちほど解説します。
ケース3:求人に「志望動機不要」と明記されている場合
これまでのケースは、さまざまな考え方はあるものの「書くのがベター」ということで結論付けることができましたが、今回のケースはどうでしょうか。
あなたなら「不要なのだから書いてはいけない」と判断しますか?それとも「志望動機は書くのがベターなのだから書くべき」と判断するでしょうか。
これも、大切なのは企業側の意図を想像することです。
本当に書かなくてOK?企業側の意図を考えてみよう
繰り返しお伝えしているように、志望動機は書くのがベターです。
しかし、企業が「志望動機不要」と明記している場合は、せっかく志望動機を書いても「不要と明記しているにもかかわらず、指示に従わない」と判断されてしまう可能性があるのです。
「社員の負担の軽減のため」「応募のハードルを下げ、多くの応募者を集めるため」など、「志望動機不要」としている理由は、企業によってさまざま。まずはその企業が、どのような意図で「志望動機不要」としているのか、あなたなりに考えてみましょう。
もちろん、企業側が理由を明示していない限り「志望動機不要」の意図を完璧に理解することはできません。
しかし、採用ページや、就職支援サイトの体験談などの情報から企業側の意図を考えることは、あなたの企業に対する理解が一層深まることにつながります。
ぜひ、前向きに取り組みましょう。
油断は禁物!面接で聞かれたときに備えよう
もしもあなたが最終的に「この場合は、志望動機は書くべきではない」と結論を出したとしても、安心してはいけません。
志望動機は、履歴書の定番の項目というだけではなく、面接の定番の質問でもあります。
企業のなかには「志望動機は面接で直接聞きたい」という意図があり、あえて履歴書に欄を設けていないところもあるようです。
書類選考を通過しても、選考は続きます。面接で聞かれても慌てないようしっかり準備しておきましょう。
知っておきたい!志望動機を書かないリスク
ここでは、志望動機を書かないことで生じるリスクについて解説します。
これを読めば、なぜこの記事で「志望動機は書くのがベター」としている理由が、より深く理解できるようになります。
「入社意欲が低い」と判断されやすい
志望動機は「なぜこの会社を志望したのか」を問われている項目です。
志望動機を書くチャンスがあるにもかかわらず、書かないという選択をすると「採用されればどこの企業でもいいのでは?」「内定を出しても辞退されるのでは?」など、採用担当者を不安にさせてしまう可能性があるのです。
「企業研究をしていない」と見なされる可能性
先ほど、志望動機は「なぜこの会社を志望したのか」を問われている項目だとお伝えしました。
企業についてある程度の理解がなければ、その問いに答えることはできません。つまり、志望動機は、あなたがどれだけ企業について理解しているかをアピールできる項目ということもできます。
志望動機を書くチャンスがあるにもかかわらず、書かないという選択をすると「うちのことをよく知らないようだし、採用してもミスマッチが起こるかも」などと、採用担当者に感じさせてしまう可能性があるのです。
ほかの応募者と比較されたときに不利になることも
就職活動は、限りある枠に複数の人が応募してくるもの。ほかの応募者と比べられるのは当たり前のことです。
志望動機を書いた人と、書かなかった人。あなたが採用担当者ならどちらを採用しますか。
入社意欲と企業研究の努力が伝わってくほうを選びたくなるのではないでしょうか。
なぜ企業は「志望動機不要」とする場合があるのか?
志望動機を重視する企業が多いのに、どうして「志望動機不要」とする企業があるのか疑問に思いますよね。
ここでは、企業が「志望動機不要」とする理由として考えられるものを3つ紹介します。
考えられる理由1:スキルや経験を最重視しているため
専門職の募集などは、志望動機よりもスキルや資格、これまでの経験が重視されるため、書類選考の段階では「志望動機不要」とする可能性が考えられます。
なお、応募者が多数見込まれる大企業などでは、スムーズに多数の応募者の情報を確認する必要があるため、「志望動機不要」としていることもあります。
考えられる理由2:応募のハードルを下げるため
最近は、人手不足により多くの企業が人材確保に苦心しています。
応募者に負担がかかる項目をなくすことで、少しでも多くの人に応募をしてもらいたいという意図で「志望動機不要」としていることが考えられます。
考えられる理由3:面接で直接聞きたいと考えているため
書類選考ではあえて志望動機欄を設けず、面接で質問すればよいと考える企業もあるようです。
その背景には、面接試験の場で直接、志望動機を確認することで、応募者の入社意欲や企業理解度をしっかり理解したいという意図があると考えられます。
書けない場合に!熱意を伝える「代替アピール」の方法
ここでは、企業から指定された様式に志望動機欄がない場合の対処法を紹介します。
「志望動機欄がないから書けない!」とあきらめるのではなく、ちょっとひと工夫して企業にあなたの熱意を伝えましょう。
自己PR欄で「入社意欲」や「企業への関心」を表現する
まずは、企業が指定した様式に自己PR欄がないか確認してください。ある場合は、そのスペースを活用しましょう。
自己PR欄に志望動機を盛り込むときのコツは、自己PRと志望動機を分けて書くのではなく、関連付けて表現することです。
そうすることで、あなたの強みと入社意欲を自然に、より説得力を持ってアピールすることができます。
ポイント:なぜこの仕事・業界・企業に興味を持ったかに触れよう
志望動機を自己PRに関連付けるには、「なぜこの仕事・業界・企業に興味を持ったのか」に触れるとよいでしょう。
加えて「この仕事・業界・企業で自分の強みをどのように活かせるか」を表現すれば、志望動機と自己PRがどちらも表現された文章ができあがります。
「そんなの思いつかない」と腰が引けてしまうかもしれませんが、自分の意志で会社に応募した以上「この会社を受けてみよう」と思った理由があるはず。よく思い出して、少しずつ言葉にするところから始めてみましょう。
添え状(カバーレター)を活用する
もう一つの「代替アピール」の方法は、添え状を活用することです。
添え状とは、企業に履歴書を提出するときなどに同封するあいさつ状です。
「履歴書を送付させていただきます。よろしくお願いいたします」という連絡のために送るものですが、様式は任意のため、うまく活用すれば志望動機を書くことができます。
志望理由や熱意をアピールしよう
添え状はさまざまな活用方法が考えられます。
例えば「履歴書を送付させていただきます」などと必要な連絡事項を書いたあと、「御社の●●(商品)を10年以上にわたり愛用しております。御社が生み出す魅力的な商品を、もっと多くの方々に手に取っていただくための仕事がしたいと思い応募させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします」と文章を添えれば、履歴書に書ききれなかったあなたの志望動機と熱意をアピールすることができます。
【Q&A】志望動機を書かないことについて
ここまで読んでまだ「どうにか書かなくて済む方法はないか……」と考えているあなたに、志望動機を書かないことについてのさらなる疑問を、Q&A形式で紹介します。
「書かない」リスクを理解した上で、どうするかを決めよう
就職活動は、学生時代のテストのようにハッキリした正解がありません。
企業によって答えはさまざまであり、状況によってもその答えは変わります。
そのようななかで最終的にどのような判断を下すかは、あなた次第。この記事を読んで、志望動機を書かないことで生じるリスクをあなたはよく理解したはずです。
楽なほうに流されることなく、あなたの就職活動が有利に進むほうに向かって歩んでいってください。
志望動機や自己PRの作成に困ったら…?
「志望動機を書くべきか書かなくてもよいかの判断はできるようになったけど、いざ書くとなると内容が思いつかない」「自己PRでうまく意欲を伝えるにはどうすればいい?」「そもそも、自分に合う求人を見つけるのが難しい……」など、就職活動中は悩みや不安が次々と襲ってくるものです。
そんなときは、一人で抱え込まずにプロに相談してみませんか。
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