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Google検索オフィスアワーまとめ(2025年5月29日)

2025年6月10日

ねぎお社長 (根岸雅之)

Googleのオンラインイベントである、Google検索オフィスアワーのまとめ記事です。
5月29日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。

あんなさん(@piropiroanna)による最新情報や質問への回答内容をまとめました。

Googleからのお知らせ

アプリ ディープリンク: ウェブサイトとアプリを接続

https://developers.google.com/search/blog/2025/05/app-deep-links?hl=ja

Google検索がモバイル中心の現状を踏まえ、2013年から重要性を認識しているアプリのディープリンクについて掘り下げたもの
アプリのディープリンクが何か、それを使用するメリット、そして効果的な実装方法が解説されており、現状についても紹介されてい

アプリを所有している方や、ディープリンクの導入を検討している方はぜひ一読してほしい。

Top ways to ensure your content performs well in Google’s AI experiences on Search

https://developers.google.com/search/blog/2025/05/succeeding-in-ai-search?hl=ja

AI OverviewやAI Modeといった、新しい検索エクスペリエンスでもコンテンツのパフォーマンスを高める方法について紹介されている。
主に、「サイト訪問者に引き続き焦点を当て、ユニークで満足できるようなコンテンツを提供し続けること」で、この点はGoogleが長年重視してきたものと変わりがないとのこと。

Googleでは、ユーザーが独自の価値を付加しているような、優れたオリジナルコンテンツを見つけられるように支援することを目標としている。
記事では、AIエクスペリエンスを含むGoogle検索全体で成功するために考慮すべき点がいくつか紹介されている。

Google I/O 2025について

5月はGoogle I/Oも開催。YouTubeではダイジェスト版も上がっているので、翻訳機能も活用しながらぜひチェックしてもらいたいとのこと。

https://blog.google/intl/ja-jp/google-io-2025/

検索Q&A

デスクトップとモバイルの各ページ正規化設定

ECサイトを運営しており、PCサイトとモバイルサイトを持っている。URLが同一であるが、UI(ユーザーインターフェース)がそれぞれ異なっている。
PCサイトとモバイルサイトで商品一覧ページの合計ページ数が異なる場合、cannonicalをどのように設定するのが適切か?

デスクトップとモバイルの各種設定に関しては、「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」の各項目を確認してほしい。
今回のケースでは、URLが同じであるため、シンプルにそのURLを正規化に使用するのが適切ではないかとのこと。

インデックス登録レポートのURL総数の変化

以前までインデックス未登録(除外)として多数表示されていたURLが、ある時点からサーチコンソール上に一斉に表示されなくなった
該当のURLは削除やステータス変更(404や410)は行っておらず、他のカバレッジに移動した様子も確認できていない

ページインデックス登録レポートの解説から、URL総数自体は増えることはあっても減ることはなく、いずれかのステータスに振り分けられるはずと考えているが、原因がGoogle側での処理優先度の変化によりサーチコンソールでの可視化対象から外れたのか、またはサーチコンソールの仕様上の変更が関係しているのか?

一般的な回答として、GoogleはURLの数が決して減らないというのは一概には正しくなく、つまり、GoogleもURLを「忘れる」ことがある。(※注:意図的にクロールやレポート対象から外すという意味だと考えられます)

これは、Googleが検索サービスを開始した1997年以降に認識した全てのURLを記録し続けるには、膨大なストレージが必要となることを想像すれば理解しやすいのではないか。

インデックス登録やクロール状況に何か問題が生じている場合には、おそらく別途レポートにて報告が上がっているはず。
もし何かアラートが発生している場合には、そちらに対応するのが良いとのこと。

運営ページのトラフィック数が減少

最近、運営しているページのトラフィック数が減少した。確認したところ、他社のページが上位に上がっており、そのサイトには「AIサポート」と表示されており、AIを使って記事を作成しているようだった。その記事はドイツの美術館を取り上げたものだったが、どこにも存在しない美術館が含まれていた。

AIを利用することは問題ないと思うが、なぜ明らか誤った情報を載せているサイトを上位にしてしまうのか?

担当チームに確認した結果、考えられる全てのシグナルを調査したが、問題のサイトは「とても好意的に受け取られており、そのページにも問題はない」という見解。

質問者が指摘した「どこにも存在しない美術館」については、翻訳上の問題かもしれないが、実際には存在する美術館の名前と共に、その特徴が具体的に記述されていたことが確認された。

サイトのトラフィック減少については、Google検索の公式ページ「Google検索トラフィックの減少をデバッグする」の中の「掲載順位のわずかな低下」の箇所が参考になるかもしれないとのこと。

GoogleクローラーのIP制御導入時のリスク

大手ECサイトを運営しており、偽物のGooglebotからのアクセスをブロックするため、クローラーのIP判定を導入したいと考えている。

Googleが提供しているIP情報は更新があり、その際のIP情報の同期が必要となるが、この同期処理が1~2週間ほど遅れた場合、何らかのリスクが生じる可能性はあるか?

IPファイル自体は毎日エクスポートされるものとなっている。

Googleを誤ってブロックしてしまうことを心配している場合、IPファイルの新しいバージョンも毎日ストックすることをおすすめする。GooglebotのIPを誤ってブロックすると、もしかしたらページがGoogle検索結果から削除されてしまう可能性もあるので、確認・検討してほしい。

スパム行為を発見した

検索クエリで大量の不明サイトが作成されているのを発見した。これらのサイトは、ページタイトルと説明文が異なっている。キーワードハックのように見えるが、知人の名前と職業を含むクエリ以外でも、多く作成されている。

これらのサイトを停止してほしいが、スパムなのでどうしたら良いか分からない。

質問に具体的な氏名のクエリも添えられていたため確認したところ、日本ではとてもよくある一般的な氏名だったため、スパムであるとは断定できなかった。

もし具体的にスパム行為や不正行為のあるページを発見した場合は、Googleの公式ページ「スパム、フィッシング、マルウェアを報告する」からスパムページを報告することができる。

ECサイトで商品画像が認識されない

ECサイトを運営しており、Google Search Consoleの公開URLテストでテスト済みのページのスクリーンショットを確認したところ、商品画像が全て認識されておらず困っている
Lazy Loadが原因ではないかと考え、実装内容を確認したが、Google検索セントラルのドキュメントで推奨されている方法で実装されていた。
他に考えられる原因があれば教えてほしい。

ページのパフォーマンスに懸念がある場合は、その改善に取り組むことはとても良いこと。

また、Google画像検索で対象の画像がインデックスされているかどうかも確認してみることを推奨する。
その理由として、Google検索ではページを処理している最中に、後ほど画像の抽出を試みる可能性もあるため。

サイトを確認したところ、パラメーターによっては画像検索に表示されているアイテムもあったので、さらに分析を進めてみてほしいとのこと。

サイト移転による意図しない検索結果

先日、ドメインを変えずにサイトのリニューアルを実施した
移転に際し、301リダイレクトやcanonicalタグの設定など、できる限りの対応は行ったが、あるキーワードで検索すると、検索結果画面のタイトルやメタ情報が意図しない別のものになっていた。
これは、Google側が新しいURLなどを評価処理している最中に起こる事象なのか?

サイトを確認した結果、処理中に該当の記事ページが別のページなどを経由して複数のリダイレクトを通過し、最終的に記事ページをホストしているトップページが表示されている状況だったことが確認された。
この状況は、例えばリッチリザルトテストで特定の記事ページをテストした際に、HTMLソースやスクリーンショットが該当のトップページのものが表示されることからも確認できるとのこと。
そのため、おそらくこのリダイレクトの問題を解消していただければ、時間と共に解決するだろう。
もし対応後も意図しない検索結果が続くようであれば、改めてGoogleに連絡してほしい。

意図しないタイトルリンクが表示される

スマホで屋号検索をすると、検索結果におかしなタイトルが表示される。
タイトルタグ、h1、og titleのいずれにも記載をしていない。
PCで検索した場合は、タイトルタグに入れたものが表示されるため問題はない。対処方法を知りたい。

Google側の環境ではこの現象を再現することができなかった。問題は時間の経過とともに解決した可能性が高いと考えられる。

もし、再びGoogle検索結果のタイトルリンクに関して問題が発生した場合は、Googleの公式ページ「Google 検索結果のタイトルリンク、見出しの変更のベストプラクティス」を確認してほしいとのこと。

おわりに

次回は6/26(木)に実施予定とのことです。

過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q

Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K

前回のオフィスアワーまとめ
Google検索オフィスアワーまとめ(2025年4月24日)

過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blog-tags/webmaster-office-hour

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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