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こんにちは。サクラサクマーケティング株式会社、社長のねぎおです。
今回は、サクラサクマーケティングの社内R&Dチーム(ねぎお社長+エンジニア+シニアSEOコンサルタント)で行った定点観測と技術調査をもとに、AIOに関して現時点で分かってきた“リアルな13の特徴”を共有します。
AIOとは?
AIO(AI Overviews)は、Googleが検索結果の一部として導入しているAI要約機能です。
複数のウェブサイトの情報をAIが自動で要約し、ユーザーの検索クエリに対して「1つのまとまった答え」を表示します。
従来のSEOでいう「青リンクの上位表示」だけでは太刀打ちできない、新しい検索体験の中心的存在です。
今回は社内R&Dによる実証観察をもとにした、「AIOの13の特徴」をご紹介します!
1. AIOは“検索+周辺情報”のハイブリッド回答
AIOは、ただ検索意図に答えるだけではなく、その周辺にある関連情報までセットで表示する傾向があります。
たとえば「SEOとは」というクエリに対して、AIOはある日は「目的」中心に答え、またある日は「メリット・デメリット」や「活用場面」まで含めて解説してくる。
つまり、1つのクエリに対して“1つの視点”ではなく、“多角的にまとめた情報”が返されるようになっているのです。
2. AIOの表示内容は毎日変わる
社内観測では、AIOで表示される概要テキストやリンク先は、クエリによっては少なくとも24時間以内に1回以上の頻度で更新されていることを確認しました。
毎日見ていると、「昨日と内容が違う!」という現象がよく起きます。
これは、Googleがリアルタイムに「どの情報が最適か」を再評価し続けていることを意味します。
3. 参照URLの50%以上が日々入れ替わる
具体的に検証したところ、AIOに表示される参考リンクのうち、50%以上が前日と違うURLになっているケースが多発していました。
つまり、「一度AIOに載ったからといって、翌日も載る保証はない」。
AIOは“定点で固定されるもの”ではなく、“毎日動く情報フィード”だと考えるべきです。
4. 検索順位TOP20にないURLが引用されることも多い
検索結果上で20位にも入っていないページが、AIOに引用されている事例も複数見つかっています。
実際に社内調査では、10~66%が検索TOP20圏外からの引用でした。
つまり、AIOでは従来の「検索順位ロジック」では説明しきれない、新しい評価軸が存在しています。
5. 引用文とリンク先の記述が一致しないことがある
AIOが表示する要約文と、それに紐づいて表示されるリンク先ページの記述が、必ずしも一致していないケースがあります。
これは、AIOが複数のページの内容を“意味的に再構成”しているためです。
つまり、1つの文は「Aのサイトの情報」と「Bのサイトの表現」を混ぜて要約していることもある。
引用元が“参考資料”であって、“出典”ではないというのが実情です。
6. 構造化された情報が引用されやすい
FAQ形式や比較表、リスト、箇条書きなど、情報が整理されて構造化されているページほどAIOに好まれる傾向が強く出ています。
AIは文脈を理解しながら要約を行うため、曖昧な文章よりも、情報が明確に整理されている構成の方が引用に適していると考えられます。
7. Query Fan-Out:検索意図を分解して答えている
Googleの特許や観測から、AIOでは「検索クエリを複数のサブクエリに分解して、それぞれに答えを出す」ような仕組みが動いていると推測されます。
これは「Query Fan-Out」と呼ばれるプロセスで、ユーザーが気づいていない関連ニーズまで含めて一気にカバーするのが特徴です。
8. Passage Ranking:ページ全体より段落単位で評価
AIOが参照するのは、ページ全体ではなく、その中の特定の一文や段落です。
たとえば、長文記事の中にあったたった1つのQ&Aパートだけが引用されることもあります。
従来のSEOよりも、“細かい構成力”が問われる時代に突入していると言えます。
9. AIOに引用されても、クリックされるとは限らない
多くのSEO担当者が直面しているように、AIOに載ったことでかえってCTR(クリック率)が落ちたという声が増えています。
なぜなら、ユーザーがAIOの内容で満足してしまい、リンクをクリックせずに離脱してしまう「ゼロクリック検索」が増えているからです。
10. 同じクエリでも、AIOの切り口は日替わり
「SEOとは」や「副業とは」といったシンプルなクエリでも、AIOが表示する要約内容は毎回違います。
目的・手順・メリット・注意点など、ユAIが“今日はこの角度が適している”と判断して構成を変えているため、同一クエリの追跡が非常に重要になります。
11. Gemini 2.0で生成精度とスピードが向上
現在のAIOは、Googleの最新AIモデル「Gemini 2.0」を搭載しており、回答生成の質・スピードともに大きく進化しています。
以前のBardとはまったく違うレベルの回答が可能になっており、SEOの対応難易度も高くなっています。
12. AIモード(対話型検索)へ拡張中
AIOはただの要約機能ではなく、今後は「チャット形式の検索」にシフトしていく流れにあります。
実際、米国では「AIモード」という機能が公開されており、AIOの内容からそのまま対話的に検索を深掘りできるUXが提供されています。
13. SEOは「上位表示」から「引用設計」へシフト
今後は、「検索1位を取る」だけでは意味がありません。
AIOに“引用される設計”をすることが、新しいSEOの勝ちパターンになります。
具体的には、構造化・FAQ・テーマ網羅性・内部リンク整備など、「AIが拾いやすい」コンテンツ構造が必須です。
最後に今回お届けした13項目は、すべて我々社内R&Dチームが、海外&国内問わず情報収集、また実証・観察・分析を繰り返して得た最新知見です。
AI検索時代におけるSEOは、従来の指標や方法だけでは成果が出にくくなっています。
だからこそ、AIOの動きを理解し、「人とAIの両方に選ばれるコンテンツ作り」が欠かせません。
地道な観察、構造の見直し、細かい実装。
それらの積み重ねが、AI時代の勝ちパターンをつくっていきます。
次回も、社内検証をもとにした実務的な知見をお届けします!
お楽しみに!
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