今のSEO会社、大丈夫ですか?
最近、サクラサクマーケティング株式会社(以下サクラサク)には、さまざまな相談が寄せられています。なかでも多いのが、すでにSEO会社と契約している企業様から「不満がある」「うまくいっていないので相談に乗ってほしい」といった、外注先のSEO施策に関するお悩みです。
こうした背景には、SEO担当者様が抱える深い不満があると感じています。
もちろん、私たちサクラサクも100%完璧ではありません。それでも私たちは、こうしたお声を真摯に受け止めながら、お客様にサクラサクならではの価値を提供し、自社サービスの改善に日々取り組んでいます。
今回は、数ある不満のなかでもSEO会社との「コミュニケーション」に焦点を当てて、具体的に掘り下げていきたいと思います。
本シリーズでは、皆様に共感していただくことに加え、具体的な改善策を見つけるきっかけをご提供したいと考えています。
その一環として、サクラサクが新たに提供を開始した「セカンドオピニオンSEOサービス」もご紹介します。このサービスが、現状の課題を見直す一助となれば幸いです。
SEO会社に対する5つの不満
SEO会社とのコミュニケーションにおいて、担当者の方が特に不満を感じやすい「あるある」を5つご紹介します。
凡事徹底ができていない
最も基本的なことですが、意外とこれができていないコンサルタントは少なくありません。
約束を守らない(納期・時間)
提示された納期を守らなかったり、打ち合わせに遅刻したりといった、基本的な約束が守られないケースです。
レスポンスが遅い
プロジェクトをスムーズに進めるには、仕事のキャッチボールの速さが大切です。レスポンスが遅いと業務全体の停滞につながるだけでなく、相手に不信感を生む可能性もあります。
プロジェクト進行のスピード感
契約時はスムーズな進行をうたっていたにもかかわらず、実際にスタートするとペースが遅く、「この進み方で本当に目標達成できるのか?」と不安になるケースです。
できないことを言わないコンサルタントの姿勢
「できると言ったからにはやる」「できないことは正直に伝える」という、コンサルタントとしての基本ができていないケースです。
これらはすべて「凡事徹底」が重視されていないことで起こります。
商材理解が弱い
SEO施策の質は、クライアントの商材をどれだけ深く理解しているかによって大きく左右されます。外部のコンサルタントにとって、クライアントの商材や業界トレンドはゼロから学ぶ対象です。そのため、まずは商品やサービスの特性をしっかりと把握する必要があります。
加えて、競合の動向や業界全体の構造などの知識も欠かせません。これらの理解が不十分なままでは、いくらSEOやコンテンツ制作の知識が豊富でも、施策が的外れになってしまうおそれがあります。
結果として、「SEOのセオリー通りではあるが、商材の魅力や顧客ニーズとうまく噛み合っていない」といった、表面的なアウトプットに終始してしまうこともあります。
真に成果の出るSEO施策を実現するには、小手先のテクニックだけでなく、商材を深く理解し、常に学び続ける姿勢が不可欠です。
テンプレ・パッケージコンサル
多くのSEO会社では、業務の効率化や仕組み化を目的として、資料のテンプレート化やパッケージ型のコンサルティングを導入する傾向にあります。これは、限られたリソースでより多くの案件に対応できるというメリットがあるためです。
しかし、こうした効率重視のアプローチは、時としてお客様の不満や不安につながります。例えば、「テンプレートに沿って進められてはいるが、これが自社の課題解決として本当に合っているのだろうか?」といった疑念が生まれることがあるでしょう。
発注側の企業が求めているのは、見た目が立派な資料ではなく、自社の状況に合った具体的な分析や提案です。画一的な内容ではそのニーズを満たすことができず、価値のあるコンサルティングが提供されません。
役務範囲外はやらない
契約内容に定められた業務範囲を基本とすることは、ビジネスとして当然のことですが、SEOのように成果を追求する世界では、「ここまでやれば終わり」という明確な区切りがないのも事実です。
そのため、成果を出すためには契約範囲に縛られすぎず、成果に結びつくことを惜しまず行なう姿勢も重要です。
「これもやってくれないの?」「これも見てもらえないの?」といった声をお客様から常にいただくようでは、信頼関係を築くことは難しいといえます。
もちろん、決められた予算のなかですべてに対応するのは現実的ではありません。それでも成果にこだわり、必要であれば役務範囲を超えて動ける「顧客視点」を持つことがコンサルタントには求められます。
提案前と後のギャップ
これは、お客様から最もよく聞く不満の一つかもしれません。「契約前後で話が違う」という問題です。
典型的なのは、契約前には熱意あふれる提案をしていたにもかかわらず、いざ契約が成立した途端にトーンダウンしまうケースです。特に営業担当とコンサルタントが異なる場合に、こうしたギャップが生まれやすくなります。
このような事態は、お客様の期待を裏切るだけでなく、会社そのものへの不信感にもつながってしまいます。
不満を生みやすい4つの要因
ここまで「SEO会社に対する5つの不満」をご紹介しましたが、こうした不満はなぜ起きるのでしょうか?その背景には、SEO業界特有の構造や各社の経営判断が大きくかかわっています。
おもな要因として、以下の4つが挙げられます。
1. 量産型コンサルティングの限界
コンサルティング業務は終わりがなく、どれだけでも仕事を生み出すことができます。しかし、コンサルタントの数には当然限りがあります。そのため、多くのSEO会社は、少ないリソースで多くの案件を回すことで利益を確保しようとしがちです。
例えば効率化の手段として、次のような取り組みがあります。
仕組み化
業務フローを標準化し、誰でも一定の品質でサービスを提供できるようにする
テンプレート化
資料や報告書をテンプレート化し、作業時間を短縮する
パッケージ化
提供内容をパッケージとして固定し、個別対応を減らす
こういった取り組みはコンサルティング業務を効率化することができますが、それによって「提案された内容が自社の状況に合っていない」といった不満につながることがあります。
立派な資料も実際はテンプレートであるため、「このレポートは自社に必要なのか?」という疑念が生まれてしまうのです。
2. 受注優先の営業スタイル
営業にとって受注は最重要の仕事であり、努力をすることは当然ですが、SEOのような無形商材は契約してからが本当のスタートです。
しかし、受注優先の営業では次のような問題が起きがちです。
- 営業担当が受注欲しさに、提案時に「これもできます。あれもできます」と過剰に期待値を上げてしまう
- お客様は高い期待を持って発注するが、期待値が大きいほど、実現のハードルも上がる
- 結果的に、提案時と実際のサービス内容との間にギャップが生まれ、不満につながる
特に、営業担当と実際に担当するコンサルタントが異なる場合、提案時の約束が守られなかったり、熱量が下がったりすることがよく見られます。
3. 属人性の問題(SEO人材の不足・教育不足)
コンサルティング業務には、担当する個人のスキルにサービスの質が依存してしまう「属人性」の問題があります。
ほとんどの会社には、経験豊富なベテランと成長途中の新人の両方がいるでしょう。そのため、ついた担当者によってサービスの質に「当たり外れ」が生じてしまう可能性が常につきまといます。
そしてこの問題は、現在のSEO業界が抱える深刻な課題によって、さらに根深いものとなっています。
第一に、「SEO人材の不足」です。
SEOを専門とする人材は市場全体で非常に少なく、優秀なエキスパートを見つけるのは極めて困難な状況です。
第二に、「教育の難しさ」です。
SEOは非常に専門性が高く領域も広いため、一人前のコンサルタントを育成するには相当な時間と労力がかかります。結果として十分な教育が行き届かず、社内でもコンサルタントのスキルに大きなばらつきが生まれやすいのです。
このような人材不足や教育不足が、先に述べた「凡事徹底ができていない」や「商材理解が弱い」といったコミュニケーション上の不満につながる要因となります。
実際、サクラサクには他代理店や競合他社から、人材育成や案件に関する相談が持ち込まれるケースもあります。
4. 会社の経営方針
お客様が感じる不満は、個々の担当者の問題というより、SEO会社の経営方針に起因することもあります。
例えば、売上目標の達成や株式上場などを目指すなかで、経営上のプレッシャーから、とにかく「受注」を優先するという傾向が強まることがあります。しかし、そうして増やした案件を、社内で品質を保ちながら実行できる人員、特に経験豊富な人材が不足しているケースは少なくありません。
結果として、経験の浅い新入社員や若手社員に多くの案件を任せることになり、どうしてもテンプレートに頼った画一的な運用に陥ってしまいます。受注した案件を業務委託契約の外部フリーランスがお客様に知られない形で担当している、といったケースも散見されるようです。
このような経営方針と現場の実情とのギャップが、「担当者のスキル不足」や「契約前後の話の食い違い」といった、コミュニケーション上の問題を引き起こす原因になっていると考えられます。
ではサクラサクはどうなのか?
サクラサクは、営業活動があまり強くないという側面があります。その理由は、「嘘をつかず、約束を守る」という経営方針があるためです。
SEOはやってみなければわからない要素が多くあります。そのため、難しいことには「難しい」と正直にお客様に伝えていますが、コンペなどにおいてこの正直さは、不利になりやすい要素です。
しかしながら、コンペから半年ほど経過した際に「やはりサクラサクにお願いできないか」という相談を受けるケースはよくあります。「言っていたことと違った」「結果が出なかった」といった理由から、リカバリー役として声をかけていただいているようです。
サクラサクが選ばれる理由
サクラサクが顧客から選ばれる理由は、以下の4つに集約されると考えています。
理由1
一貫した企業理念
サクラサクは、上場や会社の売却を目標としておらず、「一日でも長く会社を続ける」ことを目指しています。そのため、「一社一社のお客様を大切にし、長期的にパートナーとなる」ことを重視しています。
こうした企業理念は短期的な売上や受注に左右されにくいため、お客様に真摯な姿勢で向き合える土壌ができています。
理由2
明確なミッション
サクラサクのミッションは「Webマーケティングの力を使って桜を咲かせる(お客様の売上を上げる)」ことです。自社の売上よりも、お客様の売上を上げることが存在価値であると考え、お客様の売上向上にコミットしています。
また、SEOは売上を上げるための一つの手段に過ぎません。そのため、SEOを行なわないほうが良い場合や、コンテンツ制作が無意味と考えられる場合は、その旨を正直にお伝えしています。
こうした常にお客様に寄り添った(並走、伴走)姿勢が、サクラサクを信頼していただけている一つの理由と考えています。
理由3
行動指針の浸透
サクラサクでは社長が20年間、「約束を守れ」「できない約束をするな」「レスポンスの速さ」「相手視点での返信」といった行動指針を社内で徹底して伝えてきました。
これにより、これらの指針が社内に深く浸透しており、愚直で誠実なイメージをお客様に持っていただくことが多くあります。他のSEO会社に不満を持たれたお客様がサクラサクに依頼した際にも、安心感を得ていただく大きな要因となっています。
理由4
採用力と育成力
SEO業界では人材不足や教育不足が課題とされています。サクラサクでは、リモートワークやフルフレックス、副業OKなどの柔軟な働き方を取り入れることで、多くの優秀な人材を集めることに成功しています。
採用においては、企業の理念・ミッション・行動指針に共感する「人として良い人」を最も重視し、入社後の育成に力を入れています。
また、社長自ら「ねぎお塾」という社内塾を週1回開催し、SEOの専門知識からコンサルティングの方法まで、徹底した育成を行なっています。
新サービス:サクラサクのセカオピSEO
サクラサクは、これらの強みを活かし、「サクラサクのセカオピSEO」という新サービスの提供をはじめました。これは、現在ほかのSEO会社と契約している企業様向けに、サクラサクがセカンドオピニオンとしてアドバイスを提供するサービスです。
プランとしては「ショット診断プラン」と「並走アドバイザリープラン」の2種類があります。
まずは無料相談を通じて、現在のSEO会社や施策に対する不満や疑問をご相談ください。サクラサクは、できない約束はせず、他社の状況や評判も把握しています。現在の施策が正しいかどうか、あるいは現在のKPIが達成可能かどうかなど、率直な意見をお伝えいたします。