就活の面接を控えているときは、誰でも緊張するものです。
「うまく話せないかも」「頭が真っ白になって失敗してしまうのでは」などの不安から、自信をなくしている人もいるでしょう。
しかし、面接本番でスラスラ話せなくても、そのせいで不採用にされることはありません。
また、あなたと同じように、面接に不安を感じている人はたくさんいます。そう思うだけでも、少し気が楽になるのではないでしょうか。
とはいえ、不安が強いようなら、できる限り本番前にやわらげておくことも大切です。
そのために、面接で言葉に詰まっても大丈夫な理由と、具体的な対処法・心構えを説明します。
落ち着いた気持ちで面接当日を迎えられるように、ぜひ本記事を役立ててください。
面接で言葉が詰まっても大丈夫!その理由とは
人と話すときに言葉に詰まること自体は、何も悪くはありません。
たとえ面接の場でうまく言葉が出てこなかったとしても、次の理由から「大丈夫」だといえます。
それぞれ、詳しく説明します。
緊張しているからといって「不採用」とはならないから
就活の面接では、通常は初対面の人を相手に話をする必要があります。
そのうえ、自分の今後を左右するかもしれない「就職」というテーマを扱うわけですから、誰でも緊張して当然です。
面接官から見ても、緊張するのはまったく悪いことではありません。
ましてや、「緊張しているから不採用だな」などとは考えないでしょう。
まずは、基本的な心の準備として、「面接で緊張するのはダメだ」のように思う必要はないことを覚えておいてください。
面接官は「流暢に話せるか」より「誠実かどうか」を見ているから
面接には、どうしても「見られている」というイメージがあるかもしれません。
たしかに、面接官はあなたのことをチェックしています。それは、これから同じ会社の一員になってほしい人かどうかを、じっくりと見極めたいからです。
つまり、面接ではスラスラと言葉が出てくるかどうかが重視されるわけではありません。
それよりも、面接官にとっては応募者の人柄や、仕事への意欲のほうが重要です。
面接の場では、「流暢に話せるか」よりも「自分の想いを誠実に伝えているか」を見られているのだと考えましょう。
正解がなく意見を求める質問もあるから
面接では、正解が決まっていない質問をされることもあります。
その場合、事前に下調べをしていたり、関連する経験があったりしても答えられるとは限りません。
同じ質問でも、人によって意見が分かれることもあるでしょう。
急にこのような質問をされると、真面目な人ほど「完璧に答えよう」としてあせってしまうものです。
しかし、実のところは、必ずしも完璧さを期待されているわけではありません。
また、自分なりの答えを出すにはその場で考える時間が必要なこともあるため、多少なら言葉に詰まっても大丈夫です。
面接で言葉が詰まって「頭が真っ白」でもリカバリーできる対処法
面接で言葉に詰まっても大丈夫なことを説明しました。そうはいっても、「面接中に頭が真っ白になったらどうしよう」という不安は、簡単には消えないかもしれません。
そこで、緊急の場合の対処法を紹介します。
こういう方法があることを知っておけば、面接本番でリカバリーが必要になったときも、落ち着いて対処できるでしょう。
考える時間をもらう
その場で考える必要がある質問をされたときは、多少なら沈黙してしまっても問題ありません。
とはいえ、5秒・10秒と黙り込んでしまうのは、相手も不安にさせてしまうため印象が良くないでしょう。
また、あまり沈黙が長引くと、「早く答えなければ」と自分自身も追い込んでしまいます。
そうならないためにも、沈黙してしまいそうなときは、考える時間がほしいことを伝えましょう。
ほんの少しでも時間をもらえれば、印象を悪化させることなく、冷静に考えをまとめやすくなります。
質問の復唱で言葉をつなぐ
面接中に緊張してきたら、考えなくても言えるフレーズで言葉をつなぐ方法もあります。
といっても、「あの……」「ええと……」のような言葉は、あまり良い印象にはつながりません。
おすすめは、次の例のように質問を復唱して、これから話すべき内容を確認する方法です。
これにより、言葉が出なくなるのを防ぎつつ、冷静さを取り戻すための時間をつくれます。
緊張していると伝える
緊張したまま話を続けようとすると、さらに言葉が出なくなってしまうかもしれません。
どうしても冷静になるための糸口が見つからないときは、自分が緊張しているということを、思い切って伝えてみるのも一つの方法です。
応募者にリラックスしてほしいと考える面接官も少なくないため、緊張をほぐすような言葉をかけてもらえるかもしれません。
緊張を伝えたら、できれば少し息を吐いて、笑顔を作ってみましょう。
その場の雰囲気がやわらいで、自然に話を続けやすくなります。
わからないことも正直に伝える
面接では、想定外のことを聞かれる場合もあります。ときには、いくら考えても、どう答えるべきかわからない質問もあるでしょう。
そのようなときは、黙り込んで印象を悪化させないために「何か言わなければ」と思うほど、あせって緊張が強くなってしまうかもしれません。
冷静でいるためにも、わからないことは、わからないと正直に伝えましょう。
なお、部分的にわかることがあれば、次の例のように付け加えて説明できるとベターです。
面接本番でパニックにならないための3つの心構え
面接中に緊張しすぎたり、言葉が出なくなったりしないためには、心の準備をしておくことも大切です。ここでは、落ち着いて面接本番に臨むための、3つの心構えを説明します。
「完璧に話す」よりも「誠実に伝える」ことを大切にする
面接に臨む際に、「すべての質問に100点の答えを出さなくては」などと気負う必要はありません。
あまり完璧を求めすぎると、自分自身にプレッシャーをかけてしまいます。
ここで今一度、面接官が重視するのは、あなたの人柄や意欲だということを思い出しましょう。
つまり、良いところを見せようと意気込んで、無理や背伸びをする必要はないのです。
それよりも、自分の中身を理解してもらうことを意識しましょう。
隙のない完璧な答えを返すよりも、一つひとつの質問に誠実な受け答えをすることのほうが大切です。
勢いで話し始めない
たとえ沈黙しないためだとしても、考えがまとまらないうちに話し始めるのは避けたほうがよいでしょう。
内容が整理できていない話がダラダラと続くと、決して良い印象にはつながりません。
また、勢いに任せて話し始めた結果、つじつま合わせに苦労することも考えられます。
つい知ったかぶりをしたり、嘘を織り交ぜたりしてしまい、自分の首を絞める結果になるかもしれません。
よけいな沈黙を防ぎつつ、冷静な状態で話し始めるには、本記事で紹介した対処法が役立つでしょう。
「よくある質問」に備えておく
面接では、あなた自身のアピールポイントや志望動機について聞かれることが多いでしょう。
あわてずに対応するには、あらかじめ答えを用意しておくことが重要です。
面接の本番前に、どのようなことを聞かれそうか具体的にイメージして、自分の希望や気持ちを見つめ直す時間をとりましょう。
こうした準備は、面接への自信につながります。緊張しすぎたり、言葉に詰まったりすることも減らせるでしょう。
まとめ:面接で言葉が詰まるのはダメじゃない!自信をもって本番に臨もう
就活の面接は、誰でも緊張するものです。
本番で言葉がスラスラと出てこないからといって、それだけで不採用になることはありません。
ポイントは「完璧」よりも「誠実」であること
面接官は、あなたが「流暢に話せるか」ではなく、「どのような人か」を見ています。
背伸びをして完璧であろうとするよりも、自分の人柄や仕事への意欲を誠実に伝える姿勢を大切にしましょう。
とはいえ、面接本番では緊張して、なかなか言葉が出てこなくなることもあるかもしれません。
その場合は、本記事で紹介した対処法でリカバリーすれば大丈夫です。必要以上に気負わず、自信をもって本番に臨みましょう。
次の一歩!あなたの魅力を伝える準備をしよう
面接で自分のことをしっかりと伝えるには、「あなた自身」についての理解が欠かせません。
本番前に自分の希望や気持ちを見つめ直す時間をとり、自己PRに活かしましょう。
そうはいっても、自分で自分を理解するというのは、それほど簡単ではないかもしれません。
一人では難しいと感じたら、経験豊富な専門家の力を借りる方法も検討してみましょう。
客観的なアドバイスを受けることにより、自信をもって面接対策を進められるはずです。
詳しい方法は、下記の記事で解説しています。これから正社員を目指す人におすすめのサービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
