Googleのオンラインイベントである、Google検索オフィスアワーのまとめ記事です。
6月26日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
あんなさん(@piropiroanna)による最新情報や質問への回答内容をまとめました。
Googleからのお知らせ
新たにポイントプログラムのマークアップをサポート
https://developers.google.com/search/blog/2025/06/loyalty-program?hl=ja
メンバー特典(価格の引き下げやポイントの獲得など)は、オンラインで商品を購入する際に買い物客が考慮する重要な要素の一つ。
6/10より、Organizationの構造化データにポイントプログラムの定義を、Productの構造化データにポイントプログラムの特典をそれぞれ追加できるようになった。
これにより、ビジネス情報がポイントプログラムの特典付きで検索結果に表示されるようになるとのこと。
※注:ブログにリンクされたドキュメントには、対象国に日本の記載はまだありませんでした。
Google検索結果ページの簡素化
https://developers.google.com/search/blog/2025/06/loyalty-program?hl=ja
Google検索結果ページを簡素化するための継続的な取り組みの一環として、いくつかの構造化データ機能のサポートを段階的に終了することが決定された。
Googleの分析によると一般的にGoogle検索で使用されておらず、ユーザーにとってもたらす付加価値が小さくなったと判断されたため廃止されるとのこと。
これにより、検索結果ページがより簡素になり、他の広く使われるエクスペリエンスに注力できるようになることが期待されている。
具体的にサポートが終了する構造化データタイプは、書籍アクション・コース情報・主張の審査・給与推定額・学習用動画・特別なお知らせ・車両リスティングの7種類。
このアップデートはページの検索ランキングには影響を与えないとのこと。
一部の検索結果において、これらの使用頻度の低いマークアップがサポートする特定の視覚的機能が表示されなくなり、より簡素な表示になる。
検索Q&A
AI Overviews機能のこれから
AI Overviewsの表示が広まる中で、検索広告とAI Overviewsが同時に表示される場合、その表示順はAI Overviewsの後にGoogle広告となるのか?
また、今後検索広告が多いクエリにおいて、Google広告に表示されている情報やリンクがAI Overviewsに表示されることはあるのか?
AI OverviewsやAIモードに関しては、よく質問されるトピックの一つですが、これらはまだ新しい機能であるため、明確に回答することはできない。
Googleとしては、このような新機能に関する今後の予定を保証することは非常に難しく、不明瞭な回答や情報を伝えることで、新たに困難を招くことを避けたいと考えている。
そのため、現時点では明確な回答ができないことを理解してほしい。
サイトリニューアル後にアクセス数減少
4月上旬にドメインの変更をせずに、ディレクトリ構造の変更を伴うリニューアルを行った後、該当のディレクトリ配下の記事がなかなかインデックスされなくなり、5月22日あたりにさらにインデックスを外されるようになった。
301リダイレクト、サイトマップの更新、カノニカルは実施し、内部リンクも手動で対応しているにもかかわらず、どうにかしたい。
サイトを確認したところ、該当のURLは問題なくインデックス登録されており、検索結果のトップに表示されていたとのこと。
時間の経過と共に問題が解決したのかもしれませんが、今回は問題なく実装されているように感じた。
よく聞かれる事象ではあるが、Googleは全てのページをインデックスしているわけではなく、システム(Googleのシステム)の判断が、以前と異なる場合というのもある。
もし他のページでインデックス登録が外れていても、それは一般的に起こりうる事象となってくる。
同一社名の商品の問い合わせ電話が来る
過去に同一名で家電製品を販売していた企業があり、特定のキーワードで検索された場合、販売元の企業サイトではなく、弊社(Webマーケティング会社)のサイトが表示されてしまうため、ユーザーの方からの電話が頻繁にかかってきてしまう。
あまり評判の良くない会社だったようで、いつの間にか社名変更したままユーザーへのアナウンスがないようで、弊社に連絡が来てしまう。
このように事業内容と全く関係ないクエリ+社名で検索された場合に、ヒットさせない方法は何かあるのか。
このような質問は定期的に寄せられるものの、そのような検索オプションは存在しないとのこと。
事業を始める前に、より広く広範な市場分析を行い、ブランディングについて深く考えていく必要がある。
そのため、検索だけに関わる部分ではなく、ブランディング全体から取り組んでいくのが良い。
クロール済み・インデックス未登録ページ改善
サイト公開時からクロール済み・インデックス未登録としてインデックスされないページが多くあり、サイトマップの更新などによって一時的に改善したが、再びインデックスから外れてしまった。
ページの品質が低いことが大きな原因なのか?またその場合、インデックスされるまで品質の改善とクロールリクエストを繰り返すことは対策として良いと言えるのか?
ページの品質も大切な観点の一つではあるものの、品質だけに焦点を当てるのではなく、Web全体への付加価値として考えていただくことも重要なポイントの一つ
例えば、ページ自体は悪くなくても、似たようなページがたくさんある場合や、同じサイトからの類似コンテンツがある場合が挙げられる。
具体的な例としては、自動翻訳されたページや、URLパラメーターが似ているURLが多いケースなど。
このようなケースでは、そのページが低品質だったり質が悪いという意味ではなく、Web全体に付加価値を与えているかどうかを再度確認する必要がある。
また、システムがそれを認識し理解するまでには多少時間がかかることもあるため、この点を念頭に置いておくことで、落ち着いて今後の対応ができるだろうとのこと。
ツールによってインデックス数が異なる
サイトで公開しているページ数がCMSとサーチコンソールで異なる状態である。
全てをインデックスされていない状況は理解できるが、サーチコンソールのグラフでは近々でインデックスされたページが減り、未登録ページが増加傾向にある。
公開ページが減っていないのに、インデックスだけが減ったのはなぜか。
Googleは、全てのページをインデックス登録するわけではない。以前インデックス登録されていたページでも、時間の経過と共にインデックス登録が外れることは十分に起こりうること。
CMSの都合上、ユーザーには公開されないシステム上だけで出力されるURLがあり、そのURLをGooglebotがクロールしてきていますが、どこから発見したものなのか。
GoogleはURLを様々な方法で発見しており、これには、自サイトからのリンク、他サイトからのリンク、そしてサイトマップなどが含まれる。
スパムのようなURLやシステマティックなURLに関しては、あまり心配する必要はないと考えている。
今回のケースでは、該当のURLが404ページへリダイレクトされていたため、問題ないと思われる。
また、一般的なコメントとしては、数百ページ程度のサイトとは違って、大規模なサイトではページ数を正確に数えることは非常に難しいため、URLの数にはこだわりすぎないことを推奨する。
サイトマップを毎日送信するべきか
CMSの機能でサイトマップをサーチコンソールから毎日送信することができるが、サイトマップは毎日送る必要はあるのか、また、毎日送ることでメリット、デメリットなどはあるのか。
サイトマップを毎日送信することは必須ではないが、日自動化することで、別のチームによる更新の見落としなど、ヒューマンエラーを減らせる可能性があるのではないか、とのこと。
サイトマップの送信回数を減らしたい特別な理由がないのであれば、毎日実行しても問題ない。
今回質問文からは割愛したが、質問に寄せられる「いつも楽しみに見ています!」などといったコメントはとても励みになる。
また、初心者向けの質問であることはまったく気にする必要はなく、気になることがあればぜひ質問してほしいとのこと。
おわりに
次回は7/31(木)に実施予定とのことです。
過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q
Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K
前回のオフィスアワーまとめ
Google検索オフィスアワーまとめ(2025年5月29日)
過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blog-tags/webmaster-office-hour