こちらの記事は弊社運営クラウドライティングサービス『REPO』のライター向けに作成したものです。
どうやって自分の書いた文章を編集したらいいのかわからない・・・何を削って、何を足せばいいのか、判断できない・・・。
それなら、簡単な5ステップの編集方法を試してください。他に難しい知識や技術を習得しなくても、これだけやれば十分、あなたの文章は改善されます。よりわかりやすく、より強力に。
1.詳しく、具体的に、十分な量を書いているか?
一般的に、ボリュームの乏しい内容が薄い文章の価値は低いです。ライティングでは短く書くことが大事だと言われていますが、それは「無駄な文章は削って簡潔にすべき」という意味です。単純に短ければいいというわけではありません。読み手にとって必要な情報が十分に書かれていなければ、いかに短く簡潔だろうと意味がないんです。
具体的な情報が盛り込まれた、ボリュームのある記事はそれだけで価値があります。逆に曖昧な表現が多く、情報量が足りていない場合は加筆しましょう。記事の中身は何よりも大事なところですからね。
内容そのものがしっかりしていれば、表現や言い回し、その他細かな要素が洗練されていなくても大きな問題にはなりません。だけど、内容そのものの欠陥を表現や言い回しで補うことなんて絶対に、できません。
2.記載してある情報に間違いや誤解がないか?
客観的な事実に関する記載(法律や資格、試験、団体などに関する情報)に、間違いがないかどうかをチェックしましょう。記載した事実の誤りは、記事に対する信頼を損ないます。ひとつが間違っていると、他のすべても間違っていると読み手に思われてしまう危険もあります。
主観的な内容の記事ならさほど気にすることはないかもしれませんが、資格や法律が絡むような記事の場合は、かなり神経質になって見たほうがいいですね。
事実確認が必要な箇所にマークを付けて(Wordなら、コメント機能で「要確認」と書き込むなど)、インターネットなどで調べましょう。参考⇒ライティング作業が楽になる!リサーチ方法
3.記事の構成や流れに違和感はないかどうか
言うべき順番も大事な要素です。先に言うべきことを、後に配置していないかどうか。段落の構成順序は、本当にこれが適切なのかどうか。これらの要素も大切です。いくつかポイントがあります。
・最も伝えたい重要なことは段落の冒頭に。
前置きの説明が必要だと感じて、回りくどい説明を書き込んでしまうかもしれません。ですが、必要だと感じているのは書き手だけです。読み手にとっては余計な前置きは不要。
ほとんどの場合、それがなくても何の問題もありません。単刀直入に伝えましょう。
・すべての段落に意味を持たせましょう。
各段落には、それぞれに固有の新しいアイデアや視点が含まれていますか?それとも、前の段落とまったく同じことを、ただ言葉を変えて繰り返しているだけでしょうか?
ただ単に段落の固まりを並べていけばいいわけではありません。段落や文章はおたがいに関連性がなければいけません。
・適切に段落の順番を入れ替えましょう。
段落から段落へと、アイデアや主張が関連性を持ちながら発展していくように、そしてスムーズに違和感なく読んでいけるように・・・。入れ替えをすることで、読みやすさやがアップします。
また、見出しと本文との整合性もチェックしてください。見出しに書いてある内容が、本文ではまったく言及されていない場合は、見出しを変えるか本文を書き直すか、どちらかです。
4.リード文・各見出しの最適化
リード文や見出しは、ある意味本文よりも大事なパーツと言えるかもしれません。読み手に本文を読んでもらうための重要な要素ですから。リード文で明確な「約束」をしていないなら、それはリードの役割を果していません。約束とは、その記事を読むことで得られる結果(利点)のこと。読み手はその結果を得るために、記事を読むわけです。
だからこそ、リードで明確な約束をして本文に引き込む必要があります。その記事を読む理由を与えるんです。もしリードが無難な挨拶や何も言っていないような定型文で始まっていたら、記事を読む明確なメリットが伝わるように修正しましょう。
あまりに長過ぎるのも避けたほうがいいでしょう。リードに関しては、簡潔であればあるほどいいです(もちろん、必要な情報を伝えるための長さは必要ですが)。余計な前置きはなしに、単刀直入に伝えましょう。
各見出しは段落の内容が端的にわかるシンプルな形に。飛ばし読みでも、おおまかな内容が理解できるようにしましょう。読み手にとってのメリットを盛り込むのもいいですし、上手く好奇心を煽るのもいいかもしれません。
いずれの場合も、相手が頭の中で考えていること(相手が求めているもの)を、端的に表したシンプルな言葉・・・それが各見出しとして最適ではないでしょうか。記事を読んだ人が、どんな情報を求めているのかを想像して(関連語ツールなどを使うのもいいですね)、それに合致した見出しにするのが確実です。
5.回りくどい表現や重複箇所などの無駄な部分を削る
無駄な表現(あってもなくてもさほど変わらない表現)や、回りくどい言い回し、長ったらしい言葉を削ってスッキリさせます。たとえば、以下のような表現の多くは削っても支障はありません。
▼指示代名詞(こそあど言葉)
これ、それ、その、これら
▼回りくどい表現
~ということができます、~ということになります、~することができます
~を行う、~という、~可能、もの、こと
▼言わなくてもわかる表現
この記事では〜、この投稿では〜
▼接続詞
そして、つまり、また、さて
「絶対に使ってはいけない」わけではありませんが、あまりに多用すると回りくどく、長ったらしくなります。文章がぼわっと膨らんで、読みづらくなるんですね。多用しているようなら、思い切って削除しましょう。
同じ表現・言葉が同一段落内に頻出しているケースにも注意です。誰でも自分で無意識に多用してしまうお気に入りの言葉があるはず。「そして」や「非常に」、「しっかり」など。離れた場所で使っているなら大丈夫ですが、同一段落内で多用しているなら削ったほうがスッキリします。
6.自己編集方法のまとめ
編集は面倒に感じる作業かもしれません。だけど、ゼロから文章を作る作業に比べれば精神的に楽なはずです。既にできあがったものに対して手を加えるだけですからね。
最後にいくつか注意点を。編集するときは、ふたつ以上の項目を同時にチェックしないでください。たとえば、段落や流れの構成を直しながら、同時に事実確認の作業をすることはオススメしません。効率が悪いですし、精度も落ちてしまいます。
一項目ずつ編集していきましょう(※弊社の編集スタッフでも一度にたくさんのことをやるのが苦手な人もいれば、逆にマルチタスクで一気に編集してしまう人もいます。あなたに合ったやり方を見つけてみてください)。
また、文法に関してあまり触れませんでしたが、決して文法がどうでもいいからではありません。文法は大切な要素です。ですが、編集は文法を直す以上の意味があるんです(それに、文法の誤りなら人間がやらなくても、Wordの校正機能やJust Right!5 Proなどの校正ツールでかなり正確に直せます)。単に文法を直すだけでは十分ではないということです。
編集は文章をよりわかりやすく、より強力にするための作業。5つの手順を踏めば、あなたの文章は間違いなく改善されるはずです。
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