今ではさまざまなことがスマホでできるため、家にパソコンがなくても、普段なら困る場面はそれほど多くはありません。
一方、就活でオンライン面接(Web面接)を受けることになり、「スマホしかない」とあせっている人もいるのではないでしょうか。
面接だけのためにパソコンを買うというのも、経済的な負担が大きいため簡単ではないでしょう。
そのような場合でも、まずは安心してください。オンライン面接は、基本的にはスマホで受けても大丈夫です。
また、「スマホだから」という理由によって、ほかの応募者よりも不利な扱いを受けることはありません。
ただし、スマホならではのトラブルを避けて印象を良くするには、しっかりとした準備が欠かせないことも理解しておきましょう。
具体的な準備のしかたは本記事で説明していくので、ぜひ就活に役立ててください。
そもそも「オンライン面接をスマホで受ける」のはマナー違反?
そもそものマナーとして、オンライン面接をスマホで受けることに不安を感じている人もいるでしょう。
もし、企業側から「パソコンで受けてください」のように指定されているなら、原則として従う必要があります。といっても、これは例外的なケースです。
一般的には、オンライン面接にパソコンを使わなければならない決まりはありません。パソコンがなければ、スマホで受けても大丈夫です。
大切なのは「スムーズな対話」ができる環境
面接をオンラインで実施するからといって、面接官は応募者が使用するデバイスの種類をチェックしたいわけではありません。
それよりも、対面での面接と同様に、違和感なく話ができる環境が整っているかどうかが重要です。
つまり、自然なやりとりができる限り、通常はスマホの使用が問題視されることはないといえます。
パソコン・スマホのどちらを使うにしても、オンライン面接においては、スムーズに対話できるように配慮することが好印象につながると考えましょう。
準備が万全ならスマホで受けても大丈夫!
オンラインか対面かにかかわらず、面接では話す「内容」が本質です。
例えば、「何をアピールするか」「質問にどう答えるか」といったことが重視されます。
こうした内容に集中しやすくするためにも、スムーズに対話できる環境を整えることには大きな意味があるといえるでしょう。
そこで、このあと説明する方法により、スマホの準備を万全にしておくことが重要となります。
これにより、「スマホしかない」という不安が解消し、面接本番では自信をもって内容に集中できるようになるでしょう。
スマホ面接のトラブルを回避!不安を減らす3つの対策
オンライン面接で話す内容に支障が出ないようにするために、スマホならではのトラブルに備えましょう。
トラブルを回避するには、下記の3つの対策が有効です。
それぞれ、詳しく説明します。
対策1:安定した通信ができるか確認する
オンライン面接では、映像や音声が途切れると話の内容に支障が出てしまいます。
そのため、できる限り通信を安定させることが重要です。
もし、Wi-Fiで家庭用のインターネット(光回線など)につながるなら、そちらを使用しましょう。
家庭用のインターネットは固定回線のため、スマホの回線よりも通信を安定させやすい特徴があります。
とはいえ、「スマホしかない」ときは、自宅にWi-Fiがないケースも多いでしょう。その場合は、スマホの電波状況に注意が必要です。
スマホの電波状況は、場所と時間帯によって変わることがあります。
オンライン面接を受ける場所を決めたら、そこで面接当日と同じ時間帯にスマホを使ってみてください。
通信が安定していることを確認できれば、本番で支障が出る可能性は低いといえます。
対策2:通知と着信の音をオフにする
面接中にスマホから通知や着信の音が出ると、話をさえぎってしまいます。面接官によっては、「マナーが悪い」と思われてしまうかもしれません。
面接が始まる前に、下記の手順でスマホから通知・着信の音を出さない設定にしておきましょう。
- 【iPhoneの場合】
-
画面を上から下にスワイプして「コントロールセンター」を開き、「おやすみモード」をタップしてオンに切り替える。
- 【Androidの場合】
-
画面を上から下にスワイプして「クイック設定」を開き、「サイレント モード」(または「マナーモード」)をタップしてオンに切り替える。
※使用中の機種やバージョンによって、手順が異なる場合があります。
なお、Wi-Fiで家庭用のインターネットにつながる場合は、「機内モード」を使う方法もあります。
機内モードは通常、すべての通信が無効になるため、オンライン面接にも使用できません。
しかし、機種によっては、機内モードでもWi-Fiにだけ接続する設定が可能です。
この方法であれば、Wi-Fi以外の通信を完全に遮断できます。着信そのものを防げるので、より安心して面接に臨めるでしょう。
対策3:バッテリー切れを防ぐ
一般的に、スマホのバッテリーは20〜80%を保つのが良い(長持ちする)とされています。
そのため、普段から充電のしすぎには気を付けているという人もいるかもしれません。
しかし、オンライン面接などのビデオ通話では、スマホのバッテリー残量を激しく消費します。
面接が始まる前にはフル充電して、大事な面接の最中にバッテリー切れを起こさないようにしましょう。
また、充電しながら面接を受けるようにすれば、より安心です。
面接当日にスマホを置く場所が決まったら、電源(コンセントなど)から充電ケーブルが届くかどうか確かめておくことをおすすめします。
なお、有線イヤホンを使う予定がある場合は、同時に充電できるかどうかも確認しておきましょう。
機種によっては、イヤホンや充電ケーブルのプラグを挿す場所が1ヵ所しかないためです。
パソコンより好印象?スマホ面接で「映り」を良くする3つのコツ
オンライン面接では、自分の顔が面接官から自然に見えるようにすることも重要です。
「映り」が良くなるように工夫すれば、スマホしかない状況でも、パソコンを使っている人より良い印象を与えられるかもしれません。
ここでは、そのための3つのコツを紹介します。
コツ1:スマホは横向きで目線の高さに合わせて設置する
オンライン面接では、スマホスタンドなどを利用して、スマホを横向きに固定するのがおすすめです。
横向きにすると、画面の縦横がパソコンに近い比率になるため、面接官から見ても違和感なく映ります。
このとき、目線の高さと角度を調節して、顔がうつむかないようにしましょう。
なお、目線は面接本番でも意識すると良いポイントの一つです。
スマホの画面を見ながら話すと、相手からは視線が不自然に外れているように見えてしまうので気を付けましょう。
自然な印象にするには、ちょうどカメラレンズのところに面接官の目があると思って話しかけるのがコツです。

コツ2:部屋の明るさや背景に気を配る
オンライン面接は、なるべく明るい場所で受けたほうが良い印象になります。
本番前に、部屋の照明や、窓から入る光の明るさをチェックしておきましょう。
このとき、周囲に物が多いと、自分も相手も気が散りやすくなってしまいます。
周囲よりも自分に注目してもらえるように、よけいなものは片付けてスッキリした状態にしておくことが大切です。
また、明るくスッキリした空間にするためのもう一つのポイントとして、背景にも気を配りましょう。
具体的には、白などの淡い色合いで、目を引く模様が入っていない壁を背にするのがおすすめです。

コツ3:イヤホンを使うことも検討する
「映り」とは少し違いますが、それと関連して「聞こえ方」についても一工夫してみましょう。それには、イヤホンを使うのがおすすめです。
「面接でイヤホンなんて、相手に失礼なのでは」と思う人もいるかもしれません。
しかし、遠隔で行なわれるオンライン面接では、相手の声を聞き取りやすくすることも重要です。
イヤホンの使用は、むしろスムーズな対話のための気配りだといえるでしょう。
なお、華美なデザインのものや、大きなヘッドホンなどは就活向きではありません。
オンライン面接では、顔が隠れにくいシンプルなイヤホンを選ぶのが無難です。

これで準備は万全!スマホ面接の本番直前チェックリスト
本記事では、スマホでオンライン面接を受ける際のトラブル対策と、印象を良くするコツを説明しました。ここまでの内容を、一覧で振り返ってみましょう。
チェックリスト | 対策 |
---|---|
電波状況に問題はない? | 可能ならWi-Fiにつなごう |
通知・着信の音は消した? | 「おやすみモード」や「サイレント モード」を活用しよう |
バッテリー残量は十分にある? | 充電ケーブルもつないでおこう |
スマホは固定した? | 目線の高さと角度を調節しよう |
部屋の明るさや背景を確認した? | 周囲に物があれば片付けよう |
イヤホンはつないだ? | 顔が隠れにくいものを使おう |
この一覧は、オンライン面接直前のチェックリストとしても活用できます。
しっかり準備すれば、パソコンを使っているほかの応募者とも遜色のない状態になるはずです。
「スマホしかない」という不安は吹き飛ばして、自信をもって本番に臨みましょう。
まとめ:「スマホしかない」でもOK!自信をもってオンライン面接に臨もう
就活のオンライン面接は、スマホで受けてもマナー違反にはなりません。
ただし、スマホならではのトラブルを回避するために対策し、印象が良くなるように工夫することが大切です。
万全の準備で、「スマホしかない」という不安を自信に変えましょう。
準備が重要!スマホでもスムーズな対話ができれば大丈夫
オンライン面接では、話がしやすい環境を整えることが重要です。
スムーズな対話ができるのであれば、「スマホだから」という理由で不利になることはありません。
まずは、スマホでも安定した通信ができることを確認しましょう。
面接中に通知や着信で音が鳴ったり、バッテリーが切れたりしないように対策することも重要です。
また、スマホの置き方や背景に配慮するとともに、イヤホンの使用も検討してみましょう。
しっかりと準備を整えれば、スマホによって不利になるどころか、かえって好印象を与えられるかもしれません。
もっと自信を付けるために!スマホの次は面接の「内容」も準備しよう
面接の本質は、話す「内容」にあることを忘れないようにしましょう。
「何をアピールするか」や「質問にどう答えるか」に力を入れて、あなた自身の魅力を伝えることが重要です。
スマホの設定など技術面の不安が解消したら、次は内容の準備に取り組むことをおすすめします。
とはいえ、面接で自分の魅力を伝えるというのは、それほど簡単なことではないかもしれません。
一人では難しいと感じたら、ぜひ専門家にサポートしてもらう方法も検討してみてください。
客観的なアドバイスを受けながら、着実に面接対策を進められます。
専門家に相談する方法や、具体的なサービスについては、下記の記事をご覧ください。
