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この記事は、「ねぎお社長のSEOメルマガ」をメール配信したものを記事にしております。
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こんにちは。サクラサクマーケティング株式会社、社長のねぎおです。
今回のメルマガは、先日ツイートで爆発的な反響を呼んだ内容について、より深掘りしてお届けします。
https://x.com/negiosakurasaku/status/1916747696750412041
多くのSEO担当者がまだ知らない驚愕の情報――
それは、Google Search Console(GSC)におけるAI Overviews(AIO)の表示方法と、その順位解釈の変化についてです。
ツイートの真相:AIO内のリンクが「1位」としてカウントされる事実
最近のGSCの動向で注目すべきは、AIO(AI Overviews)が表示される際、AIO内に掲載される各リンクが全て「1位」として取り扱われるという点です。
例えば、AIO内に4つのリンクが表示される場合、この4リンク全てが平均順位1位にカウントされ、実際の順位データもその影響を受けます。
つまり、本来の「通常検索」で1位にあるコンテンツであっても、AIOが表示されると「2位扱い」にシフトする可能性があるのです。
公式エビデンスも示している通り、この新たな順位解釈は、これまでのSEO評価の基準を大きく変えようとしています。
この現象が意味するもの
1. 従来の順位評価とのギャップ発生
AIO表示がある場合、GSC上の順位データが実際のユーザーのクリック行動やブランド認知と必ずしも一致しなくなります。
GSC上は「1位」と表示されるものの、ユーザーが実際にクリックする際には違った順位付けがなされるため、データの解釈に注意が必要です。
2. ゼロクリック時代の深化
ユーザーはAIが要約した情報で十分判断できるため、リンクをクリックしない「ゼロクリック検索」がさらに増加する局面にあります。
これにより、従来のクリック数やCTRだけでは計測しきれない、新たなSEOの指標が求められるでしょう。
3. コンテンツ戦略の再考
SEOで成功していた良質なコンテンツが、AIO表示の影響で本来の順位評価が下がるというリスクがあります。一方で、AIOに採用されることで、今まで埋もれていたコンテンツが一気に注目を浴びるチャンスにもなります。
戦略的には、自社コンテンツがどのクエリでAIOに選ばれる可能性があるのか、また、その際にどのように差別化できるかをしっかり検討する必要があります。
今後のSEO対策のポイント
この新たな状況下で、SEO担当者として取るべき対策は大きく3つの軸に集約できます。
1. AIO採用を狙ったコンテンツ設計
- 見出し直下に結論や要点を明示し、すぐに回答が得られるような構造にする
- 箇条書きや表を活用して、わかりやすく整理された情報提供を行う
- FAQ構造や構造化データ(schema.org)の導入で、AIによる自動解析を促進する
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の向上に努め、信頼される情報源としての地位を確立する
2. 新たな計測指標の導入と活用
- 従来のクリック数や順位だけでなく、AIO経由の表示回数やユーザーの行動パターンも注視
- 自社サイトのデータ解析において、どのコンテンツが実際にユーザーの行動につながっているか、細かく分析する
- 広い視野でのSEO戦略を再設計し、ブランド認知や指名検索といった指標も取り入れる
3.ブランド力と信頼性の強化
- コンテンツだけでなく、SNS・ブログ・オフラインのイベントなど、さまざまなチャネルでの外部発信を強化
- 指名検索が増加することで、AIOに頼らずともユーザーに信頼される情報源として認知されるよう努める
- LP設計や導線整理を再確認し、どの媒体からもユーザーが迷わず目的を達成できる環境を整える
まとめ:SEOは「選ばれる」戦略へとシフトする
今回明らかになったGSCの新たな順位カウント方法は、SEOにおける評価軸を根底から変えつつあります。
これまでは単純に「上位表示さえできれば良い」という時代でしたが、今は「ユーザーに選ばれ、信頼される情報提供」が勝負の鍵となります。
AIOの普及がもたらす新たな検索体験を的確に捉え、今後のコンテンツ戦略や計測手法を再構築していくことが急務です。
次回も、AI時代のSEO最前線から最新の戦略や実務知見をお届けしていきますので、お楽しみに!
では、また次回のメルマガで!
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