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【検索が“対話”になる日】Google AI Modeが解禁された世界で、SEOはどう変わるのか?―ねぎお社長のSEOメルマガ Vol.85

2025年6月30日

ねぎお社長 (根岸雅之)

【検索が“対話”になる日】Google AI Modeが解禁された世界で、SEOはどう変わるのか?―ねぎお社長のSEOメルマガ Vol.85

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今回のテーマは「AI Modeの一般公開によって、検索とSEOがどう変わるか?」です。

2025年5月、Googleは米国で「AI Mode」という新しい検索体験を発表しました。
https://blog.google/products/search/ai-mode-updates-may-2025/

これは従来の「青いリンクの羅列」から大きく進化し、検索を“対話”に変える体験です。

今回は、このAI Modeが日本のGoogle検索に搭載・普及することで、検索ユーザーの行動、そしてSEOがどのように変わるのか、ねぎおなりに解説します。

AI Modeとは?―検索が「リンク一覧」から「AIとの会話」に

AI Modeは、これまでの検索のようにウェブサイトのリストを見るのではなく、AIと対話するようなイメージで情報を探すことができます。

長い質問や、続けて質問(フォローアップ質問)ができ、技術的な複雑な説明や比較など、様々な質問にAIが検索結果内で要点をまとめて回答したり、お店や商品の詳細情報(評価、価格、在庫など)を見やすく表示したりします

特徴は以下の通り:

  • 検索結果の代わりにAIが答えを表示(ページ全体がAIチャットのような構造になる)
  • フォローアップ質問を何度でも重ねられる
  • 会話の中にWebサイトへのリンクやカードが挿入される
  • Chatgptのインタフェースのようにサイドバーに会話履歴が残る

つまり、検索が「情報を探しにいく行為」から、「AIと一緒に解決する行為」に変わったのです。

ユーザー行動はどう変わるか?―「ページを見る前に、満足してしまう」

このAI Modeが普及すると、検索ユーザーの行動は劇的に変化します。

1. ゼロクリック検索がさらに加速

  • AIが答えを出してくれるので、リンクを開かずに満足する。
  • 結果として、Webサイトへの流入が減少。

2. 検索1回あたりの“ページ訪問数”が減る

  • 「3~4サイトを開いて比較する」文化が縮小。
  • 「AIに聞いて、1~2件のリンクだけ見ればOK」になる。

3. 検索行動が“セッション型”から“対話型”に変化

  • 1つの検索で複数の質問をAIに続けて行い、
  • ページを跨ぐより、検索画面内で完結する動きに。

つまり、従来の「検索→上位表示→クリック」の構造が崩れる世界が現実になってきているのです。

サイトオーナーにとっての影響は?―“見られる機会”が激減するリスク

この変化により、僕たちWebサイト運営者・マーケターが直面するのは、

  • 「見られるチャンス」そのものが減る
  • 順位が高くても、クリックされない
  • AIに取り上げられなければ、存在しないのと同じ

という厳しい現実です。

実際、AI Modeを体験した米国ユーザーの多くが「検索は便利になったが、ページをほとんど開かなくなった」
と語っています。
そして、リンクを開くとしても、AIが引用した数サイトの中から選ぶだけです。

では、どうすべきか?ねぎお的・AI Mode時代のSEO戦略3原則

この時代において、僕たちが取るべき戦略は明確です。

1. AIに引用される“情報源”としての存在感を獲得せよ

  • 一次情報・体験・レビューなど「AIが生成できない情報」を提供
  • AIの選んでもらえるようにEEAT、エンティティ強化する
  • AIが理解しやすい構造を作る(FAQ、How-to形式、構造化データの活用)

2. 流入数ではなく「濃い接触」にKPIを切り替えよ

  • クリックされる数より、“CVに近い訪問者”を意識
  • LPや導線の精度を高め、訪問者の滞在価値を最大化する

3. 検索外チャネルでの接触設計を強化せよ

  • SNS、YouTube、メルマガ、コミュニティなど
  • 「検索から来る」以外の出会い方を増やすことが、ブランドのサバイバル戦略になる

まとめ:検索は“リンクをクリックする場所”ではなくなる

AI Modeが導入された世界では、検索はもう「情報の一覧を見て選ぶ行為」ではなく、「AIに聞いて、その答えに納得する行為」に変わっていきます。

この変化をどう捉えるか?

もちろん、既存の検索エンジンを使った検索行動が0になるわけではありませんが、間違いなく、変化が起こっています。
僕は、SEOという言葉の本質を、もう一度見直す時期に来ているかもしれません。

SEOの主戦場が、“検索結果”から“AIとの対話”に移っていく可能性もあります。

次回以降も、AI時代のマーケティング戦略について、追っていきます。

では、また!

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https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/services/seo-consulting#sec9
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執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO



1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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