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Google検索オフィスアワーまとめ(2023年8月10日)

2024年6月26日

ねぎお社長 (根岸雅之)

Googleのオンラインイベントである、Google検索オフィスアワーのまとめ記事です。
8月10日に3か月ぶりに日本版のオフィスアワーが開催されました。

今回はブログ記事の紹介と、Googleのリアルイベントにおける質疑応答セッションの紹介の2つのパートから成る内容で実施されました。

『SEO会社が作った、SEOチェックリスト147選-自社サイトのやるべきSEO施策一覧-』
Googleの検索エンジン最適化(SEO対策)を効果的に実施するための包括的なチェックリスト!
自社サイトのSEO対策において必要な改善点を見つけることができる内容を記載していますので
ぜひご活用ください!
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最近の主なブログ記事

直近のGoogle検索セントラルブログとして、以下の6項目7記事が紹介されました。

ニューストピックオーソリティについて

ニュース トピック オーソリティについて

専門性と見識のある関連性の高いコンテンツがGoogle検索やGoogleニュースに上位表示させるためのシステム
健康、政治、金融などの特化した分野における話題性がある検索に対してどの専門的な情報源が役に立つかを判断できる

話題や場所に関する情報源の注目度、影響力と独自の報道、情報源の評判などを考慮する

サーチコンソールの一括データエクスポートでのBigQueryの効率性に関するヒント

Search Console の一括データ エクスポートでの BigQuery の効率性に関するヒント

検索パフォーマンスデータをBigQueryに取り込んでデータをエクスポートしてから分析したり、別のデータソースと結合したり、サーチコンソールと違って任意の期間にわたって保持できたりなどができる

BigQuery内の処理で費用が発生する場合はあるが、高額な費用を負担することなく、新しいデータを活用するためのヒントを紹介している

Search Console の動画のインデックス登録レポートでの視認性報告の改善

Search Console の動画のインデックス登録レポートでの視認性報告の改善

動画のインデックス登録が行われない理由として、Googleが視認性の高いどうがを特定できなかった、というものがある

この問題を的確に把握して対処しやすい理由を提供するために、より具体的な3つの理由(動画がビューポートの外にある、動画が小さすぎる、動画の高さが大きすぎる)に分類して表示するようになった

新しいユーザー フィードバック フォームで検索の質に関する問題を報告する

新しいユーザー フィードバック フォームで検索の質に関する問題を報告する

Google のスパムに関するポリシーに違反していると思われる結果が表示された場合には、改善された検索の質に関するユーザー レポートを使って、Google まで知らせてほしい

Search Central Live Tokyo および Jakarta 報告ブログ

Search Central Live: 東京と APAC での今後のイベントをご紹介
Indonesian Blog: Search Central Live Jakarta 2023

東京イベントではライトニングトークも実施
質疑応答セッションは今回のオフィスアワーの後半で紹介

サイト名に関する最新情報

サイト名に関する最新情報

このたび、全てのデバイスにおいてサブドメインのサイト名表示に対応した
加えてサイト名システムの仕組みを更新し、検索結果に掲載されるサイト名の選択機能を強化した

Search Central Live : Tokyoの質疑応答のセッション紹介

回答者は日本語話者ではないため英語で回答されていますが、翻訳された字幕が利用可能です。

セッション内では、あらかじめ用意されていた事前質問に、その場で参加者が質問するライブクエスチョンが織り交ぜられていました。

EEATについて

EEAT観点でGoogleはページの何を見ているのか?

直接の回答は難しい
高品質かどうか尋ねた場合に、答えはいつもおなじにならない
こうしたら専門家のようになれる、間違いなく信頼性がある、というものではない

検索品質評価ガイドラインのPDFを読むことをお勧めする
検索品質評価ガイドライン

自動生成コンテンツについて

対話型AIで大量生成されたコンテンツへの対策はあるか
また、クエリによってまとめ系サイトなどのコンテンツばかり多く、ユーザーが本当に知りたい情報にたどり着きづらい現状に思うことはあるか

内容の真偽や品質などを確認せずに自動生成コンテンツを公開した場合に問題が生じる

Googleは生成されたコンテンツに対しての対策を長いこと行っており、新しいことではない
歴史的に特殊なアルゴリズムを使って処理してきたが、たとえばパンダは自動生成コンテンツを含めた、特定の種類のコンテンツを取り除くのに非常によい仕事をしている
今日では機械学習がより改善されており、低品質コンテンツをより精度よく判定しており、実際にヘルプフルコンテンツアップデートをリリースしている

Googleは人間が人間のために作成したコンテンツを促進しようとしている

UGCサイトのコンテンツ

UGCサイトでのコンテンツ品質の保ち方について

これはSEOだけに関するものではなく、一般にUGCサイトはきれいに保つべきである

SEOに影響を与えるものでなくとも、フォーラムやコメントにスパムのようなものがあると人々にとって悪い体験となる
まずはシステム的にスパムかどうかを判定することができるほか、アカウント作成や投稿時に確認したり、何らかの方法でアカウントのチェックを行うこともできる

コンテンツを見て特定のフラグや自動化できるものがあるかチェックしたり、信頼できそうにないものがあれば公開前に人間がレビューするなどもある

SEOでは rel ugc や rel nofollow などを使用可能

検索セントラルのドキュメントも見てほしい
サイトまたはプラットフォームでのユーザー生成スパムを防止する

ビッグクエリエクスポートについて

ビッグクエリエクスポートで、APIとAPIで取れるデータとの乖離がある
ビッグクエリが使えず、APIに依存している人たちがビハインドを背負っている
これに対する考えや優先順位について聞かせてほしい

サーチコンソールAPIは重要で、おそらくUI自体より重要である
これにより表示にリソースを費やすことなく、大量のデータを送信可能

BigQueryへのエクスポートがどのように機能するかわからず、データの不一致がなぜ発生するかわからない

AI生成コンテンツについて

コンテンツにAIが関与した可能性があるといったフラグを導入する可能性はあるか
そのフラグによってインデックスやランキングに影響を及ぼす可能性はあるか

今のところその必要はなく同様に扱っている
コンテンツが何によって作成されたかはあまり気にしておらず、生成されたコンテンツの品質を気にしている

AIによって生成されたコンテンツであることを強調するために構造化データやメタタグなどのアノテーションを実装するのは良いアイデアである

ユーザー観点では、自分が読んでいるものがAI生成によるものか、人間によって書かれたものか、知りたいと思うかもしれないので理にかなっている

ただし、コンテンツをレビューして品質が保証できる場合には不要だと思う

メタタグを実装すると、誤用される可能性がある

大規模サイトのSEOについて

大規模サイトのクロール最適化やサイト運営の戦略について

検索セントラルに記事があるのでチェックをおすすめする
大規模なサイト所有者向けのクロール バジェット管理ガイド

要するに、異なるURLに重複コンテンツが多すぎないようにして、クロールバジェットが無駄遣いされないようにする
クローラーをサイトの適切な部分に送り、最終的にbotがサイトを希望する優先順位でクロールすることを確認するとよい

インデックスについて

インデックスが落ちまくるのはどうすればよいか

Googleはインデックスに登録するものとしないものとを選択している

登録されないのは多くの場合、コンテンツが低品質であるため
技術的な問題ではないため、切り分けが必要

よいコンテンツ作成を心がけるとよい

※補足
前回のオフィスアワーにて、エキスパート達が切り分けした内容が非常に役立ちます。
検索のトリセツ 「インデックスされない」問題の解決方法

ニューストピックオーソリティについて

ニューストピックオーソリティのメディアの評価はURL構造に紐づくのか
サブドメインやサブディレクトリを切らなくてもそれぞれのトピックに対してオーソリティを正確に評価できるのか

一概に言えないが、ページ単位・記事単位で考えている
記事を誰が書いているのかがメタタグで指定されているとよりよい(オーソリティを測る一つの指標である)

ドメインやディレクトリのURLの塊としてみているかどうかは答えられない

ダイナミックレンダリングとサーバーサイドレンダリング

ダイナミックレンダリングかサーバーサイドレンダリング(SSR)かがGoogle検索のパフォーマンスに影響を与えるか

JavaScriptを使用していないのならこの問題は発生しない

サイトによって最適な方法について決定を下す必要がある
SSRはよりサーバーコストがかかるが、送信するHTMLを完全に制御できる
一方ダイナミックレンダリングは処理をクライアントが行うため安く済むが、ダイナミックレンダリングでは読み込みの問題や、サポートされていないAPIなどにより稀に一部のものが見逃される可能性がある

Googleの観点から安全でいたいのならSSRのほうがわずかにすぐれているかもしれない
実際にHTMLをプッシュしているため、追加のリソースを取得する必要がない

おわりに

次回は2023年8月下旬予定とのこと
今回紹介された、Search Central Liveの質疑応答パートは前半だけであったため、後半部分が放送される予定です

過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q

Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K

前回のオフィスアワーまとめ
Google検索オフィスアワーまとめ(2023年5月10日)

過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blog-tags/webmaster-office-hour

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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