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    職歴なしの面接、どう答える?空白期間・フリーター理由の伝え方と合格術

    正社員を目指して始めた就職活動。やっと面接試験までこぎつけて、安心したのもつかの間、「面接試験で何をどう答えたらいいか、さっぱりわからない」と悩んでいませんか。

    この記事は、職歴がない人が面接試験でよく聞かれる「空白期間ができた理由」の効果的な伝え方と合格術について解説します。

    これまでずっとフリーターだったり、体調や家族の都合で仕事に就いていなかったりしたあなたも大丈夫。

    この記事を読めば、自信を持って面接試験に臨むことができるようになります。

    目次

    「職歴なしの面接、怖すぎる……」自信ゼロのあなたへ贈る突破ガイド

    「ただでさえ人前で話すことが苦手なのに、職歴なしで面接なんて受かるわけない」「緊張しすぎて失敗するイメージしかない」「恥ずかしい思いをするくらいなら逃げたい」など、面接試験のことを考えるたびに、不安で頭がいっぱいになっていませんか。

    この記事は、そんな自信ゼロのあなたのために書いた面接試験の突破ガイドです。

    疑問と不安を一つひとつ解消し、自信ゼロのあなたとは今日で決別しましょう。

    面接官に「ダメだ」って思われたらどうしよう……その不安、よくわかります

    面接の場では、誰でも多かれ少なかれ緊張はするものです。

    ほかの応募者が自分よりずっと優秀に見えたり、小さな言い間違えが取り返しのつかないほど大きなミスのように感じてしまったりなど、平常心を保つのはなかなか難しい場所です。

    しかし、面接試験は、応募者のミスを指折り数えて不合格にするための場ではありません。

    面接試験は、面接官があなたについて知り、自社とのマッチ度を測る場です。

    そこであなたがすべきことは、自分を完璧な人間に見せようとすることではなく、今のあなた自身を精いっぱい表現することです。

    大丈夫!この記事で「何を」「どう話すか」が具体的にわかる!

    職歴がない、スキルがない、面接試験の経験がない、自信がない……と、ないものを数えるのは、もうやめましょう。

    あなたと同じように「空白期間」がある人でも、採用試験を突破して正社員になった人たちは、間違いなく存在します。

    今あなたが不安を感じているのは、まだ面接試験について知らないことがたくさんあるからです。

    言い換えれば、あなたが、知らない世界に勇気を持って足を踏み入れたからです。

    安心してください。

    この記事を読めば、あなたの面接試験に対する理解が深まり、疑問や不安は解消されていきます。

    チュートリアルを通してゲームのルールを理解するように、この記事を通して面接試験のルールや攻略法を知り、自信を持って面接試験に臨めるようになりましょう。

    まずはココから!職歴なし面接を乗り切るための心構えと基本マナー

    まずは、面接試験の基本について理解するところから始めましょう。

    ここでは、面接試験を受けるときの心構えと服装やノックなどの基本的なマナーについてお伝えします。

    オンライン面接のコツも紹介しますので、しっかり頭に入れて、落ち着いた気持ちで面接試験を受けられるようにしましょう。

    面接官は敵じゃない?「見られている」意識を変える心構え

    面接官に対して「怖い」「厳しい」「見透かされる」など、ネガティブな印象を持っていませんか。

    「面接官は敵」という考えは、「敵の前で隙を見せてはいけない」「自分を守らなければいけない」と、あなたから平常心を奪ってしまいます。

    ここからは、少し考え方を変えてみましょう。

    面接官は、人手不足が社会問題となっているなかで、時間と労力を使ってでも人材を確保したい、つまり「一緒に働く仲間がほしい」と考えている人たちです。

    面接試験は、「仲間がほしい人」と「仲間になりたい人」が互いの相性を確認する場。

    このように考え方を変えるだけで、面接官に対する怖さはずいぶんと薄まるのではないでしょうか。

    スーツ持ってない……服装・髪型・持ち物のポイント

    面接試験は、あなたの人間性や強みを面接官に表現する場でもあります。

    身だしなみを整えて面接に臨むことは、あなたに社会人としてのマナーが身についていることを証明することにもつながります。

    ここからは、面接試験にふさわしい身だしなみのポイントを紹介します。

    服装

    面接試験は、基本的にスーツで臨みましょう。スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、靴下、革靴、ビジネスバッグは就職活動の必須アイテム。

    就職活動にふさわしいものを持っていないのであれば、これを機にそろえておくのがおすすめです。

    「指定がなければ私服でいいのでは」などと考えるかもしれませんが、それはあまりにもリスクの高いギャンブルです。

    大抵は「社会人としての常識がない」と面接官にマイナスの印象を与えてしまいます。

    「私服」「スーツ以外」などの指定がないのであれば、社会人の基本であるスーツをしっかりと着こなし、面接会場に向かいましょう。

    髪型

    髪型は清潔感を意識しましょう。清潔感は、本当に清潔かどうかということだけではなく、第三者から見て不潔に見えないかというのがポイントです。

    「前髪が長くて目元が半分しか見えない」「フケや寝ぐせが付いている」などということがないよう気を付けましょう。

    髪の色は、黒やダークブラウンなどの自然な色がベターです。

    また、髪型だけではなく、眉毛がボサボサになっていないか、爪が伸びすぎていないかなども併せてチェックしましょう。

    せっかく髪型を整えても、眉毛や爪のせいで清潔感が帳消しになってしまう恐れがあります。

    持ち物

    基本的な持ち物は、財布、スマートフォン、筆記用具、ハンカチ、ティッシュペーパー、企業から提出を指示された書類などです。

    また、待合室で見返せるよう、履歴書の写しや想定質問をまとめたノートなどを持っておくと安心です。

    さらに、アクシデントに備えて、受験する会社の電話番号や担当者の名前などを書いたメモを用意しておくとよいでしょう。

    なお、スーツのポケットにたくさん物を入れると、シルエットが崩れてだらしなく見えてしまう可能性があります。

    持ち物は、できるだけビジネスバッグに入れて持ち歩くのがおすすめです。

    受付から退室まで、これだけは押さえたい基本動作と言葉づかい

    動作と言葉づかいは、少しのコツを押さえるだけであなたの印象がぐっと洗練されたものになります。

    今はぎこちなくても大丈夫。体になじむまで、日常生活でも照れずにどんどん使うようにしましょう。

    挨拶とお辞儀はすべての基本

    面接試験は、試験会場の建物に一歩足を踏み入れたときから始まっています。

    あなたが気づかないうちに、採用担当者や人事権を持っている社員とすれ違っている可能性もあるのです。

    面接試験を終えて建物を出るまで、すれ違う人全員にハキハキと挨拶するよう心がけましょう。

    また、面接当日までに、きれいなお辞儀ができるように練習しておきましょう。

    お辞儀のコツは、頭から背筋、腰までをまっすぐ伸ばしたまま、腰から体を倒すこと。倒すときは素早く、起こすときはゆっくりするとお辞儀がよりきれいに見えます。 

    きれいなお辞儀は練習しないと身に付きません。面接当日まで、鏡を見ながら何度も練習しておきましょう。

    ノックは3回

    日本のビジネスマナーでは、面接会場に入るときのノックは3回とされています。

    「そんなところまで気にしなくちゃいけないの?」と思うかもしれませんが、これはあくまでもマナー。「ノックが3回じゃなかったから」という理由で不合格になる可能性は低いでしょう。

    しかし、「ノックは3回がマナー」という知識を得ておくことで、面接当日にドアの前で「ノックって何回だっけ……?」と慌てることがなくなります。 

    このような小さな積み重ねが、当日面接に臨むあなたに落ち着きと自信を与えてくれるのです。

    自分のことは「私」、会社のことは「御社」

    ビジネスの場では、性別にかかわらず自分のことを「私」と表現しましょう。

    男性であれば「僕」も間違いではありませんが、カジュアルで子どもっぽい印象を与えてしまう恐れがあります。

    読み方は「わたし」「わたくし」のどちらでもかまいません。

    面接試験の受け答えでは「私」という言葉をたくさん使うことになります。あなたが言いやすい読み方を選びましょう。

    また、受験する会社のことは「御社」と表現します。

    似た言葉として「弊社」や「貴社」がありますが、どちらも間違いです。

    「弊社」はあなたがすでに所属している会社を指す言葉で、「貴社」は相手方の会社を指す言葉ではありますが、書き言葉として使います。

    面接で使うのは「御社」としっかり覚えておきましょう。

    オンラインは違う?Web面接(オンライン面接)の注意点

    ここからは、Web面接で注意すべきポイントを紹介します。

    挨拶やお辞儀、言葉づかいなど、基本的には対面の面接と変わりありませんが、オンラインならではの気を配るべきポイントがあるので、しっかり押さえておきましょう。

    スムーズなインターネット環境

    オンライン面接をスムーズに受けるには、安定したインターネット環境が必要です。

    音声がよく聞き取れなかったり、画面が固まってしまったりすると、面接試験の進行に支障が出てしまいます。

    自宅などの使い慣れた場所から受験するときももちろんですが、レンタルスペースなどを利用するときは特に注意が必要です。

    必ず前日までにリハーサルをしておくようにしましょう。

    背景に注意

    Web面接を受けるときの背景は、まっさらな壁がベターです。

    洋服や漫画、フィギュアなど、映り込んだものが面接官の集中力を削いでしまう恐れがあります。

    オンライン面接では、あなたの背後ではなく、あなた自身に集中してもらえるような環境を整えることを意識しましょう。

    また、背景に映り込むものはすべて片付けたつもりでも、カメラの設定によって映り込んでしまうことがあります。

    カメラの画角や画面の明るさなどについても、必ず事前にチェックしておきましょう。

    ゆっくり丁寧に、少し大きめの声で

    Web面接は通常の面接とは違い、マイクを通して面接官と会話をすることになります。

    そのため、対面面接よりも声の出し方に気を使う必要があります。

    ポイントは、面接官が聞き取りやすいように「いつもより少し大きめの声量で話すこと」「いつもより少しゆっくりと話すこと」「語尾まで丁寧に話すこと」の3点です。

    不安であれば、面接が始まる前に「これくらいの声量で聞こえますでしょうか」など、面接官に確認しても問題ありません。

    なお、過剰に大きな声量や過剰に強い語気は、面接官に威圧的な印象を与えてしまう恐れがあるので、注意しましょう。

    【回答例つき】面接官はココを聞く!『職歴なし』関連の頻出質問と答え方

    面接試験で一番怖いのは「何を聞かれるのか」ではないでしょうか。

    職歴がないことについて聞かれるのを想像しただけで、逃げ出したいような気持ちになるかもしれません。

    しかし、安心してください。

    あなたにとって答えにくい質問も、答え方一つであなたをアピールする絶好の機会になります。

    ここでは、職歴がない応募者が面接でよく聞かれる質問と、その答え方について解説します。

    最難関!「なぜ今まで正社員として働かなかったのですか?」

    この質問は、正社員ではない自分を責められているようにも感じられるため、聞かれるのが嫌だと思うのも、聞かれると焦ってしまうのも無理はありません。

    しかし、面接官の立場になってみると「これまでずっとフリーターだった人が、どうして今になって正社員を目指しているんだろう」と考えるのは、自然なことではないでしょうか。

    そこに、あなたを責める意図はありません。

    この質問に答えるときのポイントは、正直に話すことと、これからどうしていきたいかを話すことです。

    面接官が知りたいのは、あなたが長く会社に貢献してくれる人材かどうかです。

    あなたがこれまでの人生をどうとらえていて、この先どうしていきたいかということを、あなたなりの言葉で面接官に伝えましょう。

    例文

    新卒で就職活動に失敗してから、正社員として働く自信が持てず、アルバイトを続けてきました。

    同年代の人と比べて焦りながらも、どう行動していいかわからず、気付けば時間だけが過ぎてしまったというのが正直なところです。

    ですが、年齢を重ねるなかで「このままではいけない」と強く思うようになり、就職活動をスタートしました。

    未経験でも受け入れてくださる企業があることを知り、今は前向きな気持ちで一歩を踏み出しています。

    一日一日を無駄にせず、学ぶ姿勢を持って成長していきたいと考えています。

    ドキッ!「フリーター期間(空白期間)は何をしていましたか?」

    「空白期間は何もしていなかったから、答えることがない」と思っているのなら、それは大きな誤解です。

    アルバイトや勉強、自身の治療、家族のケアなど、あなたが取り組んできたものは必ずあるはずです。

    フリーターでも正社員でも経験は経験。そこから何を学んで、あなた自身がどのように成長してきたかをしっかりと掘り下げ、面接試験で答えられるように準備しておきましょう。

    例文

    フリーター期間は、焼肉チェーン店での接客業務に携わっておりました。

    ホールのリーダーとして、新人教育や売上管理補助も任され、チームでの業務効率を上げる工夫にも取り組んできました。

    特に繁忙期には、お客様の回転を意識しながらも接客の質を落とさないよう、キッチンと連携を図ることの大切さを学びました。

    目の前の仕事に丁寧に向き合うなかで、少しずつ責任ある役割も任されるようになり、自分のなかに「働くことへの手応え」が生まれました。

    この経験を通じて「これからは腰を据えて社会人として成長していきたい」という意欲が高まり、就職活動を始めました。

    正直に話すべき?「盛る」のはアリ?伝える際の注意点

    答えづらい質問をされても、話を大げさに盛ったり嘘をついたりするのは絶対にやめましょう。

    面接官は、あなたにとって答えづらい質問かもしれないと理解したうえで質問しています。

    「事実」と「ここから前向きに成長していきたいという意志」を正直に伝えれば、あなたの誠実さは面接官に伝わります。

    組織で働くうえで、誠実であることはとても大切です。

    嘘をついて採用されたとしても、のちのち発覚すれば周りの信用を失うだけではなく、内容によっては処分の対象になってしまう可能性もあります。

    評価ダウン……こんな答え方は絶対に避けるべき!

    面接試験を攻略するコツは、あなたの良さが面接官に伝わる答え方をすることです。

    先ほどお伝えしたとおり、質問されたことに正直に話すことは大前提ですが、「正直に何を話すか」は慎重に選ばなくてはなりません。

    ここでは、あなたの評価を落としてしまう絶対に避けるべき答え方を紹介します。

    周りを下げる

    「転職を希望している理由」や「乗り越えてきた辛い経験」などの話題になると、家族や職場の同僚、過去にあなたを苦しめた相手にかかわるエピソードを話したくなることがあります。

    しかし、面接の場で他人や環境を悪く言うのは絶対にNGです。

    あなたがどれだけ理不尽で辛い思いをしてきたとしても、今日初めて会う面接官にとっては「何かあると周りのせいにする人」という印象を与えてしまう可能性があります。

    自分を下げる

    あなたは「自分なんか」などと、自分を下げる口癖はありませんか。面接試験では、周りを下げるのと同じくらい自分を下げる受け答えもNGです。

    過去を反省することや謙虚な姿勢でいることは大切ですが、それが過剰になると聞いている相手を疲れさせてしまいます。

    ネガティブで卑屈な人とポジティブで前向きな人、どちらが一緒に働きたいと思われる人材か、という視点を常に持っておきましょう。

    知ったかぶりをする

    面接試験では、話題になっている用語などについて「知っているかどうか」を問われることがあります。

    面接試験の場で「わかりません」と答えるのは勇気がいりますが、わからないことを正直に伝えず、知ったかぶりをするのは絶対にやめましょう。

    知ったかぶりが面接官に伝われば、まず採用されることはないと考えてください。

    なぜなら、面接試験で知ったかぶりをする人は、仕事でも、上司や顧客を相手に同じことをすると思われるからです。

    仕事での知ったかぶりは、会社や顧客に大きな損害を与えるトラブルを引き起こす恐れのある、絶対にしてはいけないことです。

    わからないことは正直に「存じあげません」と答え、「勉強不足で申し訳ありません」と付け加えましょう。

    職歴がない=アピールできない?そんなことない!強みの見つけ方・伝え方

    職歴がなくても、あなたの経験をもとにしてアピールできることはたくさんあります。

    「そんなの信じられない」というあなたのために、ここでは強みの見つけ方と伝え方のコツをお伝えします。

    受け答えの例文と、あなたの強みを見つける「強み発見シート」も紹介しますので、ぜひ活用してください。

    アルバイト経験だって立派な武器!「職務経験」として語るコツ

    アルバイトと正社員、立場は違っても、どちらも仕事をしていることには変わりありません。

    面接で「職務経験」を聞かれたら、自信を持ってあなたの仕事の経験について話しましょう。

    効果的に伝えるコツは「担当した仕事内容」「その仕事をするなかでどのような経験をしたか」「その経験から何を学び、どう成長することができたか」を順序立てて話すこと。

    そうすることで、仕事に対しての姿勢やあなたの成長意欲を表現することができます。

    例文

    通信販売会社の倉庫でピッキングや梱包、在庫整理などの作業を担当しておりました。

    正確さとスピードが求められる現場で、最初は戸惑うこともありましたが、作業ごとの優先順位を意識し、効率的に動くことで日々のミスを減らしていきました。

    黙々と取り組むなかでも、周囲との声かけや連携を心がけ、チームでの成果を大切にする姿勢を学びました。

    「真面目さ」「継続力」はどう伝える?あなたの隠れた強み発見シート

    面接の場で「私は真面目です」「私には継続力があります」と話すだけでは、面接官はその言葉を信じることができません。

    言葉に説得力を持たせるには、その強みが活かされたエピソードを一緒に伝えるのがポイントです。

    「強みがわからない」「エピソードが思いつかない」という人は、ぜひ「強み発見シート」を活用して、あなたの強みとそれを表すエピソードを整理してみましょう。

    強み発見シート

    「強み発見シート」は、あなたの強みと、その強みを身に付けたまたは活かされたエピソードを整理し、就職試験であなたをアピールする材料を作るものです。

    シートの指示にしたがって、これまでの自分を振り返り、強みを見つけていきましょう。

    誰かに見せるわけではないので、きれいに書こうとする必要はありませんし、「強み発見シート」を見ながら別の紙に書いても構いません。

    とにかく「これ以上は思いつかない!」というところまで、書き出してみてください。

    「強み発見シート」(Word形式)は、以下のボタンからダウンロードできます。

    熱意が伝わる「志望動機」の作り方

    志望動機とは、「あなたがこの会社に入社したいと思った理由」です。

    熱意が伝わる志望動機を作るには、志望動機のなかに「入社するために行動していること」を盛り込みましょう。

    「入社後に役立つ資格取得に向けた勉強をしている」「社会人としてのマナーとスキルを身に付けるため、独学で学んでいる」など、あなたが実際に行動していることがわかれば、面接官はあなたの「熱意」を「本気」と受け取ってくれます。

    例文

    専門性を高めながら長く働ける職種を探すなかで、御社の「未経験からでも成長できる環境」に魅力を感じ、志望いたしました。

    コツコツ物事に取り組むのが得意で、現在は独学でプログラミングを学び基本的な構文や簡単なツールの作成に取り組んでいます。

    日々進化するIT業界だからこそ、継続的に学び、地道にスキルを積み上げる姿勢が大切だと感じています。

    御社の教育制度のもとで成長し、将来的には「この人にならどんな案件も任せられる」と頼っていただけるような人材になり、御社に恩返しをしたいと考えております。

    将来性を感じさせる!自己PRで意欲をアピールする方法

    自己PRは「あなたにはどのような強みがあり、仕事にどう活かせると考えているか」を答えるものです。

    これまでお伝えしてきたとおり、「強み」は、その強みが活かされたエピソードと一緒に伝えることを心がけましょう。

    面接官が見ているのは、あなたの過去ではなくこれからです。

    あなたという人間の強みを軸に「入社してからどのように成長していきたいか」「どのようなことに取り組みたいか」「そのために何をするか、何をしたいか」などを具体的に話せるようにしましょう。

    例文

    私の強みは、丁寧さと継続力です。

    これまで、通販会社でデータ入力と出荷情報の照合作業を担当してきました。

    数字や日付の入力ミスがあると出荷ミスにつながり、入力が遅いとそれだけ出荷が遅れるため、正確さと速さを常に意識して取り組みました。

    その結果、チームリーダーから「あなたの仕事は正確で速い」と評価をいただけるようになりました。

    どのような仕事をするうえでも、責任を持ち、安定した品質で成果を出すことを心がけています。

    御社においても、細やかさを活かして確実な仕事で現場の皆さんを支える存在になりたいと考えています。

    最後に差を付ける!好印象を与える「逆質問」の例とNG例

    面接試験の終わり方の定番といえば「最後に何か質問はありませんか」という逆質問の時間です。

    「想定質問に答えることに精一杯で、聞きたいことなんてない」と思うかもしれませんが、採用担当者や会社の上層部の話を直接聞けるチャンスです。

    質問によっては「目の付けどころが良い」と、加点されることもあるかもしれません。

    ここからは、面接試験の最後の関門「逆質問」を攻略するコツをお伝えします。

    「何か質問は?」で意欲を見せる!好印象の逆質問リスト

    「何か質問は?」と聞かれて「特にないです」と答えるのは、もったいないことです。

    なぜなら、面接官の質問はコントロールできませんが、逆質問は、唯一あなたがコントロールできる時間。

    準備していたのに面接官から質問されなかったことなどがあれば、逆質問に盛り込んでアピールすることも可能です。

    ここでは、面接官に好印象を与える逆質問を3つ紹介します。

    逆質問1 〇〇の業務に携わるためにはどのようなスキルや資格が必要ですか?

    この逆質問では、あなたの「その業務に携わりたいという意欲」と「自分にはまだスキルが足りていないという正しい自己理解」、「そのスキルを身に付ける努力をするという向上心」を表現することができます。

    面接官から回答がもらえたら、「教えていただきありがとうございます。ぜひこの業務に携わりたいと思っていますので、一生懸命努力します」などと、力強く答えましょう。

    逆質問2 御社で活躍している社員に共通している点はありますか?

    この逆質問では、「自分も活躍できる社員になりたいという向上心」と「そのための手がかりがほしいという熱意」を表現することができます。

    実際に社内で活躍している社員のエピソードを聞くことは、あなた自身の入社後のビジョンがリアルになるだけではなく、会社が社員に対してどのような活躍を求めているのかがわかります。

    もしこの先も面接試験が続くのであれば、次の面接では「前回の面接で話を聞いて、このような努力を始めました」と自己PRを兼ねて話題にすることも可能です。

    逆質問3 今回の採用者にはどのようなことを期待しますか?

    この逆質問では、「会社側の意図を理解したいという探究心」「会社の期待に応えたいという成長意欲」を表現することができます。

    この先も選考が続く場合は「選考にかかわることなので、答えられない」と言われるかもしれませんが、そのようなときも慌てずに「かしこまりました。ありがとうございます」とにこやかに答えましょう。

    もし回答をもらえたら、それは採用への大きなヒントになります。次回の面接までに、その回答を踏まえた受け答えを必ず用意しておきましょう。

    これは聞いちゃダメ!評価を下げるNG逆質問

    あなたをアピールできる逆質問の時間ですが、質問内容を間違えると一転して評価を落とすことになりかねません。

    それまでどれだけ素晴らしい受け答えができていたとしても、最後に悪い印象を残しては、採用が遠のいてしまいます。

    ここでは、あなたの評価を下げる恐れのあるNG逆質問を3つ紹介します。

    NG逆質問1 調べたら答えがわかる質問

    会社の理念や基本的な情報など、インターネットで調べればすぐにわかるような質問はしてはいけません。

    面接官に「自分で調べるべきことか直接確認するべきことかの区別をつけられない」「調べる手間を周りに押し付ける」など、ネガティブな印象を与えてしまいます。

    逆質問をするときは、この場だからこそ聞けることを質問するようにしましょう。

    NG逆質問2 ネガティブな質問

    業績悪化の原因や離職率についてなど、ネガティブな逆質問は絶対に避けましょう。

    面接試験は、面接官にあなたという人間を知ってもらい、会社とのマッチ度を判断してもらう場です。あえてネガティブな話題を選ぶ必要はありません。

    もし「強みである分析力をアピールしたい」という思いがあっても、やはりおすすめはしません。

    会社のネガティブなテーマについて、現役社員と対等に渡り合い、自己アピールにまでこぎつけるのは簡単ではありません。

    最低でも、あなたなりの分析とそれを裏付ける根拠、さらには現役社員には思いつかないような斬新で現実的な改善案を、論理的によどみなく説明できるくらいでなければ、とても自己アピールにはつながりません。

    NG逆質問3 抽象的な質問

    テレビ番組などで見かける「あなたにとって仕事とは」のような抽象的な質問は避けましょう。

    あなたとしては「入社したい会社で働いている社員の仕事の哲学を聞いてみたい」などという純粋な質問かもしれません。

    しかし、聞かれた面接官にとっては、あなたの質問の意図がわからないうえに、質問が抽象的すぎて試されているようなニュアンスを感じるため「SNSにでもあげるつもりか?」など、良くない想像をさせてしまう恐れがあります。

    経営陣の仕事への思いなどを聞きたいのであれば、公式サイトや雑誌のインタビューなどを事前に調べ、「あの雑誌ではこのようにお話しされていましたが……」など、引き合いに出せるくらいの準備が必要です。

    【正直】面接対策、一人で完璧にするのは難しい?プロに相談するメリットとは

    ここまで、職歴がなくても面接を乗り越えられる合格術を紹介してきました。

    この記事を読むことで、面接試験についての知識が深まり、最初に感じていた不安はだいぶなくなってきたのではないでしょうか。

    あなたが自信を持って臨めば、このまま一人で面接試験を乗り越えるのも不可能ではありません。

    しかし、正直にお伝えすると、一人きりで就職活動を走り抜けるのは、決して楽なことではありません。

    ここではその理由と、就職のプロに相談するメリットについてお伝えします。

    なぜ自己流だと失敗しやすい?客観的な視点の重要性

    就職活動は学生時代のテストとは違い、明確な正解が存在しません。同じ問いであっても、企業によって答えが違うのは当たり前のことです。

    そのように迷いや不安が生じやすい状況で、あなたは自分のやり方を信じ続けることができるでしょうか。

    反対に、自分のやり方が間違っていたと方向転換することはできるでしょうか。

    自己流の就職活動が失敗しやすいと言われる理由の一つはここにあります。

    しかし、プロの力を借りれば、あなた自身の視点とプロの客観的な視点の両方で、あなたの就職活動の方向性を考えていくことができます。

    さらに、迷ったときに相談できる相手がいるため、就職活動へのモチベーションを失いそうなときにも、就職のプロが支えになってくれます。

    劇的に変わる?模擬面接で自信を付けよう

    就職のプロ、つまり就職支援サービスを利用すると、あなた一人だけではどうしてもできない「模擬面接」を受けることができます。

    面接での受け答えのクオリティをあげたいなら、模擬面接を受けない手はありません。

    いくら頭の中で完璧な受け答えを準備しても、人前で声に出して初めて気づくことはあります。

    また、面接官役のアドバイザーからフィードバックを受けられるので、自分では気づかないクセや面接官に与える印象を事前に知ることができます。

    模擬面接ならどれだけ失敗してもOKです。模擬面接で汗をかいておけばおくほど、それが自信になって本番のあなたを支えてくれます。

    書類のアドバイスも!あなたの魅力を引き出すプロの視点

    ここまで読んで「プロの手を借りてみたい」と少しでも思ったら、迷わず就職のプロに相談しましょう。

    就職支援サービスのなかには、フリーターの就職支援に特化したサービスもあり、面接試験対策だけではなく、書類添削やあなたに合った求人紹介など、さまざまなサポートを無料で受けられます。

    以下の記事では、20代フリーターの方におすすめの就職支援サービスを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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    自信を持って面接へ!職歴なしから正社員への扉を開こう

    この記事を読んで、あなたには面接試験の基本的な知識がしっかり身に付きました。

    あとは、知識をもとにしっかりと準備を進め、自信を持って面接に臨むだけです。

    職歴なしでも正社員に続く扉は必ずあります。あとはあなたがそこに向かって手を伸ばし続けられるかどうか。

    自信ゼロでもここまで読み進めてきたあなたなら、きっと正社員に手が届くはずです。

    面接は「あなたを評価する場」ではなく「あなたを知る場」

    繰り返しますが、面接官は敵ではありません。

    面接官を怖く感じたり、不安に飲み込まれそうになったりしたときは「面接は自分を知ってもらう場」だということを思い出してください。

    面接官は、あなたを評価して不合格にするためではなく、あなたを知り、自社とのマッチ度を測るためにいるのです。

    不採用通知を受け取るたびに「自分はダメなんだ……」と落ち込むのではなく、「この会社とはマッチしなかったか」と考えて、次の試験に臨みましょう。

    あなたとマッチする企業にたどり着くコツはただ一つ、諦めずに就職活動を続けることだけです。

    不安なのは皆同じ。今日からできる準備を始めよう!

    就職活動に限らず、先が見えないことに挑戦するのは誰でも不安なものです。

    たくさんの不安があったにもかかわらず、あなたはすでに就職活動の第一歩を自分の足で踏み出しました。

    まずは、そんな自分の勇気を素直に認めてあげてください。そして、今できることから一つひとつ始めていきましょう。

    誰かを頼っていいのです。少しも恥ずかしいことではありません。

    会社の仕事も、一人きりで完結するものはまずありません。孤独に戦おうとせず、上手に周りの力を借りながらあなたなりのベストを尽くしましょう。

    あなたの地道な一歩が、いつか思ってもみなかった素敵な場所にあなたを連れて行ってくれるはずです。

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