就活を頑張って、やっと面接に進めることになったと思ったら、Web面接(オンライン面接)を指定されて不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
Web面接では、白い壁を背景にするのが基本だといわれています。
自宅の壁が白くて広ければ問題ありませんが、ちょうど良い場所がないと、「面接当日までになんとかしなければ」とあせってしまっても無理はありません。
自宅でなくてもよければ、レンタルオフィスやホテルの部屋を借りる方法も考えられます。しかし、それではお金がかかってしまううえ、不慣れな場所で面接に臨まなければなりません。
このような場合でも、まずは落ち着きましょう。Web面接では背景に影響される部分もありますが、「壁が白くない」=「不採用」とはなりません。
本記事では、お金をかけず、身近にあるもので「Web面接に使える白い壁がない」状況を乗り切る方法を紹介します。
お金をかけずに解決!Web面接で白い壁がないときの4つの対処法
あくまで一般論ですが、Web面接では白い壁を背にしたほうが良い印象を与えやすくなります。
ただし、実際のところ、面接官は背景ばかりを見ているわけではありません。
面接官が背景を気にするのは、応募者が「TPOに合わせられる人かどうか」を知りたいからです。つまり、あなた自身のことを詳しく知るために、背景「も」チェックする場合があるのです。
TPOという意味では、Web面接の背景には白い壁を選ぶのが無難でしょう。
とはいえ、面接の場にふさわしい背景にできるなら、ほかのもので代用しても問題ありません。
具体的には、以下のような方法が挙げられます。
これらは、お金をかけずに自宅でできる方法ばかりです。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
方法1:カーテンを背にする
白または明るい色で、無地に近いカーテンであれば、Web面接の背景にしても問題ありません。
すでにあるカーテンをそのまま使えそうなら、お金も手間もかからないため、この方法がおすすめです。
目立つ柄や暗い色のカーテンは、良い印象を与えにくいので、できる限り避けてください。
また、汚れが付いていると、だらしない印象になってしまいます。必要に応じて洗濯して、きれいな状態にしておきましょう。
なお、遮光カーテンでない場合は、やや注意が必要です。カーテンを背にすることで逆光になり、面接官から顔が見えづらくなるケースが考えられます。
面接本番で支障が出ないように、当日と同じ時間帯を選んで、窓から入る光の強さを確認しておきましょう。
方法2:シーツで壁を覆う
シーツなどの白い布で、一時的に壁を覆う方法もあります。
生活感が出過ぎないようにすれば、Web面接で白い壁の代用としても問題ありません。
ただし、シワや汚れが目立つと、かえって印象が悪くなるおそれがあります。
だらしなく見えないように、シワは丁寧に伸ばしてしっかりと壁に固定しましょう。
気になる汚れやシミはきれいに落とすなど、清潔感に気を配ることも重要です。
方法3:模造紙を壁に貼る
ちょうど良いカーテン・シーツがないときは、模造紙などの大きな白い紙を壁に貼る方法もあります。
これは、写真撮影の背景にもよく使われており、Web面接でもきれいに映りやすい方法です。
「0円」とはいきませんが、模造紙であれば、それほど費用をかけなくても手に入れられます。
なお、清潔感が重要な点は、カーテン・シーツと変わりません。
壁に貼る際は、シワや汚れに気を付けながら、丁寧に作業する必要があります。凹凸が少ない壁であれば、比較的きれいに貼れるでしょう。
方法4:生活感のあるものを隠す
上記いずれの方法も難しい場合は、画面に映り込むものを減らして、生活感を抑える工夫をしましょう。
例えば、壁のカレンダーやポスターなどは、一時的にはがします。小物や観葉植物、ゴミ箱など、移動できるものはどかしておきます。
出入り口のドアや、移動が難しい家具などについては、それほど気にしなくてもよいでしょう。
一般的なデザインのものであれば、画面に映っても問題ありません。
ただし、本棚のように中身が見える家具には、布をかけて目隠しをしておくことをおすすめします。その際も、無地で明るい色の布を使うのが基本です。
こんな背景に注意!Web面接で避けたいNG例
ここまで説明してきたとおり、Web面接の背景は清潔感があり、生活感が出過ぎていないことが重要です。ここでは反対に、どのような背景がNGとみなされやすいのかも押さえておきましょう。
これらは、Web面接では避けるべき、または注意が必要な背景の例です。それぞれ、詳しく説明します。
色や柄が派手すぎる
Web面接の背景に、濃い色・暗い色は不向きです。赤や黒などは、あまり良い印象につながらないため、避けたほうがよいでしょう。
繰り返しになりますが、おすすめは白か、それに近い色です。淡い色・明るい色のほうが、清潔感などのポジティブな印象につながります。
ただし、いくら明るいといっても、目を引きやすい派手な柄は好ましくありません。
面接官から見ても気が散りやすく、肝心の内容に集中してもらえないおそれがあるためです。
散らかった部屋が見える
Web面接の際に、部屋が散らかっている様子が見えるのは好ましくありません。
面接官は、画面に映った周囲の様子も参考にしながら、応募者がどのような人なのかを知ろうとするためです。
室内があまりに乱雑だと、「自己管理ができない人なのだろうか」と思われてしまうかもしれません。
こうしたネガティブな印象を避けるためにも、画面に映り込むものを減らすことが重要です。
ゴミを片付けるのはもちろんのこと、脱いだ洋服や、食べ終わったあとの食器なども放置しないようにしましょう。
景色や人が見える
カーテンを背にする場合は、隙間から外が見えないように注意しましょう。
風で揺れるたびに景色が見えるようでは、白い壁の代用として機能しているとはいえません。
窓を閉めて、カーテンに風が当たらないようにしておく必要があります。
また、面接と無関係な人が映り込むのも、プライバシーなどの観点から好ましくありません。
いくら安上がりでも、カフェなどのオープンスペースで面接を受けるのは避けましょう。
明るすぎる・暗すぎる
面接官から自分の顔が見えないと、面接の内容に支障が出てしまいます。そうならないよう、窓からの光の入り方を事前に確認しておきましょう。
遮光性の低いカーテンを背にすると、背景がまぶしすぎて逆光になる場合があることは、すでに説明したとおりです。
また、顔に十分な光が当たらず、見えづらくなってしまうこともあります。自分の顔が影にならないように、照明の明るさや座る位置を調節しましょう。
バーチャル背景の使用は慎重に
どうしてもWeb面接の背景に自信がもてない場合は、バーチャル背景(または「ぼかし」機能など)を使う方法もあります。
ただし、バーチャル背景の使用に否定的な面接官も少なくありません。
「部屋が散らかっているのだろうか」「見られると困るものがあるのだろうか」のように疑われることも考えられます。
また、バーチャル背景は決して完璧な機能ではなく、体の一部が切れて表示されるなどの問題が生じることもあるため注意が必要です。
実際に使用するかどうかは、慎重に判断しましょう。
背景さえ準備できれば安心?自信をもって面接に臨むための心構え
本記事をここまで読んで、Web面接の背景に関する不安は解消できそうでしょうか。
自信をもって就活の面接に臨むには、背景のほかにも大切にしたい心構えがあります。
本番に向けて、落ち着いて気持ちを整えましょう。
面接官が見ているのは「背景」よりも「あなたの中身」
面接官は、自社の一員として迎え入れたいと思える人かどうかを確認するために、一人ひとりの応募者と面接しています。
つまり、面接官が本当に知りたいのは、応募者(=あなた自身)のことです。
Web面接で背景をチェックするのは、そのための参考にすぎないのだということを忘れてはなりません。
これは、「背景がダメだから」という理由だけで、すぐに不採用とはならないことを意味しています。と同時に、背景より大切なものがあることもわかるでしょう。
面接本番では、あなた自身のアピールや、振る舞い方のほうが重要です。
背景の不安を解消できたら、次は「あなたの中身」に注目してもらうための準備を進めましょう。
「十分にできた」と思えるまで準備する
面接官から「あなたの中身」に注目してもらうためには、応募先の企業についてよく調べておくことも必要です。
しっかりと企業研究を行なうことが、面接本番に向けた重要な準備になると考えてみましょう。
これにより、想定される質問に対して、どのように答えれば良いのかも見えてきます。
また、「十分にできた」と思えるところまで準備すれば、自然と自信もわいてくるものです。
Web面接にふさわしい背景を用意するのも、その一環だといえるでしょう。
事前の準備によって不安が一つ解消すれば、その分だけ自信も大きくなるはずです。
一方、背景の不安が解消すると、今度は別の点が心配になるかもしれません。
面接で本来の力を発揮するためにも、落ち着いて一つずつ対処して、不安を減らしていきましょう。
まとめ:Web面接で白い壁がないときも工夫で乗り切れる
Web面接では、背景に白い壁が使えれば無難ですが、それは必須事項ではありません。
背景に影響される部分も多少はあるとはいえ、「壁が白くない」=「不採用」というわけではないためです。
背景に関する不安があっても、落ち着いて工夫しながら準備を整えれば、自信をもって本番に臨めるようになるでしょう。
Web面接の背景は「TPOをわきまえた姿勢」があれば大丈夫
お金をかけなくても、白い壁は身近にあるもので代用可能です。
カーテンやシーツ、模造紙などを利用すれば、工夫しだいでWeb面接にふさわしい背景を用意できます。
また、面接本番に向けて部屋を片付けたり、光の当たり方を確認したりするのも大切です。
「清潔感がある」「生活感が出過ぎない」という2つのポイントを押さえておけば、面接官にも「TPOに合わせられる人だ」と思ってもらえるでしょう。
背景以外にも面接で不安を感じるときは
就活の面接では、背景のこと以外にもさまざまな不安があるものです。
「自己PRに自信がない」「しっかり受け答えができるだろうか」などは、多くの人が心配に感じる点かもしれません。
面接本番で本来の力を発揮するためにも、こうした不安はできる限り減らしておきたいところです。
まずは、面接で本当に大切なのは「あなた自身のことをどう伝えるか」だという点を忘れないでください。
そのうえで、本番に向けてしっかりと準備することが自信につながります。
とはいえ、就活を続けていると、不安に対処するのが難しい場面もあるのではないでしょうか。
その場合は、一人で抱え込まず、プロに相談してアドバイスをもらう方法もあります。
詳しくは下記の記事で説明しているので、ぜひ検討してみてください。
