SEOスパムとは
SEOスパムとはSEO技術を駆使した不正行為です。
検索での上位表示を目的とした、過剰なSEOテクニックを駆使した施策のことで、不正と見なされペナルティの対象になります。
その多くは検索エンジンのアルゴリズムの裏を突く悪しきSEO対策であり、ネットを利用するユーザーの利便性を損なってしまうこともあるので、厳しい取り締まりが行われています。
そもそもSEOとはユーザーの利便性を向上させることが目的なので、特定のページだけを上位に表示させようとする不正なSEOは明らかに本来の検索エンジンの役割を妨害しているのです。
検索エンジン大手のGoogleのガイドラインでもこのような不正なSEOは禁止されていて、違反するとペナルティを受けることがあります。
SEOスパムの手法は?
SEOスパムの手法は、主に「転送系」「リンク系」「盗用系」「隠ぺい系」の4つに分かれます。
転送系スパム
転送系はページ誘導、不正リダイレクトなどの手法が挙げられます。
これらの手法は、ユーザーが求めるページとは異なるページに誘導することを目的としているのです。
転送設定そのものに問題があるのではなく、ユーザーが求める検索結果とは大きくかけ離れたページに誘導することが問題です。
リンク系スパム
リンク系はコメントスパム、トラックバックスパム、有料リンク、リンクファームといった手法があります。
いずれも「大量のサイトに同じリンクを貼る」「特定のキーワードをページに大量に貼る」といった行為です。
ユーザーと関わりのあるリンクではなく、単に上位表示を目的としたリンク施策はSEOスパムと見なされます。
盗用系スパム
盗用系はスクレイピング、スプログなどの手法があります。
スクレイピングは他サイトの情報を専用のコンピュータソフトを使って抽出して盗み取る手法で、「ウェブ・スパイダー」とも呼ばれます。
スプログは目的のサイト(商品など)にユーザーを誘導するために、無料ブログサービスのアカウントを大量に作り、同じ内容の情報をブログに投稿する方法です。
これはアフィリエイト系でよく見られるスパムです。
隠ぺい系
隠ぺい系は隠しリンク、隠しテキスト、隠しキーワード指定・埋め込みなどの手法があります。
これは検索を利用するユーザーの見えない部分にテキストやリンク、キーワードを埋め込む方法であり、ユーザーの意志に関係なく別のサイトに誘導するのが目的です。
なぜGoogleはスパムを嫌うのか
Googleのサービスとは「ユーザーが求める情報を、検索結果で提供すること」です。
SEOスパムによって検索結果に偏りが出ることや、ユーザーが求める検索結果が出なくなってしまうと、「なんだ、Googleって全然使えない」と思われるようになり、ユーザーは離れてしまいます。
こうなるとGoogle自体の経営に悪影響が出ます。
そうならないためにも、Googleは日夜SEOスパムを取り締まり、検索結果の品質向上に努めているのです。
これから自分でSEO対策を行う場合には、Googleが禁止しているスパム行為をきちんと理解し、それに該当しないようなサイトを構築をする必要があります。
というのも、近年のGoogleのスパム監視対策は飛躍的に厳しくなっており、SEOスパムに該当するものを設置してしまうと、スパム認定されて「検索結果から消される」「検索順位を大きく下げられる」といった処罰(ペナルティ)を受けるからです。
検索上位を目指してSEO対策を行ったのに、逆に検索結果が悪くなってしまっては本末転倒です。
どのようなSEOがスパムとして認定されるのかをあらかじめ理解した上で、スパム型に頼らない施策、Googleにスパム認定されないようなクリーンなSEO対策を実践していきましょう。