2019年12月5日にウェブマスターオフィスアワーが行われました。
いつも通り、Googleの金谷さんとあんなさんがユーザーからの質問に回答しています。
この記事では回答された16の質問をまとめました。
また記事の最後には、オフィスアワーの中で紹介されたSEO関連イベントや公式ブログ記事も併せてまとめています。
Q&A
カバレッジで有効なページが激減
Q. カバレッジで有効なページが激減(半減)した
A. 質問のケースでは、SSL化によりhttpのカバレッジがなくなったのではないか
MFI 移行の確認方法
Q. サーバーログでSP版botの増加を確認していたがまだ移行していない。切り替わったクローラが戻ることはあるのか。
A. 質問のケースでは、今も移行していない。サーチコンソール上で表示されるメインクローラを確認する。
サイト移転に時間がかかっている
Q. 長年運用してきたブログを独自ドメインに移転したところ、サイト移転に時間がかかっており、インデックスが増えない
A. 質問のケースはGoogle側でも確認中。ただしリダイレクト周りを確認してみることを推奨。
オープニングイメージはやめた方が良い?
Q. メインコンテンツの前に表示されるオープニングイメージはやめたほうがいいのか。
A. 実装の仕方による。
URL検査ツールを使ってHTML・テキストが読み込まれているのかをチェックする。
アフィリエイトサイトに記事を書かれた場合
Q. アフィリエイトサイトに企業を紹介する記事を書かれた場合の対応
A. まずはサイトの管理人(twitterなど)やASPに連絡してみてはどうか。
なお、法的な手続きであるDMCAは、オフィスアワーの対象外。
マイナーなドメインは検索に不利?
Q. ブログを.muのドメインで始めたが、マイナーなドメイン(TLD)は検索に不利なのか?
A. いくつかのドメインは特定の地域に関連付けられている。たとえば.jpは地理的に日本に、muはモーリシャスに関連付けられている。
Googleはもちろん、ユーザーにとって国別のccTLDは情報の信頼性を判断する上で非常に重要。
※地域と言語それぞれが重要
loading=”lazy” を実装しても大丈夫?
Q. Googlebotはloading=lazyの画像を認識できるのか。またlazyloadが実装されていることを考慮してページ表示時間が算出されたり、レンダリングされるのか。
A. 前者については、Googlebotは認識できる。
後者については、公表していない。
Lazyloadは非常にスマートな処理なので、ユーザーにとっても有効と考えるのであれば実装するとよい。
しごと検索にライティングで上位表示可能?
Q. しごと検索に上位表示させるためのライティングに高額な提案をされた
A. 上位表示をコントロールできないし、保証されていない。今日は有効な手段であっても、明日も有効とは限らない。
色違いやサイズ違いの重複ページ
Q. 色違いやサイズ違いの重複ページはサイトの価値を下げてしまうのか、工夫する必要があるのか、Googleに任せてよいのか
A. サイトの構成、商品や運用によると思う。フォーラムでも質問してみるとよい。
ただし、重複がサイトの価値を下げることはない。
MFI 移行後の PC ページの確認方法
Q. MFI移行済みの動的な配信を行っているサイトで、PCページの確認方法はあるのか
A. Pagespeed insightsを使ってみるのはどうか
公式の確認方法を提供する予定は今のところない
基本的には特にPC版のレンダリングを確認する必要はないのではないか(見た目が大きく崩れている、PCとSPの関係がうまく認識できていない場合を除く)
Search Console のエラーの対処方法 1
Q. このURLはGoogleに登録されていますが問題があります の表示によりインデックス数や検索順位が大幅に変わった
A. 質問のケースでは、すでにエラーは確認できない
他の観点から考えてみることをおすすめ
Search Console のエラーの対処方法 2
Q. このURLはGoogleに登録されていますが問題があります と表示されたままインデックスされない
A. この質問のケースも再現できなかった
4 月から急激にアクセス数が減少した
Q. 4月以降アクセスが急激に減少した
A. ランキングの変動によると思われ、コンテンツを改善するのがよい
検索結果上位が単一のサイトで独占されている
Q. 特定の検索クエリにて、検索結果上位が単一のサイトで27位まで占拠されている、
A. 検索で改善すべき点があることは認識しており、フィードバックしてほしい
ただ、このケースも再現できなかった
リスティング広告と SEO
Q. リスティング広告を配信するとSEOに効果があるのか
A. リスティング広告に配信してもSEOには直接的な効果は全くない。
ただし、自然検索のクリック率など間接的な効果はあるかもしれない
スパムサイトからのリンクは否認するべき?
Q. スパムサイトからのリンクは定期的に否認するべきか?
A. 特に否認する必要はない。
以下のように本質的にハッキングである場合もあり、その場合はスパムレポートを送ってほしい
日本語キーワードによるハッキングを解決する
https://developers.google.com/web/fundamentals/security/hacked/fixing_the_japanese_keyword_hack?hl=ja
直近のSEO関連イベント
金谷さんやあんなさんが参加した、または参加予定のイベントが紹介されました。
- 11/23 ウェブ解析士会議大阪
- 11/25 ウェブマスターカンファレンス東京
- 11/27 ウェブマスターカンファレンス大阪
- 12/7 ワードキャンプ大阪
- 1/28 コンテンツマーケティングジャパン東京
直近のGoogle公式ブログ記事
直近で公開されたGoogleの公式ブログ(日本語/英語)が紹介されました。
詳細までは言及されませんでしたので、以下ではサクラサクラボによるコメントを添えております。
ユーザーエージェント更新
Googlebotのユーザーエージェントがマイナーチェンジされます。
多くの場合は影響はないと考えられますが、念のため確認しておくことをおすすめします。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/11/updating-user-agent-of-googlebot.html
動画検索結果に関するレポート
サーチコンソールに、動画の拡張レポートが追加され、パフォーマンスレポートの検索の見え方が強化されました。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/11/search-console-video-results-reports.html
サーチコンソールメッセージ
サーチコンソール内でGoogleからのメッセージが確認できるようになりました。
https://webmasters.googleblog.com/2019/12/search-console-messages.html
サーチニュース
GoogleのJohn Mueller氏が行っているビデオシリーズの紹介です。
今回は、Site Kit ワードプレスプラグイン、サーチコンソールのレポート機能、スニペットの変更オプションなどの話題が紹介されました。
https://webmasters.googleblog.com/2019/11/google-search-news-for-november-2019.html
商品構造化データのレポート
サーチコンソールに商品構造化データのレポートが導入されました。
https://webmasters.googleblog.com/2019/11/products-rich-results-search-appearance.html
スピードレポート
サーチコンソールにスピード(表示速度)レポートが導入されました。
https://webmasters.googleblog.com/2019/11/search-console-speed-report.html
次回のウェブマスターオフィスアワーは12月17日予定とのことです。